悪魔(悪霊、サタン)の実在とその働き
悪魔(悪霊、サタン)に囚われた人間はいかにして救出されるか
東京聖書読者会 2012.12.2 高橋照男
@聖書における悪魔、悪霊、サタン、悪鬼の出現数(邦語)・・・圧倒的に新約での出現が多い
悪魔 悪霊 サタン 悪鬼 合計
口語訳 旧約 0 9 14 0 23
新約 36 73 33 0 142
新共同訳 旧約 0 8 14 0 23
新約 41 93 38 0 172
新改訳 旧約 0 3 14 0 17
新約 34 78 35 0 113
塚本訳 新約 82 7 14 75 178 *敷衍共
A新約聖書における悪魔、悪霊、サタン 主要個所掲上 (新共同訳)
●悪魔・・・・悪魔は神と人間との仲を妬み、この世の被造物で人間を誘惑し、神との仲を裂こうとする
マタ 4:1
さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、"霊"に導かれて荒れ野に行かれた。
マタ 4: 5
次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、
マタ 4: 8
更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、
マタ 13: 39
毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は天使たちである。
マタ 25: 41
それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしから離れ去り、悪魔とその手
下のために用意してある永遠の火に入れ。
ルカ 8: 12
道端のものとは、御言葉を聞くが、信じて救われることのないように、後から悪魔が来て、その心か
ら御言葉を奪い去る人たちである。
ヨハ 8: 44
あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。悪魔は
最初から人殺しであって、真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽
りを言うときは、その本性から言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。
ヨハ 13: 2
夕食のときであった。既に悪魔は、イスカリオテのシモンの子ユダに、イエスを裏切る考えを抱かせ
ていた。
使 10: 38
つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。
イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのです
が、それは、神が御一緒だったからです。
エペ 6: 11
悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。
ヘブ 2: 14
ところで、子らは血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。
それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、
ヤコ 3: 15
そのような知恵は、上から出たものではなく、地上のもの、この世のもの、悪魔から出たものです。
Tペテ 5: 8
身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれか
を食い尽くそうと探し回っています。
Tペテ 5: 9
信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、
この世で同じ苦しみに遭っているのです。それはあなたがたも知っているとおりです。
Tヨハ 3: 8
罪を犯す者は悪魔に属します。悪魔は初めから罪を犯しているからです。悪魔の働きを滅ぼすために
こそ、神の子が現れたのです。
黙 2: 10
あなたは、受けようとしている苦難を決して恐れてはいけない。見よ、悪魔が試みるために、あなた
がたの何人かを牢に投げ込もうとしている。あなたがたは、十日の間苦しめられるであろう。死に至
るまで忠実であれ。そうすれば、あなたに命の冠を授けよう。
黙 12: 9
この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされ
た。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。
黙 20: 10
そして彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄の池に投げ込まれた。そこにはあの獣と偽預言者がいる。そ
して、この者どもは昼も夜も世々限りなく責めさいなまれる。
●悪霊・・・人を病気(依存症など)にして神を否定させる。「取りつく、追い出す」という言葉が多い。
マタ 4: 24
そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、いろいろな病気や苦しみに
悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、こ
れらの人々をいやされた。
マタ 8: 16
夕方になると、人々は悪霊に取りつかれた者を大勢連れて来た。イエスは言葉で悪霊を追い出し、病
人を皆いやされた。
マタ 8: 28
イエスが向こう岸のガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てイエ
スのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれもその辺りの道を通れないほどであった。
マタ 9: 32
二人が出て行くと、悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのところに連れられて来た。
マタ 9: 33
悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆し、「こんなことは、
今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。
マタ 10: 8
