イエスの言葉がわかる時

ヨハネ福音書16章29〜33節

2013年5月5日 東京聖書読者会 高橋照男

 

16:29 弟子たちは(イエスの言葉の意味を取りちがえて)言う、「まあ、今あなたははっきりお話になって、ちっとも謎を言われません。

●イエスの言葉は霊であるから世の人には謎であった。食糧問答、国家問答、復活問答。今解ったというのは誤解。その意味は復活した時に解る。

 

塚本訳 ヨハ 6:63

6:63 霊が命を与える。肉はなんの役にも立たない。いまわたしがあなた達に話した言葉は、霊である。だから、命である。

 

塚本訳 ヨハ 14:25

14:25 わたしはこれだけのことを、(まだ)あなた達と一しょにおるあいだに話した。(これ以上のことは話してもわからないからだ。)

 

塚本訳 ヨハ 15:26

15:26 (また)わたしが父上のところからあなた達に遣わす弁護者、すなわち父上のところから出てくる真理の霊が来る時、それがわたしのことを(すべて)証明するであろう。

 

塚本訳 ヨハ 16:26

16:25 以上わたしは(天のことを地上の事柄になぞらえて)謎のように話したが、(間もなく)もはや謎のように話さず、そのものずばりに父上のことを知らせる時が来る。

 

塚本訳 Tコリ2:14

2:14 しかし(御霊を持たない)生まれながらの人間は、神の霊から出てくることを受け入れない。彼にはそれが馬鹿なことなのである。またそれを理解することも出来ない。(霊のことは)霊的に判断されねばならないからである。

 

塚本訳 ヨハ 4:14

4:14 わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。

 

塚本訳 ヨハ 6:51-52

6:51 わたしが天から下ってきた、生きているパンである。このパンを食べる者は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、わたしの肉である。世を生かすために、わたしはこれを(世に)与える。」

6:52 するとユダヤ人は、「この人は、どうして自分の肉をわたし達に食べさせることができようか」と言って互に議論をはじめた。

 

塚本訳 ルカ 20:22、25

20:22 (それでお尋ねしますが、わたし達は異教人である)皇帝に、貢を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。」

20:25 イエスは彼らに言われた、「それなら皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」

 

塚本訳 ヨハ 18:36

18:36 イエスが答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであったら、わたしの手下の者たちが、わたしをユダヤ人に渡すまいとして戦ったはずである。しかし実際のところ、わたしの国はこの世のものではない。」

 

塚本訳 ヨハ 18:10-11

18:10 するとシモン・ペテロは、持っていた剣を抜いて大祭司の下男に切りつけ、右の耳を切り落としてしまった。下男の名はマルコスといった。

18:11 イエスはペテロに言われた、「剣を鞘におさめよ。父上が下さった杯、それを飲みほさないでよかろうか!」

 

塚本訳 マタ 22:28-30

22:28 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしましたから。」

22:29 イエスは答えられた、「あなた達は聖書も神の力も知らないので、間違いをしている。

22:30 復活の折には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使いのようである。

 

塚本訳 ヨハ 20:17

20:17 イエスが言われる、「わたしにすがりつくな。まだ父上の所に上っていないのだから。わたしの兄弟たち(弟子たち)の所に行って、『わたしは、わたしの父上、すなわちあなた達の父上、わたしの神、すなわちあなた達の神の所に上る』と言いなさい。」

 

塚本訳 ヨハ 8:21-22

8:21 するとまた(くりかえして)彼らに言われた、「わたしはわたしを遣わされた方の所に行く。(その時)あなた達はわたしをさがすが、(もはや会うことができず、)自分の罪のうちに死ぬであろう。わたしの行く所に、あなた達は来ることが出来ない(からだ)。」

8:22 ユダヤ人たちが言った、「『わたしの行く所に、あなた達は来ることはできない』と言うが、まさか自殺するつもりではあるまい。」

 

