171105-1                           ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む 

病気の治療 (ルカ44041

イエスの福音宣教とは新時代の宣言。病気の治療と悪鬼の追い出しはその証明

 

2017年11月5日 東京聖書読者会 高橋照男

 

塚本訳  病気の治療  ルカ 4:40-41

4:40 日が沈むと、(安息日が終ったので、)@さまざまな病人をかかえている人々は皆、それをイエスの所につれてきた。イエスはひとりびとりに手をのせてなおされた。

4:41 A悪鬼も、「あなたは神の子だ」と叫びながら多くの人から出ていった。イエスは悪鬼どもが救世主だと知っているので、これをB叱りつけ、口をきくことをお許しにならなかった。

@さまざまな病人・・・神が病気を直す「主の恵みの時」が来た。


@‐1) 口語訳 イザ 61:1-2
61:1
主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる者をいやし、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、
61:2
主の恵みの年と/われわれの神の報復の日とを告げさせ、また、すべての悲しむ者を慰め、

@−2) ナザレの礼拝堂における説教  塚本訳 ルカ 4:18-21
4:18
主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださったからである。主は貧しい人に福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲人に視力の回復を告げ、』『押えつけられている者に自由をあたえ、』
4:19
主の恵みの年(の来たこと)を告げさせるために。』
4:20
イエスは(読み終ると、)聖書を巻き、係の者に返して坐られた。礼拝堂にいる者の目が皆彼にそそがれた。
4:21
イエスは、「(今)あなた達が聞いたこの聖書の言葉は、今日(ここで)成就した」と言って話を始められた。

@−3) ヨハネ、イエスにつまずく  塚本訳 ルカ 7:19-22
7:19
主の所にやって、「
来るべき方(救世主)はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」とたずねさせた。
7:20
その人たちはイエスの所に来て言った、「洗礼者ヨハネから来ました。『来るべき方はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか』とおたずねするよう申しつけられました。」
7:21
その時、イエスは
多くの人の病気と苦しみと悪霊につかれているのとをなおし、多くの盲人を見えるようにしてやっておられたが、
7:22
答えられた、「行って、
(今ここで)見たこと聞いたことをヨハネに報告しなさい。──“盲人は見えるようになり、”足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、聾は聞き、死人は生きかえり、貧しい人は福音を聞かされている』と。

@−4) エリコの盲人  塚本訳 マタ 20:30-34
20:30
すると二人の盲人が道ばたに坐っていたが、イエスのお通りだと聞くと、「主よ、ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲を」と言って叫んだ。
20:31
群衆が叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます大声で、「主よ、ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲を」と言って叫んだ。
20:32
イエスは立ち止まって、二人を呼んで言われた、「何をしてもらいたいのか。」
20:33
彼がこたえる、「主よ、目があくといい。」
20:34
イエスが不憫に思ってその目にさわられると、すぐ見えるようになって、イエスについて行った。

@−5) ベテスダ池での奇蹟  塚本訳 ヨハ 5:5-9

5:5 するとそこに三十八年病気の人がいた。

5:6 イエスはその人が横になっているのを見、すでに長い間わずらっていることを知ると、「直りたいか」とたずねられた。

5:7 病人が答えた、「主よ、水がかきまわされた時に、わたしを池に入れてくれる者がないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に下りてゆきます。」

5:8 イエスが言われる、「起きて担架をかついて、歩きなさい。

5:9 するとその人はすぐ直って、担架をかついで歩きまわった。あいにくその日は安息日であった。

@−6) 癩病人を清める  塚本訳 マコ 1:40-42

1:40 すると(ある日)一人の癩病人がイエスの所に来てひざまずき、「清めてください。お心さえあれば、お清めになれるのだから」と言って願った。

1:41 イエスは(そのあわれな姿を見て悪魔に対する)怒りに燃え、手をのばしてその人にさわり、「よろしい、清まれ」と言われると、

1:42 たちまち癩病が消えうせて、その人は清まった。

@−7) エパタ  塚本訳 マコ 7:31-35

7:31 それからイエスはツロ地方を出て、シドンを通り、またガリラヤ湖の近く、デカポリス地方の真中に来られた。

7:32 人々がで舌のまわらぬ人をつれて来て、手をのせて(直して)ほしいと願う。

7:33 イエスはその人をただ一人、群衆の中から連れ出して、指をその両耳にさしこみ、次に(指に)唾をしてその舌にさわり、

7:34 天を仰いで溜息をつき、その人に「エパタ!」[すなわち「開け!」]と言われる。

7:35 すると耳があき、すぐ舌のもつれが解けて、普通に物が言えるようになった。

@−8) ヤイロの娘と長血の女  塚本訳 ルカ 8:52-55
8:52
(集まった)人々が皆泣いて、女の子のために悲しんでいた。イエスが言われた、「
泣くな。死んだのではない、眠っているのだ。
8:53
人々は死んだことを知っているので、あざ笑っていた。
8:54
しかしイエスは女の子の手を取り、声をあげて「子よ、起きなさい!」と呼ばれると、
8:55
霊がもどって、即座に女の子は立ち上がった。イエスは(何か)食べさせるように言いつけられた。