病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。た
だで受けたのだから、ただで与えなさい。
マタ 12: 22
そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのところに連れられて来て、イ
エスがいやされると、ものが言え、目が見えるようになった。
マタ 12: 28
しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来てい
るのだ。
マタ 17: 18
そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた。
マタ 17: 19
弟子たちはひそかにイエスのところに来て、「なぜ、わたしたちは悪霊を追い出せなかったのでしょ
うか」と言った。
マコ 1: 39
そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。
マコ 3:14-15
3:14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣し
て宣教させ、3:15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。
マコ 6:13
そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。
マコ 7:26
女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと願っ
た。
マコ 7:29
そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘か
らもう出てしまった。」
マコ 7: 30
女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。
マコ 16: 9
〔イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリ
アは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である。
マコ 16: 17
信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語
る。
ルカ 4: 35
イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその男を人々の中に投げ倒し、
何の傷も負わせずに出て行った。
ルカ 4: 41
悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多くの人々から出て行った。イエスは悪霊を
戒めて、ものを言うことをお許しにならなかった。悪霊は、イエスをメシアだと知っていたからであ
る。
ルカ 7: 21
そのとき、イエスは病気や苦しみや悪霊に悩んでいる多くの人々をいやし、大勢の盲人を見えるよう
にしておられた。
ルカ 8: 2
悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち、すなわち、七つの悪霊を追い出して
いただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、
ルカ 8: 27
イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。この男は長い
間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。
ルカ 8: 29
イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は何回も汚れた霊に取りつか
れたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視されていたが、それを引きちぎっては、悪霊によっ
て荒れ野へと駆り立てられていた。
ルカ 8: 30
イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言った。たくさんの悪霊がこの男
に入っていたからである。
ルカ 8: 35
そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。彼らはイエスのところに来ると、悪霊どもを
追い出してもらった人が、服を着、正気になってイエスの足もとに座っているのを見て、恐ろしくな
った。
ルカ 8: 36
成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれていた人の救われた次第を人々に知らせた。
ルカ 8: 38
悪霊どもを追い出してもらった人が、お供したいとしきりに願ったが、イエスはこう言ってお帰しに
なった。
ルカ 9: 39
悪霊が取りつくと、この子は突然叫びだします。悪霊はこの子にけいれんを起こさせて泡を吹かせ、
さんざん苦しめて、なかなか離れません。
ルカ 9: 42
その子が来る途中でも、悪霊は投げ倒し、引きつけさせた。イエスは汚れた霊を叱り、子供をいやし
て父親にお返しになった。
ルカ 10: 20
しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、喜んではならない。むしろ、あなたがたの名が
天に書き記されていることを喜びなさい。」
ルカ 11: 14
イエスは悪霊を追い出しておられたが、それは口を利けなくする悪霊であった。悪霊が出て行くと、
口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆した。
ルカ 13: 32
イエスは言われた。「行って、あの狐に、『今日も明日も、悪霊を追い出し、病気をいやし、三日目
にすべてを終える』とわたしが言ったと伝えなさい。
ヨハ 10: 20
多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になっている。なぜ、あなたたちは彼
の言うことに耳を貸すのか。」
ヨハ 10: 21
ほかの者たちは言った。「悪霊に取りつかれた者は、こういうことは言えない。悪霊に盲人の目が開
けられようか。」