16:30 あなたはなんでも御承知で、だれもお尋ねする必要がない(ほど人の心を見抜かれる)ことが、今わかりました。これでわたし達は、あなたが神のところから出てこられたことを信じます。」

●弟子たちは、人の心を見抜くイエスの能力に驚嘆。それは奇跡を見てこの世的能力を信じたのであり、復活の霊に接しての信仰ではなかった。

 

塚本訳 ヨハ 3:1-3

3:1 ところでパリサイ人の中に名をニコデモという人があった。ユダヤの(最高法院の)役人であった。

3:2 ある夜、イエスの所に来て言った、「先生、わたし達はあなたが神のところから来られた先生であることを知っています。神がご一しょでなければ、あなたのされるあんな徴[奇蹟]はだれもすることは出来ません。」

3:3 イエスが答えて言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、(徴を見て信じたのではいけない。)人は新しく生まれなおさなければ、神の国にはいることは出来ない。

 

塚本訳 ヨハ 6:14-15

6:14 人々はイエスが行われた徴[奇蹟]を見て、「確かにこの人は、世(の終り)に来るあの預言者だ」と言った。

6:15 イエスは人々が来て、自分を(エルサレムに)攫って王にしようと計画しているのを知り、自分ひとり、またも山に引っ込まれた。

 

塚本訳 ヨハ 5:44

5:44 互に(この世の)名誉をやり取りして、ただひとりの神からの名誉を求めないあなた達が、どうして(わたしに対する)信仰をもつことが出来ようか。

 

Uコリ5:16

5:16 従って(また既にキリストにおいて肉に死んだ)この私達は、今後誰をも肉によって知ろうと思わない。(肉の眼でみようと思わない。たとい(かっては)私達もまたキリストを肉によって知っていたにせよ、そして肉のキリストを見たということが何か一廉(かど)の特権であるかのように考えたこともあったけれどもああ、馬鹿な私達よ、パウロよ!)しかしもう今(から)は(決して)そんな恥ずべき態度で彼を知ろうとは思わない、(思ってはならない。―--

 

塚本訳 ヨハ 7:15-16

7:15 ユダヤ人は驚いて言った、「この人は学校に行ったこともないのに、どうして聖書を知っているのだろうか。」

7:16 イエスは答えて言われた、「わたしの教えはわたしの教えではない。わたしを遣わされた方の教えである。

 

塚本訳 Tコリ15:50

15:50 兄弟たち、わたしの言うのはこのことである。血肉の人間は神の国を相続することは出来ず、死滅が不滅を相続することはない。

 

塚本訳 マタ 16:16-17

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主、生ける神の子であります!」

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから。

 

16:31 イエスは(いとおしげに彼らを見やりながら)答えられた、「いま信ずるというのか。

●本当の信仰はイエス在世中はわかるはずはない。「いま信じる」というのはこの世的な事。だからイエスが「落ち目」になったときには捨てた。

 

塚本訳 ヨハ 12:32

12:32 (しかし)わたしは地から挙げられた時、みんなをわたしの所に引き寄せるであろう。

 

塚本訳 ヨハ 2:22

2:22 だから死人の中から復活された時、弟子たちはこう言われたことを思い出して、聖書とイエスの言われた言葉と(が本当であること)を信じた。

 

塚本訳 ヨハ 13:7

13:7 イエスが答えて言われた、「わたしが何をしているのか、いまはあなたにわからない。(わたしがいなくなった)あとでさとるだろう。」

 

塚本訳 マタ 20:27-28

20:27 一番上になりたい者は奴隷になれ。

20:28 人の子(わたし)が来たのも仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためである。

 

塚本訳 ロマ 8:28

8:28 そればかりではない。(わたし達の救いは次のことからも確かである。)わたし達が知っているように、神を愛する者、すなわち(神の)計画に応じて召された者には、すべてのことが救いに役立つのである。

 