A悪鬼も、・・・「新時代」は肉の癒しだけでなく、悪鬼も追い出される。

悪鬼の追い出しは、「罪の赦し」のイエスによる「福音」の言葉と行為。


A−1) 巡回伝道  塚本訳 マタ 4:23-24
4:23
それからガリラヤ中を回りながら、その礼拝堂で教え、御国の福音を説き、また人々の中のありとあらゆる病気や煩いをなおされた

4:24 そこでイエスの評判が全シリヤに広まり、人々がさまざまな病気や痛みに苦しむ病人、(中でも)悪鬼につかれた者、癲癇、中風の者を皆イエスのところにつれて来たので、それをなおされた。

A−2)病気の治療  塚本訳 マタ 8:16

8:16 夕方になると、人々は悪鬼につかれた者を大勢イエスのところにつれて来た。イエスは言葉をもって霊どもを追い出し、また一人のこらず病人をなおされた。

A−3) 十二人の派遣  塚本訳 マコ 6:12-13
6:12
そこで十二人は出かけていって、(罪を赦されるための)悔改めを説き、
6:13
多くの
悪鬼を追い出し、また油を塗って大勢の病人をなおした。

A−4) 病気の治療  塚本訳 マタ 8:16
8:16
夕方になると、人々は
悪鬼につかれた者を大勢イエスのところにつれて来た。イエスは言葉をもって霊どもを追い出し、また一人のこらず病人をなおされた。

A−5)悪鬼につかれた唖  塚本訳 マタ 9:32-33
9:32
ちょうど二人と入れ違いに、人々が
悪鬼につかれた唖をつれて来た。
9:33
悪鬼が追い出されると、唖が物を言うようになった。群衆が驚いて、「こんなことはかってイスラエル人の中で起ったためしがない」と言った。

A−6) 伝道の心得  塚本訳 マタ 10:8
10:8
病人をなおし、死人を生きかえらせ、
癩病人を清め、悪鬼を追い出せ。(福音も病気もなおす力も、みな神から)ただで戴いたのだ、ただで与えよ。

A−7) カペナウムの礼拝堂  塚本訳 ルカ 4:33-36

4:33 そのとき、礼拝堂に汚れた悪鬼の霊につかれた一人の人がいたが、大声をあげて叫んだ、

4:34 「ああ、ナザレのイエス様、『放っておいてください。』わたしどもを滅ぼしに来られたのか。あなたがだれだか、わたしにはわかっています。神の聖者(救世主)です。」

4:35 イエスは「黙れ、その人から出てゆけ」と言って叱りつけられた。すると悪鬼はその人をみなの真中に投げ倒して、出ていった。何も怪我はなかった。

4:36 皆がびっくりして、互いにこう語り合った、「この言葉はいったいどうしたのだろう。権威と力があって、この人が命令されると、汚れた霊まで出てゆくのだが。

A−8) (附録) 復活と昇天  塚本訳 マコ 16:9
16:9
【さて週の第一日の朝早く復活して、まずマグダラのマリヤに自分を現わされた。以前に
七つの悪鬼を追い出していただいた女である。

A−9) エルサレム滅亡の預言  塚本訳 ルカ 13:32
13:32
彼らに言われた、「(忠告はありがたいが、)行って、あの狐(のヘロデ)にこう言ってもらいたい、『見よ、わたしはきょうとあしたは、(まだここにいて)
悪鬼を追い出し治療を行い、三日目に(仕事が終って)全うされる。

A−10) 譬の説明  塚本訳 ルカ 8:12
8:12
道ばたのものとは、(御言葉を)聞くと、あとで
悪鬼が来て、彼らを信じて救われることのないように、その心から御言葉をさらってゆく人たちである。

A−11) サマリヤの女との問答  塚本訳 ヨハ 4:13-16

4:13 イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇くが、

4:14 わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。」



B叱りつけ・・イエスの福音宣教は「新しい時代到来」の宣言。病気の治療と悪鬼の追い出しはその証明。クリスチャンの戦いは犠牲の生涯を歩まされる事


B−1) ベルゼブル問答  塚本訳 マタ 12:28
12:28
しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているのであったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

B−2) 受難の予告第一  塚本訳 マコ 8:33

8:33 イエスは振り返って、弟子たちの見ている前でペテロを叱りつけられた、「引っ込んでろ、悪魔(サタン)!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!
B−3) イエスの讃美  塚本訳 マタ 11:25

11:25 その時イエスは声をはげまして言われた、「天地の主なるお父様、(神の国の秘密に関する)これらのことを(この世の)賢い人、知恵者に隠して、幼児(のような人たち)にあらわされたことを、讃美いたします。

 

B−4) 罪の女香油を塗る  塚本訳 ルカ 7:46-49
7:46
あなたは(普通の)油をすら頭に塗ってくれないのに、この婦人は(高価な)香油を足に塗ってくれた。
7:47
だから、わたしは言う、
この婦人の多くの罪は赦されている。(いま)多くわたしを愛したのがその証拠である。赦され方の少ない者は、愛し方も少ない。」
7:48
そしてその女に言われた、「
あなたの罪は赦されている。
7:49
同席の者が(憤慨して)ひそかに考えた、
「罪さえ赦す(という)この人はいったい何人だろう。」

