なぜ「一番大切な事」なのか

神の子の栄光の回復。罪と死の悲しみから復活の希望へ

2015年3月1日、東京聖書読者会 高橋照男

塚本訳 Tコリ15:3-5                        15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、            15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、     15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。 

@一番大切な事・・・神の子の栄光の回復。罪と死の悲しみから復活の希望へ@−1)口語訳 創  1:27                         1:27 神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。                        

@−2)口語訳 創  3:23-24                         3:23 そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が造られたその土を耕させられた。                           3:24 神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた

@−3)塚本訳 ロマ 3:23-24                     3:23 なぜか。すべての人が罪を犯したため、いまだれ一人、(かつて持っていた)神の栄光をもたない。                       3:24 (さりとて失った栄光を回復する力はないので、何一つ)代価を払わず、(ただ)神の恩恵によって、キリスト・イエスによるあがないの力で、(神に)義とされる(道が設けられた)のである。 

@−4)塚本訳 ロマ 5:12                          5:12 (この救いはキリストとアダムとを比較する時に、はっきりする。)すなわち、一人の人(アダム)によってこの世に罪が入ってき、罪によって死が入ってき、こうして、(この人において)人は一人のこらず罪を犯したので、全人類に死が行き渡ったように──([一八節ニツヅク]一人の人キリストの正しい行いによって、全人類に命を与える義が臨んだのである。)

@−5)塚本訳 ロマ 8:19-21                                                  8:19 (そしてこの栄光は必ず与えられる。)その証拠(の第一)は、創造物が神の子たちの現われるのを、首を長くして待ちこがれていることである。   8:20 なぜであるか。創造物は自分から(今のような)はかない運命に屈伏したのでなく、それは屈伏させたお方([神]の御心)によるからである。(彼らはアダムの罪の責任を負わされたのである。)しかし(この屈伏には)望みがある。8:21 創造物自身も、滅亡の奴隷になっている(現在の)状態から自由にされて、神の子供たちがうける栄光と自由とにあずかるのだから。

@−6)塚本訳 使  20:24                         20:24 しかしわたしは、自分の走るべき道を走りおえて、主イエスから託された、神の恩恵をつたえる福音を証しする役目をはたすためなら自分の命のことなど口にする値打もないと思う。      

@−7)塚本訳 Tコリ2:1-2                         2:1 わたしもまた、兄弟たちよ、(はじめて)あなた達の所に行ったとき、(人間の)勝れた言葉や知恵を用いることなしに、神から賜った(福音の)証明を伝えていたのであった。                        2:2 あなた達の間では、イエス・キリスト以外には何も(言うまい)知るまいと、決心したからである、十字架につけられたあの方以外には!

@―8)塚本訳 ピリ 3:13-14                                                   3:13 兄弟達よ、私はまだ自分で(それを)捉えたなどとは考えていない。しかし(ただ)一つの事──後ろのものを忘れ、前のものを追い求めながら、   3:14 (或る)目標に向かって、すなわち神がキリスト・イエスにおいて天上に招き給う褒美に向かって(ひた走りに)走っているのである

@−10)塚本訳 ヨハ 6:28-29                        6:28 すると人々がたずねた、「(それをいただくために)神の(御心にかなう)業をするには、何をすればよいのでしょうか。」             6:29 イエスは答えられた、「神がお遣わしになった者を信ずること、これが(御心にかなうただ一つの)神の業である。」

@−11)塚本訳 ヨハ 3:16                          3:16 そのゆえは、神はその独り子を賜わったほどにこの世を愛されたのである。これはその独り子を信ずる者が一人も滅びず、永遠の命を持つことができるためである。

Aわたし自身(エルサレム集会から)受けついだのである・・福音は史実伝承A−1)塚本訳 ガラ 1:18                        1:18 その後三年たって、ケパと近づきになろうとしてエルサレムにのぼり、彼の所で十五日泊った               

A−2)塚本訳 ピリ 2:6-11                         2:6 彼は(先には)神の姿であり給うたが、神と等しくあることを棄て難いことと思わず、                             2:7 かえって自分を空しうして人と同じ形になり、奴隷の姿を取り給うたのである。そして人の様で現れた彼は、                   2:8 自ら謙り、死に至るまで、(然り、)十字架の死に至るまで(父なる神に)従順であり給うた。                          2:9 それ故に神も彼を至高く上げ、凡ての名に優る(「主」なる)名を与え給うた。                               2:10 これはイエスの(この尊い)名の前に、天の上、地の上、地の下にある『万物が膝を屈め、                           2:11 凡ての舌が』「イエス・キリストは主なり」『告白して』父なる『神に』、栄光を帰せんためである。

A−3)塚本訳 ルカ 1:1-2                          1:1 わたし達の間で(近ごろひとまず)完結しました出来事を、(すなわち、イエス・キリストの福音の発端から、それがローマにまで伸びていったことの顛末を、)                              1:2 最初から実際に見た人たちと御言葉の伝道にたずさわった人たちとが(語り)伝えてくれたとおりに、一つの物語に編もうと企てた人が数多くありますので、                                

