180203-2                          ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

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ゲネサレ湖の大漁――最初の弟子 (ルカ5111

万策尽きた時の祈り。罪からの救いは神の業。

 

2018年2月4日 東京聖書読者会 高橋照男

塚本訳 ルカ 5:1-11

5:1 (ある日)群衆がおしかけてきて@神の言葉を聞いていた時のこと、イエスはゲネサレ湖のほとりに立っておられて、

5:2 湖のほとりにある二艘の小舟がお目にとまった。漁師たちは舟から下りて網を洗っていた。

5:3 イエスはその一艘のシモンの舟に乗り、彼に頼んで陸からすこし漕ぎ出させ、坐って、舟の中から群衆を教えられた。

5:4 話がすむと、シモンに言われた、「沖に漕ぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい。」

5:5 シモンが答えた、「先生、わたし達は(昨夜)一晩中働きましたが、A何もとれませんでした。しかし先生のBお言葉ですから、網をおろしてみます。」

5:6 そしてその通りにすると、沢山の魚の群が入って網が裂けかかった。

5:7 そこでもう一艘の舟にいる仲間に合図をして、加勢に来てもらった。彼らが来て、二艘の舟いっぱい(魚を)つんだので、沈みそうになった。

5:8 シモン・ペテロはこれを見て、イエスの足もとにひれ伏して言った、「主よ、あちらに行ってください。Cわたしは罪人です。」

5:9 彼も一しょにいた者も皆、とれた魚(の多いの)に、Dびっくりしたのである。

5:10 シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも同様であった。イエスがシモンに言われた、「恐れることはない。今から後、あなたはE人間を生け捕る(漁師になる)のだ。(きょうの漁は、あなたのF大伝道の前ぶれである。)」

5:11 彼らは舟を陸に引き上げ、G何もかもすててイエスに従った。

 

@神の言葉・・・新約聖書は、「イエスは神の子だ」という信仰に立っている

@−1)塚本訳(試訳)マルコ 1:1

11 神の子(イエス・キリスト)の福音の始

 

@−2塚本訳 マタ 16:16-17

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主、生ける神の子であります!」

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから。

@−3)塚本訳 ヨハ 12:50

12:50 わたしは父上のこの命令が永遠の命であることを知っている。だからわたしが話していることは、父上の言われたことと寸分ちがわないのである。

 

 

A何もとれませんでした。・・・万策尽きた時の祈り。罪からの救いは神の業

A−1)塚本訳 ルカ 15:14-17

15:14 すべてを使いはたしたとき、その国にひどい飢饉があって、食べるにも困り果てた。

15:15 そこでその国のある人のところに行ってすがりつくと、畑にやって、豚を飼わせた。

15:16 彼はせめて豚の食う蝗豆で腹をふくらしたいと思ったが、(それすら)呉れようとする人はなかった。

15:17 ここで(はじめて)本心に立ち返って言った。──お父さんのところでは、あんなに大勢の雇人に食べ物があり余っているのに、(息子の)このわたしは、ここで飢え死にしようとしている。……

15:18 よし、お父さんの所にかえろう、そしてこう言おう、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたにも、罪を犯しました。

 

A−2)塚本訳 マコ 6:48-50

6:48 そして向い風のために弟子たちが漕ぎなやんでいるのを見ると、第四夜回りのころ(すなわち夜明けの三時ごろ)、湖の上を歩いて彼らの所に来て、(舟のわきを)通りすぎようとされた。

6:49 弟子たちはイエスが湖の上を歩いておられるのを見ると、幽霊だと思って声をあげて叫んだ。

6:50 イエスを見て、皆肝をつぶしたのである。しかしイエスはすぐ彼らに話しかけ、「安心せよ、わたしだ。こわがることはない」と言われる。

 

A−3)塚本訳 マコ 5:25-27

5:25 すると十二年も長血をわずらって、

5:26 大勢の医者からひどい目にあわされて、財産を皆使いはたして、なんの甲斐もなくて、かえってますます悪くなって、

5:27 イエスのことを聞いて、群衆にまじってついて来た女が、後ろからその着物にさわった。

 

A−4)塚本訳 ルカ 8:24

8:24 弟子たちがそばに来て、「先生、先生、わたし達は溺れます」と言ってイエスを起した。イエスが目をさまして風と浪とを叱りつけられると、(たちどころに)静まって、凪になった。

 

A−5)塚本訳 ヨハ 8:4-11

8:4 イエスに言う、「先生、この女は姦淫の現場を押えられたのです。

8:5 モーセは律法で、このような女を石で打ち殺すように命じていますが、あなたはなんと言われますか。」(中略)

