永遠の救いの、聖なる朽ちざるおとずれ

・・・今よりのち主にありて死ぬる死人は幸福なり・・・


      2015年5月3日 東京聖書読者会 高橋照男


@福音書の最後が共通に告げること。「聖霊の時」の到来
 ・・・イスラエルの時、キリストの時、教会(聖霊)の時
 

@−1)塚本訳 マコ 16:20

16:20 弟子たちは出ていって到る所で教えを説いた。すると主は彼らと共に働いて、(その伝道に)いろいろな(不思議な)徴をともなわせ、(彼らが説く)御言葉(の正しいこと)を保証された。】 

@−2)塚本訳 マタ 28:19-20

28:19 それゆえに、行ってすべての国の人を(わたしの)弟子にせよ、父と子と聖霊の名で洗礼を授け、
28:20
わたしがあなた達に命じたことを皆守るように教えながら。
安心せよ、世の終りまでいつもわたしがあなた達と一しょにいるのだから。

@−3)塚本訳 ルカ 24:49

24:49 待っておいで、わたしが父上のお約束のもの[聖霊]をあなた達におくるから。あなた達は(この)天よりの力を身につけるまで、都に止まっていなさい。」                                  

@−4)塚本訳 ヨハ 20:31

20:31 しかし(ほんの一部分であるが、いま)これらのことを書いたのは、あなた達に、イエスは救世主で、神の子であることを信じさせるため、また、それを信じて、イエスの名によって(永遠の)命を持たせるためである。      

@−5)塚本訳 ヨハ 4:23-24

4:23 しかし(ユダヤ人もサマリヤ人もなく、)本当の礼拝者と真理とをもって父上を礼拝する時が来る。いや、今もうきている。父上もこんな礼拝者を求めておられるのである。
4:24
神は霊である。だから礼拝者真理とをもって礼拝せねばならない。」

@−6)塚本訳 ヨハ 14:6

14:6 イエスは言われる、「わたしが道である。また真理であり、命である。(手段であると同時に目的であるから。)わたしを通らずには、だれも父上の所に行くことはできない。

@−7)塚本訳 マタ 16:16-18

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、あなたは救世主、生ける神の子であります!」
16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから。
16:18 それでわたしもあなたに言おう。──あなたはペテロ[岩]、わたしはこの岩の上に、わたしの集会を建てる。黄泉の門[死の力]もこれに勝つことはできない。

@−8)塚本訳 黙  14:13a

14:13a また私は天から声が(こう)言うのを聞いた、「書け、『今から後主にあって死ぬる死人は幸福である。』」御霊も言い給う、

A信者は「天の国の鍵」を預けられる重大使命を負わされる。同時に労苦も

A−1)塚本訳 マタ 16:19

16:19 わたしはあなたに天の国の鍵をあずける。(だから)あなたが地上で結ぶことは(そのまま)天でも結ばれ、地上で解くことは(そのまま)天でも解かれるであろう。

A−2)塚本訳 ヨハ 20:21-23

20:21 すると主はかさねて言われた、「平安あれ。父上がわたしを遣わされたように、わたしも(全権を授けて)あなた達を遣わす。」
20:22 こう言いながら彼らに息を吹きかけて、言われる、「聖霊を受けよ。
20:23
人の罪は、あなた達が赦してやれば赦されて消え、赦してやらねば赦されずに残る。」                           

A−3)塚本訳 Tペテ2:9

2:9 しかし君達は『選ばれた種族、王なる祭司、聖き民族、』神の『所有物なる民』(である。そして君達がかく神の所有物となったのは、)君達を暗から驚くべき光へと召し給うたお方の『功業(いさおし)を宣べるためである』。

A−4)塚本訳 Uコリ3:6

3:6 神はわたし達に、新しい契約のための世話役、(すなわち古い契約にある律法の)文字のためではなく、(神の)霊のための世話役たる能力をお与えになったのである。文字は殺すが、霊は命を与えるからである。

A−5)塚本訳 Uコリ5:18

5:18 しかしこれらすべてのことは神から(の恩恵)である。神はキリストによってわたし達(人類)を御自分と和睦させ、わたし達(使徒)にこの和睦の(福音を伝える)役目をお与えになった。

B「神・キリスト・聖霊」(三位一体)の関係は、頭ではなく霊でのみ分かる

B−1)塚本訳 マコ 1:7-8

1:7 彼は説いて言った、「わたしよりも力のある方が、わたしのあとから来られる。わたしは、かがんでその方の靴の紐をとく値打もない者である。
1:8
わたしは水で洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」

B−2)塚本訳 ルカ 22:67-70

22:67 言った、「お前が救世主(キリスト)なら、そうだとわれわれに言ってもらいたい。」彼らに答えられた、「言っても、とても信じまいし、
22:68
尋ねても、なかなか返事ができまい。

22:69
しかし今からのち、『人の子(わたし)は大能の神の右に坐って』いる。」22:70 皆が言った、「ではお前が、神の子か。」彼らに言われた、「そうだと言われるなら、御意見にまかせる。