Tコリ 10: 21
主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできないし、主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできま
せん。
Tテモ 4: 1
しかし、"霊"は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教え
とに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。
黙 18: 2
天使は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、/あ
らゆる汚れた霊の巣窟(そうくつ)、/あらゆる汚れた鳥の巣窟、/あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった。
●サタン・・・身近な親しい人に「なりすまして」近づき、神の人類救済の経綸の業を阻もうとする。
マタ 4: 10
すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、/ただ主に仕えよ』/
と書いてある。」
マタ 16: 23
イエスは振り向いてペトロに言われた。「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。神
のことを思わず、人間のことを思っている。」
マコ 1: 13
イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、
天使たちが仕えていた。
マコ 4: 15
道端のものとは、こういう人たちである。そこに御言葉が蒔かれ、それを聞いても、すぐにサタンが
来て、彼らに蒔かれた御言葉を奪い去る。
ルカ 10: 18
イエスは言われた。「わたしは、サタンが稲妻のように天から落ちるのを見ていた。
ルカ 11: 18
あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけれども、サタンが内輪もめ
すれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。
ルカ 13: 16
この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その
束縛から解いてやるべきではなかったのか。」
ルカ 22: 31
「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れ
られた。
ヨハ 13: 27
ユダがパン切れを受け取ると、サタンが彼の中に入った。そこでイエスは、「しようとしていること
を、今すぐ、しなさい」と彼に言われた。
使 5: 3
すると、ペトロは言った。「アナニア、なぜ、あなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、土地の
代金をごまかしたのか。
使 26: 18
それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたし
への信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになる
ためである。』」
ロマ 16: 20
平和の源である神は間もなく、サタンをあなたがたの足の下で打ち砕かれるでしょう。わたしたちの
主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
Tコリ 7: 5
互いに相手を拒んではいけません。ただ、納得しあったうえで、専ら祈りに時を過ごすためにしばら
く別れ、また一緒になるというなら話は別です。あなたがたが自分を抑制する力がないのに乗じて、
サタンが誘惑しないともかぎらないからです。
Uコリ 2: 11
わたしたちがそうするのは、サタンにつけ込まれないためです。サタンのやり口は心得ているからで
す。
Uコリ 11: 14
だが、驚くには当たりません。サタンでさえ光の天使を装うのです。
Uコリ 11: 15
だから、サタンに仕える者たちが、義に仕える者を装うことなど、大したことではありません。彼ら
は、自分たちの業に応じた最期を遂げるでしょう。
Uコリ 12: 7
また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのな
いようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを
痛めつけるために、サタンから送られた使いです。
Tテサ 2: 18
だから、そちらへ行こうと思いました。殊に、わたしパウロは一度ならず行こうとしたのですが、サ
タンによって妨げられました。
Uテサ 2: 9
不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、
Tテモ 5: 15
既に道を踏み外し、サタンについて行ったやもめもいるからです。
黙 2: 9
「わたしは、あなたの苦難や貧しさを知っている。だが、本当はあなたは豊かなのだ。自分はユダヤ
人であると言う者どもが、あなたを非難していることを、わたしは知っている。実は、彼らはユダヤ
人ではなく、サタンの集いに属している者どもである。
黙 12: 9
この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされ
た。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。
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感話・・・悪魔(悪霊、サタン)に囚われた人間はいかにして救出されるか
@悪魔の正体は何か。神とキリストあるいは信者の仲を妬んでこれを裂こうとする
塚本訳 マタ 3:17
3:17 するとその時、「これは(いま)わたしの『最愛の子、』『わたしの心にかなった』」と言う声が天から出た。
A神に徹底的に従順になろうとするときに悪魔は足を引っ張る。
塚本訳 マタ 16:22-23
