さかなのえ ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む

ヨハネの先駆け

(ルカ3:1−17)

 

2016年10月2日 東京聖書読者会 高橋照男

 

@・・・福音の歴史性。神の子キリストは人の子の姿をとって現れた。

A・・・時代は変わった。人は悔い改めではなく、福音で救われる。

B・・・「実を結ぶ」とは、神の力によりイエスを神の子と信ずる者になる事。

C・・・ルカ福音書内の「福音」の語句を総て読むとルカの思想が見えてくる。

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@・・・福音の歴史性。神の子キリストは人の子の姿をとって現れた。

@−1 塚本訳 ルカ 1:3-4
1:3
テオピロ閣下よ、わたしも
一切の事の次第を始めから精密に取り調べましたから、今順序を正して書き綴り、これを閣下に奉呈して、
1:4
閣下が(今日までこのことについて)聞かれた話が、
決して間違いでなかったことを知っていただこうと思ったのであります。

@−2 塚本訳 ルカ 3:1-2                      3:1 (ローマの)皇帝テベリオの治世の十五年目、ポンテオ・ピラトはユダヤの総督、ヘロデ・(アンテパス)はガリラヤの領主、その兄弟ピリポはイツリヤおよびテラコニテ地方の領主、ルサニヤはアビレネの領主、
3:2
(そして)アンナスとカヤパとが大祭司であった時、神の(お召しの)言葉が、(ユダヤの)荒野で
ザカリヤの子ヨハネにくだった。

@−3 塚本訳 マコ 1:1-2

1:1 イエス・キリストの福音はこうして始まった。──

1:2 預言書(マラキと)イザヤに、『(神は言われる、)「見よ、わたしは使をやって、あなたの先駆けをさせ、』あなたの『道を準備させる」』

@−4  塚本訳 ルカ 7:26-27
7:26
それでは、何を見ようとして出かけたのか。預言者か。そうだ、わたしは言う、(預言者だ。)預言者以上の者(を見たの)だ。
7:27
『(神は言われる、)『見よ、わたしは使をやって、あなたの先駆けをさせ、』
あなたの『前に道を準備させる』』と(聖書に)書いてあるのは、この人のことである。

@−5 塚本訳 マタ 1:1

1:1 アブラハムの末のダビデの末のイエス・キリストの系図──

 

@−6 塚本訳 ヨハ 1:14-15

1:14 この言葉は肉体となって、(しばらく)わたし達の間に住んでおられた。(これが主イエス・キリストである。)わたし達はその栄光を見た。いかにも父上の独り子らしい栄光で、恩恵と真理とに満ちておられた。

1:15 ヨハネはこの方のことを証しして、叫んで言う、「『わたしのあとから来られる方は、わたしよりも偉い方である。わたしよりも前から、(世の始めから)おられたのだから』とわたしが言ったのは、この方のことであった。」

 

@−7 塚本訳 ロマ 1:2-4

1:2 この福音は、神がその預言者たちにより、聖書においてかねて約束されたもので、

1:3 その御子、すなわち、人間としてはダビデの末から生まれ、

1:4 聖なる霊としては死人の中から復活して力ある神の子と定められた方、わたし達の主イエス・キリストに関するものである。

 

@−8 塚本訳 Tコリ15:3-6

15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、

15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、

15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。

15:6 そのあと、一度に五百人以上の兄弟に御自分を現わされた。そのうちの多数の者はいまでも生きてい(て、わたしが嘘を言っていないことを証明してくれ)る。もっともすでに眠った者もあるにはある。

 

@−9 塚本訳 ピリ 2:6-9

2:6 彼は(先には)神の姿であり給うたが、神と等しくあることを棄て難いことと思わず、

2:7 かえって自分を空しうして人と同じ形になり、奴隷の姿を取り給うたのである。そして人の様で現れた彼は、

2:8 自ら謙り、死に至るまで、(然り、)十字架の死に至るまで(父なる神に)従順であり給うた。

2:9 それ故に神も彼を至高く上げ、凡ての名に優る(「主」なる)名を与え給うた。

 

@−10 塚本訳 Tヨハ1:1-3

1:1 (世の)始めから(すでに)おられたもの、(それは)わたし達が(この耳で)聞いたもの、自分の目で見たもの、直観しまた自分の手でさわったもの、(すなわち)命の言葉について、──

1:2 この命が自分を現わし、(それを)わたし達は見て、証明し、またこの永遠の命をあなた達に告げる。これは(始めには)父と共におられたが、(今)わたし達に自分を現わしたのである──

1:3 わたし達が見たもの、また聞いたものを、あなた達にも告げる。あなた達もわたし達と(霊の)交わりを持つためである。しかしわたし達のこの交わりは、(他方においては)父(なる神)とその子イエス・キリストとの交わりである。


