180303-1                             ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

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癩病人を清める―― (ルカ51216

救いの望みの呻きと、神の子キリストの祈り

 

2018年3月4日 東京聖書読者会 高橋照男

塚本訳 ルカ 5:12-16

5:12 ある町におられた時のこと、そこに体中癩病の人がいた。イエスを見ると、@頭を地にすりつけ、「主よ、(清めてください。)Aお心さえあれば、お清めになれるのだからと言って願った。

5:13 イエスは手をのばしてその人にさわり、B「よろしい、清まれ」と言われると、たちまち癩病が消えうせた。

5:14 イエスは、Cだれにも言ってはならない、「ただ、(全快したことを)世間に証明するため、(エルサレムの宮に)行って体をD『祭司に見せ、』モーセが命じたように清めのために(供え物を)捧げよ」と言いつけられた。

5:15 しかしイエスのE噂はいよいよ広まってゆき大勢の群衆が、(教えを)聞き、また病気をなおしていただこうと集まってきた。

5:16 しかしイエスはF人のいない所に引っ込んで、祈っておられた。

 

@頭を地にすりつけ・・・救いの望みの呻きの姿


@−1)塚本訳 マコ 5:22-24

5:22 するとヤイロという一人の礼拝堂監督が来て、イエスを見ると足もとにひれ伏し、

5:23 しきりに願って言う、「わたしの小さな娘が死にかかっています。助かって命びろいをするように、どうか行って、手をのせてやってください。」

 

@−2)塚本訳 マコ 5:25-32

5:25 すると十二年も長血をわずらって、

5:26 大勢の医者からひどい目にあわされて、財産を皆使いはたして、なんの甲斐もなくて、かえってますます悪くなって、

5:27 イエスのことを聞いて、群衆にまじってついて来た女が、後ろからその着物にさわった。

5:28 「お召物にでもさわれば、なおるにちがいない」と思ったのである。

@−3)塚本訳 マコ 7:25-30
7:25
汚れた霊につかれた小さい娘を持つ一人の女が、すぐイエスのことを聞きつけ、来て
足下にひれ伏した。

7:26 この女は異教人で、スロフェニキア生まれであったが、娘から悪鬼を追い出してほしいとイエスに願った。


@−4)塚本訳 マコ 10:17

10:17 旅行に出ようとされると、ひとりの人が駆けてきて、ひざまずいて尋ねた、「善い先生、永遠の命をいただくには、何をすればよいでしょうか。」


@−5)塚本訳 マタ 17:14-15

17:14 (山を下りて)群衆の所にかえると、ひとりの人がイエスに近寄り、ひざまずいて

17:15 言った、「主よ、どうぞ伜にお慈悲を。癲癇で、ひどく苦しんでおります。幾たびも幾たびも火の中、水の中に倒れるのです。

@−6)塚本訳 ルカ 11:7-8
11:8
しかしわたしは言う、(その人がなおもせがんで止まなければ、)友人だからというのでは起きて(パンを)かしてやらなくても、
その厚かましさにはかなわず、起き上がって、必要なだけのものをかしてやるにちがいない。

@−7)塚本訳 ルカ 16:16

16:16 (あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている

@−8)塚本訳 ルカ 15:18-19
15:18
よし、お父さんの所にかえろう、そしてこう言おう、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたにも、罪を犯しました。
15:19
もうあなたの息子と言われる資格はありません。
どうか雇人なみにしてください』と

@−9)塚本訳 ルカ 19:2-4
19:2
すると、(町に)名をザアカイという人がいた。この人は税金取りの頭で、金持であった。

19:3 イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低いので、群衆のため見ることが出来なかった。

19:4 それで先の方に駈けていって、桑無花果の木に上った。そこを通られるところを見ようとしたのである。

@−10)塚本訳 ルカ 23:42
23:42
それから(イエスに)言った、「
イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。

@−11)塚本訳 ヨハ 11:32                         11:32 マリヤはイエスのおられる所に来ると、イエスを見るなり、足もとにひれ伏して言った、「主よ、あなたがここにいてくださったら、わたしの・・わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。」

塚本訳 ロマ 7:24                          7:24 なんとわたしはみじめな人間だろう!だれがこの死の体から、わたしを救い出してくれるのだろうか。


塚本訳 ロマ 8:22-23

8:22 わたし達が知っているように、全創造物は(かの日から)今まで、一しょになって呻き、一しょになって産みの苦しみをしている。(父なる神がこの  呻きに耳を傾けられないことがあろうか。)