B−3)塚本訳 ヨハ 6:45

6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃(高橋註イザヤ54:13、エレミヤ3134と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る。

B−4)塚本訳 ヨハ 14:16-17

14:16 そうすればわたしも父上に願って、(わたしに代わる)ほかの弁護者をおくっていただき、いつまでもあなた達と一しょにおるようにしてあげる。14:17 これは真理の霊である。この世(の人)には見えもせず、わかりもしないから、これを受けいれることが出来ない。(しかし)あなた達にはこの霊がわかる。いつもあなた達のところをはなれず、また、あなた達の中におるのだから。

B−5)塚本訳 ヨハ 14:26

14:26 (わたしが去ったあとで、)父上がわたしの名で遣わされる弁護者、すなわち聖霊が、あなた達にすべてのことを教え、またわたしが言ったことをすべて思い出させるであろう。

B−6)塚本訳 ヨハ 15:26

15:26 (また)わたしが父上のところからあなた達に遣わす弁護者、すなわち父上のところから出てくる真理の霊が来る時、それがわたしのことを(すべて)証明するであろう。

B−7)塚本訳 ヨハ 16:13-14

16:12 まだ沢山言うことがあるが、(今は言わない。)あなた達にはいまそれを理解する力がない。
16:13
真理の霊が来る時、彼があなた達を導いていっさいの真理を悟らせるであろう。(いっさいの真理というのは、わたしと同じく、)彼は自分勝手に話すのではなく、(父上から)聞いたことを話すからであるまた将来起るべき(世の終りの)ことをあなた達に知らせるであろう。

B−8)塚本訳 ヨハ 16:14-15

16:14 彼は(こうして)わたしの栄光をあらわすのである。というのは、彼はわたしのものの中から取ってあなた達に知らせる(ので、結局わたしに代って仕事をつづける)のだから。
16:15 父上のものはことごとく、わたしのものである。だから(いま)、わたしのものの中から取ってあなた達に知らせる、と言ったのである。

B−9)塚本訳 使  2:32-33

2:32 神は(救世主である)このイエスを(預言どおりに)復活させられました。わたし達は皆このことの証人です。(イエスの復活を目の当り見たのだから。)2:33 こうして彼は神の右に挙げられ、父上から約束の聖霊を受けて、(いま)あなた達が見もし聞きもするこの聖霊を、(わたし達に)注いでくださったのです。──

C魂を覚醒させられる驚くべき言葉。「永遠の救いの、聖なる朽ちざるおとずれ」。「永遠の救い」とは復活して天にいます大祭司キリスト。

C−1)塚本訳 マコ 16: 20  別の附録

                                                                                         【しかし女たちは(今)命じられたことの一切を、手短かにペテロたちに告げた。そのあとで、イエス自身も彼らをもって、東から西まで、永遠の救いの、聖なる朽ちざるおとずれを、おくられた。】

C−2)塚本訳 ヘブ 5:8-10

5:8 彼は御子であるにもかかわらず、苦しみをうけて従順を学び、
5:9
完成されたので、(今度は彼が、)彼に従順であるすべての人に対して
『永遠の救の』本源となり、
5:10 神から『メルキゼデクと同等の』大祭司と呼ばれたのである。

C−3)塚本訳 ヘブ 9:13-14

9:13 なぜなら、もし雄山羊や雄牛の血や(水にまぜた)雄牛の灰を、けがされた人々に注ぐことによって、肉体をきよめて、清潔にする(くらい)ならば、9:14 まして永遠の御霊の力によって傷のない自分自身を神に捧げたキリストの血が、わたし達の良心を死ぬ行いから清めて、生ける神を礼拝させないことがあるだろうか。

C−4)塚本訳 マコ 14:8-9

14:8 この婦人はできるかぎりのことをした。──前もってわたしの体に油をぬって、葬る準備をしてくれたのである。
14:9
アーメン、わたしは言う、
世界中どこででも(今後)福音の説かれる所では、この婦人のしたことも、その記念のために(一しょに)語りつたえられるであろう。

C−5)塚本訳 Tコリ11:24-26

11:24 (神に)感謝して裂いて、言われた、「これはあなた達のためにわたすわたしの体である。わたしを記念するためにこのことを行ないなさい」。
11:25
食事の後、杯を同じように(感謝)して(分けて、)言われた、「この杯はわたしの『血』の犠牲を払った『新しい約束』である。(今から後、)飲むたびごとに、
わたしを記念するためにこのことを行ないなさい」。
11:26
すなわち、主が(ふたたび)来られるまで、あなた達はこのパンを食べこの杯を飲むたびごとに、
主の死(の意味)を、(このことを行なうことによって)宣べ伝えるのである。

 

D福音が真理であることは、信者が「この世の者」から憎まれることが逆証明

D−1)塚本訳 マタ 10:34-37

10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。
10:35
わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来たのだから。
10:36
『家族が自分の敵となろう。』
10:37
わたしよりも父や母を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。