A・・・時代は変わった。人は悔い改めではなく、福音で救われる。

A−1 塚本訳 マコ 1:14-15
1:14
(洗礼者)
ヨハネが牢に入れられた後、イエスはガリラヤにかえり、神の福音を説いて
1:15
言われた、「時は満ちた、神の国は近づいた。
悔改めて福音を信ぜよ」と。

A−2 塚本訳 ルカ 3:7
3:7
それでヨハネは、彼から洗礼を受けようとしてでて来た群衆に言った
蝮の末ども、(わたしから洗礼を受けて)来るべき(神の)怒り(の裁き)を免れるようにと、だれがおしえたのか。                   

A−3 塚本訳 ルカ 3:9
3:9
斧はいますでに木の根に置いてある。だから、
良い実を結ばない木はどんな木でも、切られて火の中に投げ込まれる。

A−4 塚本訳 ヨハ 1:6-8
1:6
(そこで)一人の人が(この世に)あらわれた。
神から遣わされたのである。その名はヨハネ。
1:7
この人は証しのため、すなわち、光について証しをし、彼の証しによってすべての人を信仰にいれるために来たのであった。
1:8
彼は光ではなかった。ただ光について証しをするために来たのであった。

A−5 塚本訳 マコ 1:7-8
1:7
彼は説いて言った
「わたしよりも力のある方が、わたしのあとから来られる。わたしは、かがんでその方の靴の紐をとく値打もない者である。
1:8
わたしは水で洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」
    

A−6 塚本訳 ヨハ 1:29-30                        1:29 あくる日、ヨハネはイエスが自分の方に来られるのを見て言う、「そら、あれが世の罪を取り除く神の小羊だ。                 1:30 『わたしのあとからひとりの人が来られる。わたしよりも偉い方である。わたしよりも前からおられたのだから』とわたしが言ったのは、この方のことだ。

A−7 塚本訳 ヨハ330                                
3:30
あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。(それが神の御心である。)

A−8 塚本訳 ルカ 16:16
16:16
(あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)
律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。

A−9 塚本訳 マタ 11:11
11:11
アーメン、わたしは言う、
女の産んだ者の中に、洗礼者ヨハネより大きい者はまだ出たことがない。しかし天の国で一番小さい者でも、彼より大きい。

A−10 塚本訳 マタ 21:31-32
21:31
この二人のうち、どちらが父の心を行ったのだろうか。」「もちろん長男」と彼らが答える。イエスが言われる、「アーメン、わたしは言う、
税金取りや遊女たちは、あなた達よりも先に神の国に入るであろう。
21:32 そのわけは(洗礼者)ヨハネが義の道を示しに来たのに、あなた達は彼を信ぜず、税金取りや遊女の方がかえって信じたからだ。しかしあなた達は(あの人たちが悔改めるのを)見たあとでも、後悔して彼を信じようとしなかった。

A−11  塚本訳 使  2:37-38                      2:37 人々はこれを聞いて心をえぐられ、ペテロとほかの使徒たちとに言った、「兄弟の方々、わたし達は(大変なことをしたわけです。)いったいどうすればよいのですか。」                          2:38 ペテロがこたえた、「悔改めなさい。そしてあなた達ひとりびとり、罪を赦されるために、イエス・キリストの名において洗礼を受けなさい。そうすれば(わたし達と同じ)聖霊の賜物を戴くことができる。                           

B・・・「実を結ぶ」とは、神の力によりイエスを神の子と信ずる者になる事。

B−1 塚本訳 ヨハ 15:4-5

15:4 わたしに留っておれ。そうすればわたしもあなた達に留っている。ちょうど蔓が葡萄の木に留っていなければ、自分で実を結ぶことが出来ないように、あなた達もわたしに留っていなければ、実を結ぶことは出来ない

15:5 わたしが葡萄の木、あなた達は蔓である。わたしに留っており、わたしもその人に留っている人だけが、多くの実を結ぶのである。あなた達はわたしを離れては、何一つすることは出来ないのだから。

 

B−2  塚本訳 ヨハ 15:2

15:2 わたしについている蔓で実を結ばないものは、父上が皆それを切り取ってしまわれる。また実を結ぶものは、より多く実を結ぶように、皆それを奇麗に刈り込まれる。


B−3 塚本訳 ヨハ 15:7-8

15:7 もしあなた達がわたしに留まっており、わたしの言葉があなた達に留まっておれば、なんでもほしいものを願いなさい。かならずかなえられる。

15:8 あなた達が多くの実を結んで、わたしの弟子たることを示すならば、父上はこれによって、栄光を受けられるであろう。

 