16:22 するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、「主よ、とんでもない。そんなことは絶対にいけません!」と言って忠告を始めた。(救世主が死ぬなどとは考えられなかったのである。)
16:23 イエスは振り返って、ペテロに言われた、「引っ込んでろ、悪魔、この邪魔者!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!」
B神の存在がわからないというのは悪魔に見えなくされているからであり、人の努力不足ではない。
塚本訳 Tコリ2:14
2:14 しかし(御霊を持たない)生まれながらの人間は、神の霊から出てくることを受け入れない。彼にはそれが馬鹿なことなのである。またそれを理解することも出来ない。(霊のことは)霊的に判断されねばならないからである。
塚本訳 Uコリ4:4
4:4 彼らの場合、この不信者たちの考えをこの世の神(である悪魔)が盲にして、神の影像である救世主の栄光をつげる福音の光を見ることができないようにしたのである。
C塚本訳「この世の支配者[悪魔]」の訳者説明[悪魔]の全聖書的考察。この世は悪魔の支配下
塚本訳 ヨハ 14:30
14:30 もはやあなた達と多く話さない。(間もなく)この世の支配者[悪魔]が来るからだ。あれはわたしに指一本触れることはできない。
塚本訳 Tコリ2:7-8
2:7 わたし達が話すのは神から来る(神の)秘密を示す知恵であり、(世に)隠されていた知恵であり、神がわたし達に栄光を与えるために、世の始めの前からあらかじめお定めになった知恵である。
2:8 この世の支配者のだれ一人、これのわかっていた者はなかった。もしわかったならば、栄光の主(キリスト)を十字架につけなかったはずであるから。
塚本訳 ルカ 20:25-26
20:25 イエスは彼らに言われた、「それなら皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」
20:26 彼らは民衆の前でイエスの言葉質をとることができず、そのうけこたえぶりに驚きながら黙ってしまった。
塚本訳 マタ 10:28
10:28 体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。
塚本訳 ロマ 13:1
13:1 人は皆上に立つ(国家の)官憲に服従せねばならない。神からではない官憲はなく、現存の官憲は(ことごとく)神から任命されたものであるから。
塚本訳 ヨハ 19:10-11a
19:10 するとピラトが言う、「このわたしに口をきかないのか。わたしはお前を赦す権力があり、お前を十字架につける権力があることを、知らないのか。」
19:11a イエスは答えられた、「あなたは上[神]から授けられないかぎり、わたしに対してなんの権力もない。
D神の国は始まったが完成は終末。この一歩手前の苦悩に生きるのが信者。終末には完成する希望。
塚本訳ロマ 8:18
8:18 (しかもこの苦しみは恐れることはない。)なぜなら、わたしはこう考える。今の世の苦しみは、わたし達に現われようとしている栄光(──キリストと一しょに神の国の相続人になる最後の日の大いなる光栄──)にくらべれば、言うに足りない。
新共同 ピリ 1:29
1:29 つまり、あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。
塚本訳 コロ 1:24
1:24 今私は君達のために苦しむことを喜びとし、またキリスト・イエスの体なる教会のために私の体でキリストの患難の不足を補っている。
塚本訳ルカ 16:9
16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のうちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そうすれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。
Eなぜ不幸をもたらす悪魔が存在するのか。それは神の不思議な惠み。信仰を完成させるため
口語訳 ヨブ 1:12
1:12 主はサタンに言われた、「見よ、彼のすべての所有物をあなたの手にまかせる。ただ彼の身に手をつけてはならない」。サタンは主の前から出て行った。
口語訳 ヨブ 42:5-6
42:5 わたしはあなたの事を耳で聞いていましたが、/今はわたしの目であなたを拝見いたします。
42:6 それでわたしはみずから恨み、/ちり灰の中で悔います」。
塚本訳Uコリ12:7-10
12:7 そしてこれらの素晴らしい啓示があるので、わたしが高慢にならないようにと、わたしの肉に一つの刺が与えられた。悪魔の使いであって、これはわたしが高慢にならないようにと、わたしをうつものである。
12:8 この使について、それがわたしから手を引くようにと、三度まで主に願ったが、
12:9 主は(その都度)言われた、「わたしの恩恵はあなたに十分だ。力は弱さの中に完成されるのだから。」、それでわたしはキリストの力がわたしに住みついてくださるように、大喜びで、むしろ(自分の)弱いことを自慢しよう。
12:10 それゆえわたしは弱いことを、虐待、艱難、また迫害と苦悩をうけることを、キリストの故に喜ぶ。わたしは弱い時には、(彼の力によってかえって)強いのであるから。
塚本訳ヘブ 2:9-12
2:9 ただわたし達は、このイエスが『少しのあいだ(だけ)天使たちよりも小さくされ(て地上に遣わされ)た』が、死の苦しみのゆえに『栄光と栄誉との冠をさずけられた』のを見るのである。(そしてここに預言の実現がある。)彼が死ぬことは、神の恩恵によって、万人の(救の)ためであった。
2:10 なぜなら、多くの子たちを栄光に導くため、彼らの救の創始者(であるイエス)を苦しみによって完成することは、万物が彼のため、また万物が彼によ(って存在す)る神に(いかにも)ふさわしいことであった。
Fクリスチャンとその家庭は悪魔に狙い撃ちされる。そして狡猾な悪魔には必ず負ける。
塚本訳 マタ 18:7
18:7 この世は罪のいざないがあるから禍だ、罪のいざないの来るのを避けることができないからである。しかしいざないを来させる人は禍だ。
口語訳 創 3:4-6
3:4 へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。
3:5 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
