170304-2 509

さかなのえ ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む

荒野の誘惑(ルカ4:1−13)

・・・伝道開始に先立つ信仰の試練。「この世の力」に頼るな。・・・


2017年3月5日 東京聖書読者会 高橋照男

 

@荒野の誘惑は伝道開始の前にあった。神はイエスに信仰の試練を与えた。

     塚本訳 ルカ 4:14-15 マコ1:12-20 マタ4:1-17

 

Aこの信仰の試練は、イエスがその後に神の栄光を現す言動の基になった。

4:1 さてイエスは聖霊に満たされ、ヨルダン川から(ガリラヤへ)帰られた。(その途中)御霊によって四十日のあいだ荒野を引き回されながら、

4:2 悪魔の誘惑にあわれた。その間何も食べず、四十日が終ると、空腹を覚えられた。

A−1)塚本訳 ルカ 22:42                                             22:42 言われた、「お父様、お心ならば、どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心が成りますように!

A−2)塚本訳 ヨハ 21:18                                             21:18 アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたは若い時分には、自分で帯をしめて、行きたい所へ行ったが、年を取ると、両手をのばして、ほかの人に帯をしめられ、行きたくない所へ連れてゆかれるであろう。」

A−3)塚本訳 ルカ 9:23-24                                            9:23 それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う者は、(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。                                            9:24 (十字架を避けてこの世の)命を救おうと思う者は(永遠の)命を失い、わたしのために(この世の)命を失う者が、(永遠の)命を救うのだから。

A−4)塚本訳 ヨハ 12:23-24                                           12:23 するとイエスは(非常に感動して)二人に答えられる、「人の子(わたし)が栄光を受ける時がついに来た。                 12:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。)

A−5)塚本訳 マコ 10:45                                             10:45 人の子(わたし)が来たのも仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためである。」

A−6)塚本訳 ルカ 9:59-60
9:59
またほかの一人に言われた、「わたしについて来なさい。」その人が言った、「その前に、父の葬式をしに行かせてください。」
9:60
その人に言われた、「
死んだ者の葬式は死んだ者にまかせ、あなたは行って神の国を伝えなさい。

A−7)塚本訳 ルカ 9:61-62
9:61
もう一人のほかの人も言った、「主よ、お供します。ただその前に、家の者に暇乞いをさせてください。」
9:62
しかしイエスは言われた、
「鋤に手をかけたあとで後を見る者は、神の国の役に立たない。」

A−8)塚本訳 ルカ 10:3-4

10:3 行け、いまわたしがあなた達を送り出すのは、羊を狼の中に入れるようなものだ。

10:4 (だからただ信仰で武装せよ。)財布も旅行袋も持ってゆかず、靴もはくな。だれにも道で挨拶をするな


A−9)塚本訳 マタ 10:21-22                                           10:21 また兄弟は兄弟を、父は子を、殺すために(裁判所に)引き渡し、『子

は親にさからい立って』これを殺すであろう。                                      10:22 あなた達はわたしの弟子であるために皆から憎まれる。しかし最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

A‐10)塚本訳 マタ 10:34-36                                           10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。          10:35 わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来たのだから。                                           10:36 『家族が自分の敵となろう。』

A−11)塚本訳 マタ 13:55-57
13:55
これはあの大工の息子ではないか。母はマリヤで、兄弟はヤコブとヨセフとシモンとユダではないか。
13:56
女兄弟たちは、みんなわたし達の所に住んでいるではないか。するとこの人は、こんなことを皆どこから覚えてきたのだろう。」
13:57
こうして人々はイエスにつまずいた。しかしイエスは彼らに言われた、「預言者が尊敬されないのは、その郷里と家族のところだけである。」

A‐12)塚本訳 マコ 3:21                                              3:21 身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。 

 

B「富の力」に頼るな。神と富(マモン)との両方に仕えることは出来ない。

塚本訳 ルカ 4:4
4:4
イエスは答えられた、「『パンがなくとも人は生きられる』と(聖書に)書いてある。」
  

B−1)塚本訳 マタ 4:4
4:4
しかし答えられた「『パンがなくとも人は生きられる。(もしなければ、)神はそのお口から出る言葉のひとつびとつで(パンを造って、)人を生かしてくださる』と(聖書に)書いてある。

