永遠の命の喜び

―神・キリストを霊において示され、祈れる者とされること―

ヨハネ福音書17章(塚本虎二訳)より

 

           2013.6.2 東京聖書読者会 高橋照男

 

17:2 あなたは、子に下さいました者に一人のこらず永遠の命を与えさせるため、全人類を支配する全権子に与えられたのですから。

 

@・・「永遠の命を持つ」とは神・キリストの霊との交わり・・

 

A 塚本訳 Tヨハ5:11-12

5:11 そして(神の)証しというのはこれである。──(わたし達が御子を信じたとき、)神が永遠の命与えられたこと、この命は御子がもっておられるということである。

5:12 (だから、)御子を持つ者は(永遠の)命を持ち、神の御子を持たない者は命を持たない。

 

B 塚本訳 Tヨハ1:4

1:4 わたし達が(この手紙を)書くのは、(あなた達がわたし達との交わりに入り、)わたし達(が父と子と)の(交わりにおいてもっている)喜びが、完全なものとなるためである。

 

C 塚本訳 ヨハ 6:44

6:44 (わたしを信じないのは、父上が引っ張ってくださらないからだ。)わたしを遣わされた父上が引っ張ってくださらなければ、だれもわたしの所に来ることはできない。(しかし来れば、)わたしはその人をきっと最後の日に復活させる。

 

D 塚本訳 ヨハ 6:39

6:39 そして、わたしに下さったものを一つも無くさず、最後の日にそれを復活させること、これがわたしを遣わされた方の御心である。

 

E・・「永遠の命」は信じよう(来よう)とする者に神から与えられる・・

 

F 塚本訳 ヨハ 6:37

6:37 (だが、信じないのは父上の御心である。)父上がわたしに下さるものは皆、わたしの所に来、わたしの所に来る者を、わたしは決して放り出さない。

 

G 塚本訳 ヨハ 6:68

6:68 シモン・ペテロが答えた、「主よ、(あなたを離れて)だれの所に行きましょう。永遠の命の言葉はあなただけがお持ちです(から)。

 

H 塚本訳 ヨハ 10:28

10:28 するとわたしが永遠の命を与え、彼らは永遠に滅びない。また彼らをわたしの手から奪い取る者はない。

 

I 塚本訳 ルカ 13:23-24

13:23 するとある人が「主よ、救われる者は少ないでしょうか」と尋ねた。人々に言われた、

13:24 全力を尽くして(今すぐ)狭い戸口から入りなさい。あなた達に言う、(あとになって)入ろうとしても、入れない者が多いのだから。

 

J 塚本訳 ヨハ 14:23
14:23
イエスは答えられた、「わたしを愛する者は、わたしの言葉を守る。するとわたしの父上はその人を愛され、わたし達は(父上もわたしも)、その人のところに行って、同居するであろう。

 

K 塚本訳 ヨハ 14:1-2

14:1 (あなた達の来られない所にわたしが行くからとて、)心を騒がせるな。神を信ぜよ、またわたしを信ぜよ

14:2 父上のお家には、沢山住居がある。(あなた達は一人のこらず、そこに住むことが出来る。)もしそうでなかったら、『あなた達のために場所の準備に行く』と言うわけがないではないか。

 

L・・・神は人に「永遠の命」を与える支配権をキリストに与えた・・・

 

M 塚本訳 ヨハ 3:35

3:35 父上は御子を愛して、一切のもの(の支配権)をその手におまかせになった。

 

N 塚本訳 ヘブ 1:2

1:2 (いよいよ)この最後の日には、御子[キリスト]をもってわたし達に語られたのである。神はこの御子を万物の相続人と定め、彼によって(この)世界をお造りになった。

 

O 塚本訳 コロ 3:3-4

3:3 君達は(既にこの世に)死んで、その生命はキリストと共に神の右に隠されているのだから。

3:4 (しかし今でこそ隠されているが、)私達の生命であるキリストが顯れ給う時には、君達もまた彼と共に栄光の裡(うち)に顯れるであろう。

 