Bキリストが聖書(の預言)どおりに・・人類救済の福音は預言の上に立つ        B−1)口語訳 イザ 53:5-6                         53:5 しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲らしめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。            53:6 われわれはみな羊のように迷って、おのおの自分の道に向かって行った。主はわれわれすべての者の不義を、彼の上におかれた。                          

B−2)塚本訳 使  3:18                                             3:18 しかし神はすべての預言者の口をもって、その救世主が苦しみをうけることを予告しておられたのであって、それをこんな風に成就されたのです。

B−3)塚本訳 ルカ24:44-47                      。               24:44 それから彼らに言われた、「(あなた達が見聞きした)これらのことは、わたしがまだあなた達と一しょにいたとき、わたしについてモーセの律法と預言書と詩篇と[聖書]に書いてあることは一つのこらずきっと成就する、と話したその言葉(が実現したの)である。」                24:45 それから聖書をわからせるために彼らの心を開いて        24:46 言われた、「救世主は苦しみをうけて、三日目に死人の中から復活する。 24:47 また罪を赦されるための悔改め(の福音)が、その名においてすべての国の人に説かれる、エルサレムから始まって、と(聖書に)こう書いてある

B−4)塚本訳 マタ 13:17                         13:17 アーメン、わたしは言う、多くの預言者と義人とは、あなた達が(いま)見ているものを見たい見たいと思ったが見られず、あなた達が(いま)聞いているものを聞きたい聞きたいと思ったが、聞かれなかったのである。

Cわたし達の罪のために死なれたこと、・・・これが何よりも一番大切な事   C−1)塚本訳 Tヨハ2:2                          2:2 そして彼こそわたし達の罪のための宥め(の供物)である。しかしただわたし達の罪のためだけでなく、この世全体のためでもある。

C−2)塚本訳 マコ 14:7-9                         14:7 貧乏な人はいつもあなた達と一しょにいるから、したい時に慈善をすることが出来る。だがわたしはいつも一しょにいるわけではない。       14:8 この婦人はできるかぎりのことをした。──前もってわたしの体に油をぬって、葬る準備をしてくれたのである。                 14:9 アーメン、わたしは言う、世界中どこででも(今後)福音の説かれる所では、この婦人のしたことも、その記念のために(一しょに)語りつたえられるであろう。

D葬られたこと・・・イエスの死の史実性                 D−1)塚本訳 マタ 27:63-66                       27:63 言った、「閣下、あの嘘つきがまだ生きている時、『自分は(死んで)三日の後に復活する』と言ったことを思い出しました。         27:64 だから三日目まで墓を警備するように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て盗んでいって、人々に『イエスは死人の中から復活した』と言いふらさないとはかぎりません。そうなると、このあとの方の嘘は、(自分は救世主だと言った)前の(嘘)よりも始末が悪いでしょう。」        27:65 ピラトが言った、「番兵をかしてやる。行って、せいぜい(を)警備するがよかろう。」                         27:66 そこで彼らは行って(入口の)石に封印し、番兵を置いて墓を警備した

D−2)塚本訳 ルカ 23:54-55                       23:54 この日は支度日[金曜日]であったが、(もう夕方で、)安息日[土曜日]が始まろうとしていた。                     23:55 イエスと一しょにガリラヤから来た女たちは(ヨセフの)あとについて行って、墓と、イエスの体が(そこに)納められる様子とを見とどけ

E聖書どおりに三日目に復活しておられること・・・有体的復活は歴史内の事E−1)塚本訳 マタ 12:40                         12:40 すなわち『ヨナが三日三晩大きな魚の腹の中にいた』ように、人の子(わたし)も三日三晩地の中におるのである

E−2)塚本訳 ヨハ 20:1                         20:1 (翌々日、すなわち)週の初めの日(日曜日)の朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリヤがに来てみると、(の入口)から石がのけてあった。

E−3)塚本訳 ヨハ 20:8-9                         20:8 すると先にに着いたもう一人の弟子も入ってきて、見て、信じた。  20:9 イエスは死人の中から復活されねばならないという聖書の言葉が、(この時まで)まだ彼らにわかっていなかったのである。

E−4)塚本訳 使  2:32                          2:32 神は(救世主である)このイエスを(預言どおりに)復活させられました。わたし達は皆このことの証人です。(イエスの復活を目の当り見たのだから。)

E−5)塚本訳 使  13:27-31 [パウロの説教第一]                                                             13:27 なぜなら、エルサレムに住んでいる人と彼らの(最高法院の)役人たちとは、この方がわからず、安息日のたびごとに朗読される預言者たちの言葉もわからずに、判決を下してそれを成就し、                13:28 死罪にあたるなんの罪も認められないにもかかわらず、ピラトに願って彼を死刑にしてしまったのだから。                  13:29 そして彼について(聖書に)書いてあることを一つのこらず完了すると、(十字架の)木から(死体を)下ろしてに納めた。            13:30 しかし神は彼を死人の中から復活させられ、           13:31 彼はガリラヤからエルサレムに一緒に上ってきた人たちに、幾日もの間御自分をお現わしになったので、(この復活の主を目のあたり見た)この人たちが、今(イスラエルの)民に対して彼の証人になっています。                