口語訳   119:71

119:71 苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを/学ぶことができました。

 

16:32 見ていなさい、みなちりぢりになって自分の家にかえり、わたしを独りぼっちにする時が来るから、いや、もう来ている。しかしわたしは独りぼっちではない、父上がいつも一しょにいてくださるのだから。

●世がイエスの言葉を理解できなかったのは自分の腹(思想)が神だから。

 

塚本訳 マタ 16:21-23

16:21 この時から、イエスは自分が(神の計画どおり)エルサレムに行って、長老、大祭司連、聖書学者たちから多くの苦しみをうけ、殺され、そして三日目に復活せねばならないことを弟子たちに示し始められた。

16:22 するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、「主よ、とんでもない。そんなことは絶対にいけません!」と言って忠告を始めた。(救世主が死ぬなどとは考えられなかったのである。)

16:23 イエスは振り返って、ペテロに言われた、「引っ込んでろ、悪魔、この邪魔者!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!」

 

塚本訳 ヨハ 13:37-38

13:37 ペテロが言う、「主よ、なぜいますぐついて行くことが出来ないのですか。あなたのためなら、命でも捨てます。」

13:38 イエスが答えられる、「わたしのためなら、命でも捨てると言うのか。アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたが三度わたしを知らないと言うまで、鶏は決して鳴かないであろう。

 

塚本訳 マコ 14:71

14:71 しかしペテロは、「あなた達が言っているそんな男は知らない。(これが嘘なら、呪われてもよい)」と、幾たびも呪いをかけて誓った。

 

16:33 これらのことを話したのは、あなた達がわたしに(しっかり)結びついていて、平安を保つことができるためである。この世ではあなた達に苦しみがある。しかし安心していなさい。わたしがすでに世に勝っている。」

●復活が事前に予告された理由は、後に弟子達がこの世で苦しむときに動揺しないため。地上のイエスと聖霊との一体性。これが三位一体の真理。

 

塚本訳 ヨハ 16:1-2

16:1 このことを話したのは、(わたしがいなくなったあとで、)あなた達が(信仰に)つまずかないためである。

16:2 彼らはあなた達を礼拝堂追放にするにちがいない。それどころか、あなた達を殺す者が皆、神に奉仕しているかのように思う時が来るであろう。

 

塚本訳 ヨハ 16:12-14

16:12 まだ沢山言うことがあるが、(今は言わない。)あなた達にはいまそれを理解する力がない。

16:13 真理の霊が来る時、彼があなた達を導いていっさいの真理を悟らせるであろう。(いっさいの真理というのは、わたしと同じく、)彼は自分勝手に話すのではなく、(父上から)聞いたことを話すからである。また将来起るべき(世の終りの)ことをあなた達に知らせるであろう。

16:14 彼は(こうして)わたしの栄光をあらわすのである。というのは、彼はわたしのものの中から取ってあなた達に知らせる(ので、結局わたしに代って仕事をつづける)のだから。

 

塚本訳 ヨハ 14:27

14:27 (今別れにのぞんで)平安をあなた達にのこしておく。わたしの平安をあなた達に与える。わたしが与える平安は、この世の人が『平安あれ』といのるような(言葉だけの)ものではない。(だから)心騒がせるな、気を落すな。

 

塚本訳 ヨハ 20:26

20:26 八日ののち、弟子たちはまた家の中に(集まって)いた。今度はトマスも一しょであった。戸には(皆)鍵がかけてあったのに、イエスがはいって来て(彼らの)真中に進み出て、「平安あれ」と言われた。

 

塚本訳 マタ 10:12-13

10:12 家に入ったらば、まず平安を祈れ。

10:13 もしその家が(その祈りをうけるのに)ふさわしければ、あなた達の(祈った)平安はかならずその家に臨み、もしふさわしくなければ、その平安はあなた達にもどってくる。(そしてあなた達のものとなるのである。)

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