B−5) 巡回伝道  塚本訳 ルカ 4:43
4:43
イエスは彼らに言われた、「わたしはほかの町々にも神の国の福音を伝えねばならない。そのために遣わされたのだから。

B−6) 弟子達への最後の言葉  塚本訳 ルカ 24:47
24:47
また罪を赦されるための悔改め(の福音)が、その名においてすべての国の人に説かれる、エルサレムから始まって、と(聖書に)こう書いてある。

 

B−7)律法と神の国  塚本訳 ルカ 16:16
16:16
(あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。

B−8) ザアカイが信ずる  塚本訳 ルカ 19:9-10
19:9
イエスが(人々に)言われた、「
救いは(きょう、)この家に入った。(人でなしのように言われる)この人も、やはり(あなた達と同じ)アブラハムの末だから。
19:10
人の子(わたし)は
『滅びうせた者をさがして』救うために来たのである。」

B−9) 今こそ恵みの時  塚本訳 Uコリ6:1-2

6:1 それで、(この和睦の福音のために)わたし達は(神と)御一緒に働いているのであるから、なおこのことを勧める、あなた達は神のこの恩恵を受け取って(実を結ばせ)、むだにしないようにせよ。

6:2 “恵みの時にわたしはあなたの願いを聞きとどけ、救いの日にわたしはあなたを助けた。”と神は仰せられるではないか。見よ、今や“大いなる恵みの時”、見よ今や“救いの日”!

B−10)――回心  塚本訳 使  26:17-18

26:17 (かずかずの迫害や危険がのぞむが心配するな。)わたしは君をこの(イスラエルの)民(の手)から、また“異教人(の手)から”“(かならず)救い出してやる。”“彼らの中にわたしが君を遣わすのは、”

26:18 彼らの“目をあけて”彼らが“暗闇から光に、”悪魔の権力から神に帰るため、そうして彼らがわたしに対する信仰によって罪の赦しを得、きよめられた人たちの仲間に入れていただくためである』と。

B−11) 神の武具で武装せよ  塚本訳 エペ 6:10-12
6:10
最後に(言う、)主にあって、またその逞しい威力によって強くなれ。
6:11
悪魔の奸策
(わるだくみ)に対抗し得るよう、神の武具を著けよ。
6:12
私達の戦いは(この世の)血肉に対するものでなく、「権威」に対するもの、「権力」に対するもの、この暗の世界の主権者(なる悪魔)に対するもの、天上における悪霊(の軍勢)に対するものであるからである。

 

B−12) 異教人がイエスに面会を求める  塚本訳 ヨハ 12:23-25
12:23
するとイエスは(非常に感動して)二人に答えられる、「人の子(わたし)が
栄光を受ける時がついに来た。
12:24
アーメン、アーメン、わたしは言う、
一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。)
12:25 [(この世の)命をかわいがる者は(永遠の)命を失い、この世で命を憎む者は、命を守って永遠の命にはいるであろう。

B−13) ゲッセマネ  塚本訳 マタ 26:37-39
26:37
そしてペテロとゼベダイの子二人(だけ)を連れて(奥の方へ)ゆかれると
(急に)悲しみおののき始められた。
26:38
それから彼らに言われる、「『心がめいって』『死にたいくらいだ。』ここをはなれずに、わたしと一しょに目を覚ましていてくれ。」
26:39
そしてなお少し(奥に)進んでいって、俯けに倒れ、祈って言われた、「
お父様、出来ることなら、どうかこの杯がわたしの前を通りすぎますように。しかし、わたしの願いどおりでなく、お心のとおりになればよいのです。

B−14) 互に愛せよ  塚本訳 ヨハ 15:13-14
15:13
(わたしはあなた達のために命を捨てる。)友人のために命を捨てる以上の愛はないのだ。
15:14 あなた達はわたしの命ずることを行ってさえおれば、わたしの友人である。
 
B−15) 十字架を負え  塚本訳 ルカ 9:23
9:23
それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う者は
(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。

B−16) 神は愛  塚本訳 Tヨハ4:10
4:10
わたし達が神を愛したことではなく、彼がわたし達を愛し、その子をわたし達の罪のための宥め(の供物)として遣わされたそのことに、愛があるのである。

B−17) キリストの復活は福音の根拠  塚本訳 Tコリ15:3-4
15:3
まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりに
わたし達の罪のために死なれたこと、
15:4
葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、

B−18) 集会
(エクレシヤ)の一致――キリストの讃美歌 塚本訳 ピリ 2:6-11
2:6
彼は(先には)神の姿であり給うたが、
神と等しくあることを棄て難いことと思わず、
2:7 かえって自分を空しうして人と同じ形になり、奴隷の姿を取り給うたのである。そして人の様で現れた彼は、
2:8
自ら謙り、
死に至るまで、(然り、)十字架の死に至るまで(父なる神に)従順であり給うた。
2:9
それ故に神も彼を至高く上げ、凡ての名に優る(「主」なる)名を与え給うた。

inserted by FC2 system