E−6)塚本訳 使  2:23-24                                    2:23 このイエスを、神は一定の御計画と予見とによってくれてやられたところ、あなた達は律法を知らぬ(異教の)人々の手で磔にして殺してしまった。                       2:24 しかし神は彼を死の苦痛から解いて復活させられた。死に捕らえられていることが出来なかったからです。                   

Fまたケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現された      ・・・・復活の証人とその伝承の連鎖を信じよ                          F−1)塚本訳 使  1:3                                            1:3 イエスは(十字架の)苦しみを受けて(死なれ)た後も、多くの証拠をもって使徒たちに御自分が生きていることを示し、四十日の間彼らに現われて、神の国のことをお話になった。

F−2)塚本訳 マタ 16:15-17                       16:15 彼らに言われる、「では、あなた達はわたしのことをなんと言うのか。」16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主、生ける神の子であります!」                             16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから。

G福音を拒否する人に対するパウロの姿勢・・神に定められている人に向かえG−1)塚本訳 ロマ 9:2-3                               9:2 (わたしが急にこんなことを言い出したら信じてくれないかも知れないが、)わたしに大きな悲しみと、心に絶えざる痛みとがあるのである。         9:3 ほんとうに、兄弟すなわち血を分けた同胞の(救われる)ためならば、このわたしは呪われて、救世主(の救い)から離れ落ちてもよいと、幾たび(神に)願ったことであろう。

G−2)塚本訳 使  13:46-48                                                13:46 そこでパウロとバルナバとは公然こう宣言した、「神の言葉は(お約束どおり)まず第一に、君たち(ユダヤ人)に語られねばならなかった。(だから、そうしたのだ。)しかし君たちがそれをはねつけ、自分で自分を永遠の命にふさわしからぬ者とするので、それでは、よし、異教人(の伝道)へ方向をかえる。                              13:47 主はこのようにわたし達(伝道者)にお命じになっているから。『わたしはあなたを立てて異教人の光にした、あなたが地の果てまで救いを伝えるために。』」                              13:48 これを聞いて異教人は喜び、主の言葉を讃美し、永遠の命へあらかじめ定められていた者みな信者になった

G−3)塚本訳 使  16:14                         16:14 するとテアテラ町の紫毛織物の商人で、敬信家のルデヤという婦人が聞いていたが、主はその心を開いてパウロの話に耳を傾けさせられた。

G−4)塚本訳 ロマ 11:5-7                         11:5 だから、同じように今の世にも、恩恵の選びによる残りの者がある。  11:6 しかし恩恵による以上は、もはや行いのゆえではない。そうでなければ、恩恵がもはや恩恵でなくなるからである。               11:7 それでは、どうだろうか。(結局)イスラエル人は(全体として)自分のほしがっているものを得ることはできず、(ただ小数の)選ばれた者がこれを得たのである。ほかの者は(みな)頑なにされてしまった。         

H「何が一番大切な事」であるかをイエスに問えば・・・信仰第一の人生    H−1)塚本訳 マコ 12:28-30                       12:28 一人の聖書学者がこの議論を聞いていたが、イエスがあざやかに答えられたのを見ると、進み出て尋ねた、「どの掟がすべてのうちで第一ですか。」12:29 イエスは答えられた、「第一はこれである。──『聞け、イスラエルよ、われわれの神なる主はただ一人の主である。              12:30 心のかぎり、精神のかぎり、』思いのかぎり、『力のかぎり、あなたの神なる主を愛せよ。』                        

H−2)塚本訳 ルカ 10:41-42                         10:41 主が答えられた、「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことに気を配り、心をつかっているが、                      10:42 無くてならないものはただ一つである。マリヤは善い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

H−3)塚本訳 マタ 6:33                                         6:33 あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものは皆、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。

H−4)塚本訳 ヨハ 6:28-29

6:28 すると人々がたずねた、「(それをいただくために)神の(御心にかなう)業をするには、何をすればよいのでしょうか。」

6:29 イエスは答えられた、「神がお遣わしになった者を信ずること、これが(御心にかなうただ一つの)神の業である。」

I死は眠り。また会える。神はすべてを御存知。・・・死にゆく人への励まし
I−1)塚本訳 ルカ 8:52
8:52 (集まった)人々が皆泣いて、女の子のために悲しんでいた。イエスが言われた「泣くな。死んだのではない、眠っているのだ。」

I−2)塚本訳 ヨハ 11:23-26
11:25 イエスがマルタに言われた、「わたしが復活だ、命だ。(だから)私を信じている者は、死んでも生きている。
11:26 また、だれでも生きている私を信じている者は、永遠に死なない。このことが信じられるか。

I−3)塚本訳 マタ 10:28-30
10:28 体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。
10:29 雀は二羽一アサリオン(三十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、あなた達の父上のお許しなしには地に落ちないのである。
10:30 ことにあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。

 

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