3:6 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
G信者には祈りによって悪魔に勝つ能力を与えられる。
塚本訳マコ 9:28-29
9:28 家にかえられると、弟子たちは人のいない時に尋ねた、「なぜわたし達には霊を追い出せなかったのでしょうか。」
9:29 彼らに言われた、「この種類(の霊)は、祈り以外(の手段)では決して出てゆかせることは出来ない。」
塚本訳マタ 6:13
6:13 わたしたちを試みにあわせないで、悪から守ってください。
塚本訳 ルカ 9:1-2
9:1 それから(前に選んだ)十二人(の弟子)を呼びあつめて、すべての悪鬼を支配し、また病気をなおす力と全権とを授けた上、
9:2 神の国(の福音)を説いたり、病気を直したりするために派遣された。
塚本訳 ヤコ 5:15-16
5:15 信仰(による真)の祈りは病人を癒し、主は彼を立たせ給うであろう。そしてもし罪を犯して居るならば、赦されるであろう。
5:16 だから互いに罪を告白し、医されるため互いのために祈れ。義人の(熱心な)祈りは働くと大きな力がある。
H悪魔に対しては自分で戦わず神に任せよ。悪魔は「放っておけ」。真理でないものは自然に滅びる
塚本訳 マタ 13:26-30
13:26 苗が芽生えて実を結ぶと、その時毒麦も現われた。
13:27 使用人たちが来て家の主人に言った、『ご主人、畑には良い種をまかれたのではないですか。すると毒麦はどこから来たのでしょうか。』
13:28 主人がこたえた、『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って抜き取りましょうか。』
13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜くかも知れない。
13:30 両方とも刈入れまで育つままにしておけ。刈入れの時、わたしが刈入れ人たちに言いつける、まず毒麦を抜き取り、束にしばって焼きすてよ、麦の方は集めて倉に入れよ、と。』」
塚本訳 マタ 15:12-14
15:12 あとで弟子たちが来てイエスに言う、「パリサイ人がお話を聞いて腹を立てたことを御存じですか。」
15:13 イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、引き抜かれる。
15:14 あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引をすれば、二人とも穴に落ちよう。」
塚本訳Tコリ15:33
15:33 迷わされてはならない。(復活の信仰のない人との交際に注意せよ。)悪い交際は良い習慣をこわす。(と詩人も言っている。)
新共同 ヤコ 4:4
4:4 神に背いた者たち、世の友となることが、神の敵となることだとは知らないのか。世の友になりたいと願う人はだれでも、神の敵になるのです。
➉ 努力していてもそれでも人には「魔が差す」時がある。しかしイエスは人を憎まず悪魔を憎んだ。
塚本訳マコ 1:40-42
1:40 すると(ある日)一人の癩病人がイエスの所に来てひざまずき、「清めてください。お心さえあれば、お清めになれるのだから」と言って願った。
1:41 イエスは(そのあわれな姿を見て悪魔に対する)怒りに燃え、手をのばしてその人にさわり、「よろしい、清まれ」と言われると、
1:42 たちまち癩病が消えうせて、その人は清まった。
J不幸にも悪魔に殺(や)られてしまった「嘆き悲しみの日」にこそ再臨待望の祈りが湧く。
塚本訳 黙 22:20
22:20 これらのことを証明する者が言い給う、「然り、私は直に来る。」アーメン、主イエスよ、来たり給え!
塚本訳 マタ 28:20
28:20 わたしがあなた達に命じたことを皆守るように教えながら。安心せよ、世の終りまでいつもわたしがあなた達と一しょにいるのだから。」
塚本訳 黙 12:9
12:9 かくて(この)大きな竜は(天から)落とされた──(昔エバを惑わしたあの)旧い蛇、悪魔またサタンと呼ばれ、全世界を惑わす者は、地に(叩き)落とされた。その使い達もまた彼と共に落とされた。
K親の罪を背負って生まれた子供に幸福はあるか
口語訳 出 20:5
20:5 それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、
塚本訳 ヨハ 9:1-3
9:1 イエスは通りがかりに、生まれつきの盲人を見られた。
9:2 弟子たちが尋ねた、「先生、この人が盲で生まれたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか、両親ですか。」
9:3 イエスは答えられた、「この人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。ただ神の御業がこの人に現われるためである。
塚本訳ルカ 16:25-26
16:25 しかしアブラハムは言った、『子よ、考えてごらん、あなたは生きていた時に善いものを貰い、ラザロは反対に悪いものを貰ったではないか。だから今ここで、彼は慰められ、あなたはもだえ苦しむのだ。
16:26 そればかりではない、わたし達とあなた達との間には大きな(深い)裂け目があって、ここからあなた達の所へ渡ろうと思っても出来ず、そこからわたし達の所へ越えてくることもない。』
塚本訳 マタ 5:4
5:4 ああ幸いだ、『悲しんでいる人たち、』、(かの日に)『慰めていただく』のはその人たちだから。
塚本訳マタ 21:31
21:31 この二人のうち、どちらが父の心を行ったのだろうか。」「もちろん長男」と彼らが答える。イエスが言われる、「アーメン、わたしは言う、税金取りや遊女たちは、あなた達よりも先に神の国に入るであろう。
塚本訳 ルカ 19:10
19:10 人の子(わたし)は『滅びうせた者をさがして』救うために来たのである。」
Lキリストは人間を悪魔から救出するために「この世」に来られた。
塚本訳 ガラ 1:3-5
1:3 わたし達の父なる神と主イエス・キリストからの恩恵と平安、あなた達にあらんことを。
1:4 キリストはわたし達の父なる神の御心にしたがい、わたし達を悪い現在の世から救いだそうとして、わたし達の罪のために自分を与え(て十字架につけ)られたのである。