B−2)塚本訳 マタ 6:26-27                                             6:26 空の鳥を見てごらん。まかず、刈らず、倉にしまいこむこともしないのに、天の父上はそれを養ってくださるのである。あなた達は鳥よりも、はるかに大切ではないのだろうか。                                     6:27 (だいいち、)あなた達のうちのだれかが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。  

B−3)塚本訳 マタ 6:11                                              6:11 その日の食べ物をきょうも、わたしたちに戴かせてください。

B−4)塚本訳 マタ 6:34                                              6:34 だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。

B−5)塚本訳 ルカ 12:19-20
12:19
それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山しまってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』
12:20
しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。するとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。                                                                                    12:21 自分のために(地上に)宝を積んで、神のところで富んでいない者はみな、このとおりである。

B−6)塚本訳 マコ 8:36-37
8:36
全世界をもうけても、命を損するのでは、その人になんの得があろう
8:37
また、人は(一度失った永遠の)命を受けもどす代価として、何か(神に)渡すことができようか。

B−7)塚本訳 マタ 19:23-24                                           19:23 イエスは弟子たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、金持が天の国に入ることはむずかしい。                      19:24 かさねて言う、金持が天の国に入るよりは、駱駝が針のめどを通る方がたやすい。」 

B−8)塚本訳 マタ 6:32-33                                            6:32 それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた達に必要なことをよく御承知である。                  6:33 あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものは皆、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。

B−9)塚本訳 ルカ 16: 13                                            16:13 しかし(この世のことはみな準備のためであるから、それに心を奪われてはならない。)いかなる僕も(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こちらを憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どちらかである。あなた達は神と富(マモン)とに仕えることは出来ない。

 

C「権力」に頼るな。「神の力」と「世の権力」の両方には仕えられない。

塚本訳 ルカ 4:8
4:8
イエスは答えられた、「『あなたの神なる主をおがめ、『主に』のみ『奉仕せよ』と(聖書に)書いてある。」

C−1)塚本訳 マコ 8:32-33                                            8:32 しかもおおぴっらにこのことを話された。するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、忠告を始めた。(救世主が死ぬなどとは考えられなかったのである。)                                                                   8:33 イエスは振り返って、弟子たちの見ている前でペテロを叱りつけられた、「引っ込んでろ、悪魔!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!


C−2)塚本訳 マタ 28:18
28:18
イエスは近寄ってきて十一人に言われた、「
(いまや)天上地上一切の権能が、(父上から)わたしに授けられた。


C−3)塚本訳 マタ 22:21                                                           22:21 「皇帝のです」と彼らが言う。すると言われる、「では皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。


C−4)塚本訳 マタ 17:25-27                                            17:25 ペテロが「もちろん、納められる」と言う。そして(イエスの)家に行くと、イエスの方から言い出された、「シモン、どう思うか、この世の王たちは官税や税をだれから取るだろうか。自分の子供たちだろうか、それとも余所の人からだろうか。」                                         17:26 「余所の人から」と答える。イエスは言われた、「それでは(神の)子供たちには(納める)義務はない。                    17:27 しかし人々をつまずかせないため、湖に出かけていって釣針を垂れよ。最初に釣れた魚を取って口をあけるとスタテル銀貨(二千円)が一つあるから、それを取って、わたしとあなたの分として取立て人に渡しなさい。


4−5)塚本訳 ルカ 23:3-5                                             23:3 ピラトがイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。」答えて言われた、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。」               

23:4 ピラトが大祭司連と群衆に向かって、「この人にはなんの罪も認められない」と言うと、

23:5 彼らはますます強く言い張った、「この男はユダヤ人(の国)全体に(自分の)教えを説いて民衆を煽動し、ガリラヤから始めてここまで来ている。」


C−6)塚本訳 ルカ 23:14                                      23:14 言った、「お前たちはこの人を民衆をあやまらせる者だと言って引いてきたので、このわたしがお前たちの目の前で取り調べたが、訴えの廉では、この人に何の罪も認められなかった。


C−7)塚本訳 ルカ 16:10-11                                     16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のうちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そうすれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。      16:10 ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実である。ごく小さなことに不忠実な者は、大きなことにも不忠実である。                                              16:11 だから、もし(この世の)不正な富に忠実でなかったならば、だれが(天の)まことの富をあなた達にまかせようか。


C−8)塚本訳 ルカ 22:25-26
22:25
するとイエスが言われた、「世間では王が人民を支配し、また主権者は自分を恩人と呼ばせる
22:26
しかしあなた達はそれではいけない。あなた達の間では、一番えらい者が一番若輩のように、支配する者が給仕をする者のようになれ。