8:9 これを聞くと、彼らは皆(良心に責められ、)老人を始めとして、ひとりびとり出ていって、(最後に)ただイエスと、真中に立ったままの女とが残った。

8:10 イエスは身を起こして女に言われた、「女の人、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罰しなかったのか。」

8:11 「主よ、だれも」と女がこたえた。イエスが言われた、「わたしも罰しない。おかえり。今からはもう罪を犯さないように。

 

A−6)塚本訳 ルカ 23:41-43

23:41 おれ達は自分でしたことの報いを受けるのだから当り前だが、このお方は何一つ、道にはずれたことをなさらなかったのだ。」

23:42 それから(イエスに)言った、「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。

23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽(パラダイス)にはいることができる。」


Bお言葉ですから・・・人の「言葉」を信じるということが、救いの始まり

B−1)塚本訳 ヨハ 4:49-50

4:49 王の役人が、「主よ、子供が死なないうちに(カペナウムに)下ってきてください」と言いつづけると、

4:50 イエスは言われる、「かえりなさい、息子さんはなおった。」その人はイエスの言われた言葉を信じて、かえっていった。

 

B−2)塚本訳 マタ 8:9-10

8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)

8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見たことがない。


Cわたしは罪人です・・・神による赦しの業が先で、悔い改めと信仰はその後

C−1)塚本訳 ルカ 15:20-22

15:20 そして立ってその父の所へ出かけた。ところが、まだ遠く離れているのに、父は見つけて不憫に思い、駈けよって首に抱きついて接吻した

15:21 息子は父に言った、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたにも、罪を犯しました。もうあなたの息子と言われる資格はありません。……

15:22 しかし父は(皆まで聞かず)召使たちに言った、『急いで、一番上等の着物をもって来て着せなさい。手に指輪を、足にお靴をはかせなさい。

 

C−2)塚本訳 ヨハ 13:7-8

13:7 イエスが答えて言われた、「わたしが何をしているのか、いまはあなたにわからない。(わたしがいなくなった)あとでさとるだろう。」

13:8 ペテロが言う、「わたしの足は、いつまでも絶対に洗わないでください。」イエスは答えられた、「わたしが(足を)洗ってやらないなら、あなたはわたしとなんの関係もない人だ。

 

C−3)塚本訳 ヨハ 20:27-28

20:27 それから(すぐ)トマスに言われる、「指をここに持ってきて、わたしの手(の釘の跡)をよく見てごらん。手を持ってきて、わたしの脇腹に差し込んでみなさい。不信仰をやめて、信ずる者らしくしなさい。」

20:28 トマスがイエスに答えて言った、「わたしの主よ!わたしの神よ!」

 

 

Dびっくりした・・・イエスの言動に不思議なものを感じる事が信仰の始め

D−1)塚本訳 マタ 7:28-29
7:28 イエスがこれらの話を終えられた時、一しょに聞いていた群衆その教えに感心してしまった。
7:29 自分たちの聖書学者のようでなく権威を持つ者のように教えられたからである。

D−2)塚本訳 マタ 22:32-33
22:32 『わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神である』と。(ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハム、イサクなども復活して、今生きているわけではないか。)
22:33 民衆はこれを聞いて、その教えに感心してしまった

D−3)塚本訳 ヨハ 7:46
7:46 下役らが答えた、「あの人が話すように話した人は、いまだかつてありません。」

D−4)塚本訳 ルカ 4:35-36
4:35 イエスは「黙れ、その人から出てゆけ」と言って叱りつけられた。すると悪鬼はその人をみなの真中に投げ倒して、出ていった。何も怪我はなかった。
4:36 皆がびっくりして、互いにこう語り合った、「この言葉はいったいどうしたのだろう。権威と力があって、この人が命令されると、汚れた霊まで出てゆくのだが。

D−5)塚本訳 ルカ 7:15-16
7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは『彼を母に渡された。』
7:16 皆が恐れをいだいて、「大預言者がわたし達の間にあらわれた」とか、「神はその民を心にかけてくださった」とか言って、神を讃美した。

 

D−6)塚本訳 マコ 2:11-12

2:11 「あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰りなさい。」

2:12 すると彼は起き上がり、すぐ担架をかついで、皆の見ている前を出ていった。皆が呆気にとられ、「こんなことはかって見たことがない」と言って、神を讃美した。

 

 