17:3 永遠の命とは、ただひとりのまことの神なるあなたと、あなたが遣わされた(子)イエス・キリストとを知ることであります。

 

@・・永遠の命とは神・キリストの霊を肉なる頭でなく霊で「知る」こと・・

 

A 塚本訳 ヨハ663                                  6:63 霊が命を与える。肉はなんの役にも立たない。いまわたしがあなた達に話した言葉は、である。だから、である。

 

B 塚本訳 Tヨハ5:20

5:20 しかしわたし達は知っている、神の子が来て、(唯一の)まことの者(なる神)を知る知識力をわたし達に与えられたことを。そしてわたし達はこのまことの者の中に、(然り、)御子イエス・キリストの中に、あるのである。この方はまことの神であり、また永遠の命である。

 

C 塚本訳 ヨハ 1:18

1:18 神を見た者は、いまだかつて一人もない。ただ、いつも父上の胸に寄り添っておられる独り子(キリスト)だけが、(わたし達に神を)示してくださったのである。

 

D 塚本訳 ルカ 10:22

10:22 (──知恵も力も、その他)一切のものが父上からわたしに任せられた。父上のほかに、子(であるわたし)が何であるかを知る者は一人もなく、また、子と、子が父上をあらわしてやる者とのほかに、父上が何であるかを知る者はない。」

 

E 塚本訳 ピリ 2:13
2:12
だから、愛する者達よ、(今まで)何時も従順であったように、(従順であってもらいたい。)私が(一緒に)居る時ばかりでなく、居ない今こそ却つてなお一層、畏れと戦
(おのの)きをもって、自分の救いを得よ
2:13
(しかしもちろんこれは君達の力では出来ない。)何故なら、(救いに関わる)御旨を成し遂ぐるため、君達のうちに働いて、(救いの)願望
(ねがい)を起こさせ、これを成就せしめ給う者は、神であるからである。

F・・「知る」とは神・キリストを霊によって教えられること・・

 

G 塚本訳 Tヨハ2:27

2:27 しかしあなた達は、キリストから戴いた油(すなわち聖霊)が留っているのだから、だれからも教えてもらう必要はない。彼の油が万事についてあなた達に教えるように、またそれはまことであって、嘘ではない。そしてその油があなた達に教えたとおり、(つねに)キリストに留っておれ。

 

H 塚本訳 エペ 1:14

1:14 この聖霊こそ(実は)私達が神の王国を相続することの担保であり、私達を贖って神の所有とするのであって、(凡ては)神の栄光が讃美されんためである。

 

I 塚本訳 ヨハ 14:6

14:6 イエスは言われる、「わたしが道である。また真理であり、命である。(手段であると同時に目的であるから。)わたしを通らずには、だれも父上の所に行くことはできない。

 

17:6 わたしは、あなたがこの世から(選び出して)わたしに下さったこの人たち((弟子たち))に、あなたの名を──(あなたについての一切のことを)──知らせてやりました。彼らはもとあなたのものであったのに、わたしに下さったのです。彼らは(わたしが教えた)あなたの言葉を守りました。

 

@・・・神は人を悪いこの世から人を引き上げて、キリストに委ねる・・・・

 

A 塚本訳 ヨハ 15:19

15:19 もしあなた達がこの世のものであったら、この世は自分のもの(であるあなた達を)愛するはずである。しかしあなた達は(もはや)この世のものではなく、わたしがこの世から選び出したのだから、この世はあなた達を憎むのである。

 

B 塚本訳 Uテサ2:13-14

2:13 しかし、『主に愛されている』兄弟達よ、私達は常に君達のために神に感謝しなければならない。というのは、神は君達を霊の聖潔と真理の信仰とによって始めから救いに選び

2:14 私達の主イエス・キリストの栄光を得させようとして、私達の福音によって君達をも召し給うたからである。

 

C 塚本訳 Uコリ4:6

4:6 というのは、(世界創造の時、)「光、暗闇から輝き出でよ」と言われたその神は、キリストの顔に現れている神の栄光を知る知識が明らかになるため、わたし達の心の中に光を輝かせてくださったからである。

 