C−9)塚本訳 ヨハ 6:14-15                                      6:14 人々はイエスが行われた徴[奇蹟]を見て、「確かにこの人は、世(の終り)に来るあの預言者だ」と言った。                    6:15 イエスは人々が来て、自分を(エルサレムに)攫って王にしようと計画しているのを知り、自分ひとり、またも山に引っ込まれた。

 

D「神の名の力」に頼るな。神の名を使って自分をあがめられようとするな。

塚本訳 ルカ 4:12                                                                     4:12 イエスは答えられた、「『あなたの神なる主を試みてはならない』と言ってある。」


D−1)塚本訳 ヨハ 3:2-3                                       3:2 ある夜、イエスの所に来て言った、「先生、わたし達はあなたが神のところから来られた先生であることを知っています。神がご一しょでなければ、あなたのされるあんな徴[奇蹟]はだれもすることは出来ません。」           3:3 イエスが答えて言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、(徴を見て信じたのではいけない。)人は新しく生まれなおさなければ、神の国にはいることは出来ない。

D−2)塚本訳 マコ 10:17-18                                    10:17 旅行に出ようとされると、ひとりの人が駆けてきて、ひざまずいて尋ねた、「善い先生、永遠の命をいただくには、何をすればよいでしょうか。」  10:18 イエスは言われた、「なぜわたしを『善い』と言うのか。神お一人のほかに、だれも善い者はない。

D−3)塚本訳 マタ 23:9-10                                     23:9 また地上の者を『父』と呼んではならない。あなた達の父はただ一人、天の父上(だけ)であるから。                      23:10 『師』と呼ばれてもいけない。あなた達の師はただ一人、救世主である。

D−4)塚本訳 ヨハ 20:16-17                                    20:16 (こう言って、また墓の方を向いていると、)イエスが「マリヤ!」と言われる。マリヤが振り向いて彼に、ヘブライ語で「ラボニ!(すなわち「先生!」)と言う。(そしてイエスに抱きつこうとした。)             20:17 イエスが言われる、「わたしにすがりつくな。まだ父上の所に上っていないのだから。わたしの兄弟たち(弟子たち)の所に行って、『わたしは、わたしの父上、すなわちあなた達の父上、わたしの神、すなわちあなた達の神の所に上る』と言いなさい。」

D−5)塚本訳 マタ 5:34                                       5:34 しかしわたしはあなた達に言う、いっさい誓ってはならない。神の御名はもちろん、『天』にかけても(誓ってはならない)。(天は)『神の御座である』から。

D−6)塚本訳 マタ 6:9                                        6:9 だからあなた達は、このように祈りなさい。──、わたしたちの天のお父様、お名前がきよまりますように

D−7)塚本訳 ルカ 10:17-20                                    10:17 七十二人が喜んで帰ってきてイエスに言った、「主よ、あなたの名を使うと、悪鬼までがわたし達に服従します。」                 10:18 彼らに言われた、「悪魔が稲妻のように天から落ちるのを、わたしは見ていた。                               10:19 (悪魔の下働きをする)『蛇』や蝎『を踏みつけ、』また敵のあらゆる力に打ち勝つ全権をあなた達に授けたではないか。だから、あなた達に害を加えるものは一つもない。                        10:20 しかし(悪い)霊どもがあなた達に服従したことを喜ばず、自分の名が天(の命の書)に書き込まれていることを喜ばなくてはいけない。

D−8)塚本訳 ヨハ 7:17-18                                     7:18 自分で勝手に話す者は、自分の名誉を求める。(そしてその言うことが偽りである。)しかし自分を遣わされた方の言葉を語って、その方の名誉を求める者は、真実であり、(すこしも)偽りがない。 

D−9)塚本訳 ヨハ 5:40-41                                     5:40 あなた達はその命を得るためわたしの所に来ようとしない。                     5:41 (こう言うのは、自分を認めてもらいたいからではない。)わたしは人間の名誉などほしくない。

D−10)塚本訳 ヨハ 12:28                                      12:28 『お父様、(どうかわたしを御心のままになさって、)あなたの御名の栄光をあらわしてください!』」すると天から声がひびいた、「わたしは(あなたの業で)すでに(わたしの)栄光をあらわした。(今)また(あなたの苦しみによって)栄光をあらわすであろう。

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