D−2)塚本訳 ル21:16-17

                       。                                        21:16 あなた達はまた親、兄弟、親族、友人からまで(裁判所に)引き渡される。殺される者もあろう。                      21:17 またわたしの弟子であるために皆から憎まれる。

D−3)塚本訳 マタ 13:57

13:57 こうして人々はイエスにつまずいた。しかしイエスは彼らに言われた、「預言者が尊敬されないのは、その郷里と家族のところだけである。

E初代教会において福音が広まったのは一人の偉人の力ではなく、「福音の真理それ自身の力」であった。

E−1)塚本訳 ヨハ 6:45

6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃(高橋補注イザ54:13、エレ3134と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る。

E−2)塚本訳 Tコリ2:4-5

2:4 そしてわたしの話も説教も、人を感服させる知恵の言葉によらずに、(神の)霊と力との(直接の)立証によった。
2:5
それはあなた達の信仰が人間の知恵に基づくのでなく、神(御自身)の力に基づくためであった。

E−3)塚本訳 Tコリ3:6-9

3:6 ──わたしは植えた、アポロは水をやった、しかし神がこれまで成長させてくださった。
3:7
従って、植える者も水をやる者もなんでもなく、成長させるお方、神だけが偉いのである。

 

F信者が「この世」から憎まれて苦労するのは、それによって福音を証しする機会を与えられるため。我々の苦労は神が世を救う御経綸の一翼を担っている

F−1)塚本訳 マコ 13:9

13:9 しかしあなた達は(こんな外の出来事よりも)自分のことに気をつけておれ。あなた達は裁判所に引き渡され、礼拝堂で打たれる。また、わたし(の弟子であるが)ゆえに、総督や王の前に立たされるであろう。これは、その人たちに(福音を)証しする(機会を与えられる)ためである。

F−2)塚本訳 マタ 24:14

24:14 すなわち、あらゆる国々の人に(わたしとわたしの業を)証しするために、(まず)この御国の福音が全世界に説かれ、それから最後(の裁きの日)が来るのである。

F−3)塚本訳 コロ 1:24

1:24 今私は君達のために苦しむことを喜びとし、またキリスト・イエスの体なる教会のために私の体でキリストの患難の不足を補っている。

F−4)塚本訳 ガラ 4:19

4:19 わたしの子供たちよ、あなた達の中にキリストが形づくられるまで、わたしはもう一度産みの苦しみをしている。

F−5)塚本訳 ピリ 1:29-30

1:29 君達はキリストのために──ただ彼を信ずるばかりでなく、また彼のために苦しむことをも恵まれたからである。                 

F−6)塚本訳 使  14:22

14:22 (道々主の)弟子たちの心を力づけ、いつまでも信仰に留まっているように、「神の国に入るには、わたし達は多くの苦難を通らねばならない」といましめた。

G福音を伝える時は神が味方だから他人の批評を「恐れるな」。神の力は不思議な方法で人を新しく「霊に生む」。福音は巧まずして自然に実を結ぶ。

G−1)塚本訳 マタ 10:27-30

10:27 わたしが暗闇で(こっそり)話すことを、(大胆に)明るみで言え。耳うちされたことを屋根の上で宣伝せよ。
10:28
体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。

G−2)塚本訳 Uコリ13:8

13:8 というのはわたし達は神の真理に逆らっては何も出来ないが、真理のためには何でも出来るからである。

G−3)塚本訳 ヨハ 3:6-8

3:6 肉によって生まれたものは肉であり、霊によって生まれたものだけが霊である(から)。
3:7
『あなた達は新しく生まれなおさねばならない』と言ったからとて、すこしも不思議がることはない。
3:8
風[プニューマ]は心のままに吹く。その音は聞えるが、どこから来てどこに行くか、あなたは知らない。霊[プニューマ]によって生れる者も皆、そのとおりである。」

G−4)塚本訳 使  13:47-48

13:47 主はこのようにわたし達(伝道者)にお命じになっているから。『わたしはあなたを立てて異教人の光にした、あなたが地の果てまで救いを伝えるために。』」
13:48
これを聞いて異教人は喜び、主の言葉を讃美し、
永遠の命へあらかじめ定められていた者はみな信者になった

B−5)塚本訳 使  18:9-10

18:9 するとある夜主が幻でパウロに言われた、「『恐れることはない。』語りつづけよ、沈黙するな。
18:10
『わたしはいつもあなたと一緒にいて、』だれもあなたを襲って害を加える者はない『のだから。』またこの町にはわたしの民が沢山いるのだから。」

G−6)塚本訳 ロマ 9:27

9:27 (預言者)イザヤもイスラエル人について叫んでいる。『たとえイスラエル[ヤコブ]の子孫の数は海の砂のように(多数)であろうとも、(信ずる小数の)残りの者(だけ)が救われる。

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