D・・我々は悪いこの世から救い出され、「永遠の命」を知る者とされた・・

 

E 塚本訳 ガラ 1:4

1:4 キリストはわたし達の父なる神の御心にしたがい、わたし達を悪い現在の世から救いだそうとして、わたし達の罪のために自分を与え(て十字架につけ)られたのである。

 

F 塚本訳 エペ 1:7-9

1:7 私達はこの愛され給う者において、神の豊かなる恩恵により、その血による贖いすなわち咎(とが)の赦免(ゆるし)を戴いたのであり、

1:8 且つ神はこの恩恵を私達に溢れさせて凡ての知恵と悟りとを与え

1:9 御意(みこころ)の奥義を知らせ給うたのである。これは神の御思いのままに成ったことで、時期(とき)満つるに及んで実行すべく予め自ら計画し給うた摂理であり、

 

17:15 (しかし)わたしの願いは、彼らを(早く)この世から(安全な所に)移していただくことでなく──(彼らには果たすべき務めがあります)──悪い者(悪魔)から守っていただくことです。

 

@・・信仰は逃避ではない。神・キリストとの交わりの喜びに生きる・・

 

A 塚本訳 ルカ 8:38-39

8:38 (帰ろうとされる時に、)悪鬼を追い出された男がお供をしたいと願ったが、(許さず、)こう言ってお帰しになった、

8:39 「家に帰って、神がどんなにえらいことをしてくださったかを、(みんなに)話してきかせなさい。」すると彼は行って、イエスがどんなにえらいことを自分にされたかを、町中に言いふらした。

 

B 塚本訳 Tペテ2:9

2:9 しかし君達は『選ばれた種族、王なる祭司、聖き民族、』神の『所有物(もちもの)なる民』(である。そして君達がかく神の所有物となったのは、)君達を暗から驚くべき光へと召し給うたお方の『功業(いさおし)を宣べるためである』

 

C・・・信者は神・キリストの霊に生きるために、悪魔から守られる・・・

 

D 塚本訳 Uテサ3:3

3:3 しかし主は忠実であり給う、君達を強くして悪人から守り給うであろう。

 

E 塚本訳 Tヨハ1:7

1:7 しかしもし神が光の中にあるように、わたし達も光の中を歩いているならば、(神と交わりを持ち、従って)互に(まことの)交わりを持つ(ことができる)のである。そして(たとい罪を犯すことがあっても)、その子イエスの血があらゆる罪から清めてくださる。(かくてわたし達は光の子となるのである。)

 

17:18 あなたがわたしをこの世に遣わされたように、わたしも彼らをこの世に遣わしました

 

@・・信者は福音の喜びを生きるためにこの世に遣わされる・

 

A 塚本訳 ルカ 4:18-19

4:18 『主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださったからである。主は貧しい人に福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲人に視力の回復を告げ、』『押えつけられている者に自由をあたえ、』 4:19 『主の恵みの年(の来たこと)を告げさせるために。』

 

B・・・信者が向かうべき「地の果て」とは今自分が置かれている場所・・・

 

C 塚本訳 Uコリ3:6

3:6 神はわたし達に、新しい契約のための世話役、(すなわち古い契約にある律法の)文字のためではなく、(神の)霊のための世話役たる能力(ちから)をお与えになったのである。文字は殺すが、霊は命を与えるからである。

 

D 塚本訳 使  13:46-47

13:46 そこでパウロとバルナバとは公然こう宣言した、「神の言葉は(お約束どおり)まず第一に、君たち(ユダヤ人)に語られねばならなかった。(だから、そうしたのだ。)しかし君たちがそれをはねつけ、自分で自分を永遠の命にふさわしからぬ者とするので、それでは、よし、異教人(の伝道)へ方向をかえる。

13:47 主はこのようにわたし達(伝道者)にお命じになっているから。『わたしはあなたを立てて異教人の光にした、あなたが地の果てまで救いを伝えるために。』」

13:48 これを聞いて異教人は喜び、主の言葉を讃美し、永遠の命へあらかじめ定められていた者はみな信者になった。

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