B−4 塚本訳 ヨハ 15:16

15:16 (しかも)あなた達がわたしを選んだのではなく、わたしがあなた達を(使徒に)選んで、あなた達が出かけていって(善い)実を結び、その実がいつまでものこるように、また(その必要のために)あなた達がわたしの名で父上にお願いすれば、なんでもかなえてくださるようにしてやったのである。

 

B−5 塚本訳 マタ 7:17-19

7:17 (そのように、)善い木は皆良い実を結び、わるい木は悪い実を結ぶ。

7:18 善い木に悪い実がなることは出来ず、わるい木に良い実がなることも出来ない。

7:19 良い実を結ばない木はどんな木でも、切られて火の中に投げ込まれる。

 

B−6 塚本訳 Tコリ3:6

3:6 ──わたしは植えた、アポロは水をやった、しかし神がこれまで成長させてくださった。

 

B−7 塚本訳 ガラ 5:22-23

5:22 しかし霊の実は愛、喜び、平和、寛容、親切、善良、忠実、

5:23 柔和、節制である。これらのものに対しては律法は(力が)ない。

 

B−8 塚本訳 ロマ 6:22

6:22 しかし今は、罪から自由にされて神の奴隷にしていただき、一つの実を得ている。この実はあなた達を聖め、最後は永遠の命に至らせるのである。

 

B−9 塚本訳 マタ 15:13

15:13 イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、引き抜かれる。

 

B−10 塚本訳 ルカ 8:15

8:15 しかし良い地のもの、これは御言葉を聞くと、りっぱな善い心でこれをしっかり守り、忍耐をもって実を結ぶ人たちである

 

B−11 塚本訳 ヨハ 12:24

12:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。)

 

B−12 塚本訳 マコ 10:17

10:17 旅行に出ようとされると、ひとりの人が駆けてきて、ひざまずいて尋ねた、「善い先生、永遠の命をいただくには、何をすればよいでしょうか。

 

B−13 塚本訳 使  16:30-31
16:30
そして二人を外につれだして言った、「先生方、
救われるにはどうしなければならないのですか。

16:31 二人が言った、「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われる。」

 

B−14  塚本訳 ヨハ 6:28-29
6:28
すると人々がたずねた、「(それをいただくために)神の(御心にかなう)業をするには、何をすればよいのでしょうか。」
6:29
イエスは答えられた、「
神がお遣わしになった者を信ずること、これが(御心にかなうただ一つの)神の業である。

 

B−15 塚本訳 ルカ 10:41-42

10:41 主が答えられた、「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことに気を配り、心をつかっているが、

10:42 無くてならないものはただ一つである。マリヤは善い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

 

 

C・・・ルカ福音書内の「福音」の語句を総て読むとルカの思想が見えてくる。

C−1 塚本訳 ルカ 1:1
1:1
わたし達の間で(近ごろひとまず)完結しました出来事を、(すなわち、イエス・キリストの
福音の発端から、それがローマにまで伸びていったことの顛末を、)

C−2 塚本訳 ルカ 3:18
3:18
ヨハネはそのほかなお多くの訓戒をあたえながら、民衆に
福音を伝えた。

C−3 塚本訳 ルカ 4:18
4:18
『主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださったからである。主は貧しい人に
福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲人に視力の回復を告げ、』『押えつけられている者に自由をあたえ、』

C−4 塚本訳 ルカ 4:43
4:43
イエスは彼らに言われた、「わたしはほかの町々にも、神の国の
福音を伝えねばならない。そのために遣わされたのだから。」

C−5 塚本訳 ルカ 7:22
7:22
答えられた、「行って、(今ここで)見たこと聞いたことをヨハネに報告しなさい。──『盲人は見えるようになり、』足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、聾は聞き、死人は生きかえり、『貧しい人は
福音を聞かされている』と。

C−6 塚本訳 ルカ 8:1
8:1
その後、イエスは町から町、村から村へと回りながら、神の国を説き、その
福音を伝えられた。十二人(の弟子)がお供をした。

C−7 塚本訳 ルカ 9:6
9:6
十二人は出かけていって、村から村へとあるき回りながら、到る所で
福音を説き、また病気をなおした。

C−8 塚本訳 ルカ 9:26
9:26
(わたしを信ずると言いながら、)わたしとわたしの
福音(を告白すること)とを恥じる者があれば、人の子(わたし)も、自分と父上と聖なる天使たちとの栄光に包まれて(ふたたび地上に)来る時、そんな(臆病)者を(弟子と認めることを)恥じるであろう。

C−9 塚本訳 ルカ 16:16
16:16
(あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の
福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。

C−10 塚本訳 ルカ 20:1
20:1
ある日、イエスが宮で人々を教え、
福音を説いておられた時のこと、大祭司連、聖書学者が長老たちと共に進み寄って、

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