E人間を生け捕る(漁師・・・漁師の資格は人を赦すこと

E−1)塚本訳 マタ 6:14-15

6:14 (祈る前に、まず人の罪を許さねばならない。)あなた達が人の過ちを赦してやれば、天の父上もあなた達を赦してくださるが、

6:15 人を赦さないならば、父上もあなた達の過ちを赦してくださらないであろう。

 

E−2)塚本訳 ルカ 23:34a

23:34a するとイエスは言われた、「お父様、あの人たちを赦してやってください、何をしているか知らずにいるのです。

 

E−3)塚本訳 ルカ 15:1-2

15:1 さて、イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや罪人が皆近寄ってきた。

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

 

E−4)塚本訳 マタ 5:14-15

5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。

5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。



F大伝道のまえぶれ・・・伝道とは神が苦労して播いた種の実を集めること

F−1)塚本訳 ヨハ 12:24

12:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。)

 

F−2)塚本訳 ルカ 22:41-42

22:41 そして自分は石を投げれば届くほどの所に離れてゆき、ひざまずいて祈って

22:42 言われた、「お父様、お心ならば、どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心が成りますように!


F−3)塚本訳 ヨハ 4:36-38

4:36 すでに、刈る人は報酬を受けている。すなわち永遠の命にいたる実を集めている。まく人も刈る人も、同時に喜ぶためである。

4:37 『まく人、刈る人、別の人』という諺は、そのままここに当てはまるからである。
4:38
(すなわち)わたしはあなた達をやって、あなた達が自分で苦労しなかったものを刈り取らせる。ほかの人々が苦労し、
あなた達はその苦労(の実)を取り入れるのである。(あなた達はわたしがまいたものを、ただ取り入れるだけでよいのだ。)」

F−4)塚本訳 ヨハ 4:35
4:35
あなた達のあいだでは『刈入れの時の来るにはまだ四月』と言うではないか。しかしわたしは言う、目をあげて畑を見てごらん。(麦畑の間を押し寄せてくるあのスカルの人たちを!)畑は黄ばんで刈入れを待っている

 

F−5)塚本訳 ルカ 10:2

10:2 彼らに言われた、「刈入れは多いが、働き手が少ない。だから刈入れの主人に、刈入れのため(多くの)働き手を送られるよう、お願いしなさい

 

F−6)塚本訳 マコ 10:29-30

10:29 イエスは言われた、「アーメン、あなた達に言う、わたしのため、また福音のために、家や兄弟や姉妹や母や父や子や畑をすてた者で、

10:30 今、この世で──迫害のうちにおいてではあるが──百倍の家と兄弟と姉妹と母と子と畑とを、また来るべき世では永遠の命を受けない者は一人もない。

F−7)塚本訳 ヨハ 8:47

8:47 神から出た者は(わたしが話す)神の言葉に聞き従う。あなた達は神から出たのでないから、(わたしの言葉に)従わないのである。」

 

F−8)塚本訳 ヨハ 6:45

6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る


G何もかもすててイエスに従った。・・・神に引かれる者の姿        

G−1)塚本訳 マコ 10:28

10:28 ペテロがイエスに、「でも、わたし達は(あの金持とちがいます。)この通り何もかもすててあなたの弟子になりました」と言い出した。


G−2)塚本訳 ルカ 14:33
14:33 だから同じように、(家族や財産など)一切合切、自分のものと別れなければ、あなた達のだれ一人、わたしの弟子になることは出来ない。

 

G−3)塚本訳 マタ 19:25-26

19:25 これを聞いて、弟子たちは非常に驚いて言った、「ではいったい、だれが救われることが出来るのだろう。」

19:26 イエスは彼らをじっと見て言われた、「これは人間には出来ないが、『神にはなんでも出来る。』」

 

G−4)塚本訳 ルカ 9:23-25
9:23 それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う者は(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。
9:24 (十字架を避けてこの世の)命を救おうと思う者は(永遠の)命を失い、わたしのために(この世の)命を失う者が、(永遠の)命を救うのだから。
9:25 全世界をもうけても、自分(の命)を失ったり損したりするのでは、その人は何を得するのだろう。

 

G−5)塚本訳 ルカ 9:60-62
9:60 その人に言われた、「死んだ者の葬式は死んだ者にまかせ、あなたは行って神の国を伝えなさい。
9:61 もう一人のほかの人も言った、「主よ、お供します。ただその前に、家の者に暇乞いをさせてください。
9:62 しかしイエスは言われた、「鋤に手をかけたあとで後を見る者は、神の国の役に立たない。

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