8:23 しかし(苦しんでいるのは)創造物だけではない。わたし達自身も、(神の子にされた証拠として)御霊なる初穂を持っているので、このわたし達自身も、自分(のみじめな姿)をかえりみて、呻きながら、(正式に神の)子にされること、すなわちわたし達のこの(罪の)体があがなわれ(て、朽ちることのない栄光の体にされ)ることを、待っているのである。


Aお心さえあれば、お清めになれるのだから」・・・神の全能を信じる信仰


A−1)塚本訳 マコ 9:21-23

9:21 イエスが父親に尋ねられた、「こうなってから、どのくらいになるか。」父親がこたえた、「子供の時からです。

9:22 霊はこの子を殺そうとして、幾たびか、火の中、水の中に投げ込みました。それでも、もしなんとかお出来になるなら、わたしども(親子)を不憫と思って、お助けください。

9:23 イエスは言われた、「もしお出来になるなら(と言うの)か。信ずる者にはなんでも出来る。」


A−2)塚本訳 マタ 21:21-22

21:21 イエスは答えられた、「アーメン、わたしは言う、もしあなた達に信仰があって疑わないならば、この無花果におこった(と同じ)ことをすることができるばかりか、この山にむかい『立ち上がって海に飛び込め』と言っても、その通りになる。

21:22 信じて祈れば、求めるものはなんでも、戴くことができる。

A−3)塚本訳 マタ 17:19-20

17:19 あとで弟子たちは人のいない時にイエスの所に来て言った、「なぜわたし達には悪鬼を追い出せなかったのでしょうか。」

17:20 彼らに言われた、「信仰が無いからだ。アーメン、わたしは言う、もしあなた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、この山に向かい『ここからあそこに移れ』と言えば移り、あなた達に出来ないことは一つもない。

A−4)塚本訳 マコ 10:25-27

10:25 金持が神の国に入るよりは、駱駝が針の孔を通る方がたやすい。」

10:26 弟子たちはいよいよ驚いて互に言った、「それでは、だれが救われることが出来るのだろう。

10:27 イエスは彼らをじっと見て言われる、「人間には出来ないが、神には出来る。『神にはなんでも出来る。』

A−5)塚本訳 ルカ 7:6-7

7:6 イエスは彼らと連れ立って行かれた。しかし、すでにその家から程遠からずなったとき、百卒長は友人たちをやって言わせた、「主よ、ご足労くださらぬように。わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。

7:7 だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

A−6)塚本訳 ヨハ 4:48-50
4:48 イエスは言われた、「あなた達は徴[奇蹟]と不思議なことを見なければ、決して信じない。」

4:49 王の役人が、「主よ、子供が死なないうちに(カペナウムに)下ってきてください」と言いつづけると、

4:50 イエスは言われる、「かえりなさい、息子さんはなおった。」その人はイエスの言われた言葉を信じて、かえっていった。


B「よろしい、清まれ」・・・イエスの一言の命令は、神の全能の力の現れ


B−1)塚本訳 マコ 4:39
4:39
イエスは目をさまして風を叱りつけ、湖に言われた、
「黙れ、静かにしないか!」(たちどころに)風がやんで、大凪になった。

B−2)塚本訳 ルカ 4:35
4:35
イエスは「
黙れ、その人から出てゆけ」と言って叱りつけられた。すると悪鬼はその人をみなの真中に投げ倒して、出ていった。何も怪我はなかった。


B−3)塚本訳 マコ 2:11

2:11 あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰りなさい。


B−4)塚本訳 マコ 7:34-35
7:34
天を仰いで溜息をつき、その人に
「エパタ!」[すなわち「開け!」]と言われる。



Cだれにも言ってはならない、・・・沈黙命令の意味


C−1)塚本訳 ヨハ 3:3
3:3
イエスが答えて言われた、「
アーメン、アーメン、わたしは言う、(徴を見て信じたのではいけない。)人は新しく生まれなおさなければ、神の国にはいることは出来ない。

C−2)塚本訳 マタ 11:8
11:8
それでは、
何を見ようとして出かけたのか。柔らかいものを着ている人か。見よ、柔らかいものをまとった人ならば、王の御殿にいる。

C−3)塚本訳 ヨハ 6:26

6:26 イエスが答えられた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、あなた達がわたしをさがすのは、(パンの奇蹟でわたしが救世主である)徴を見たからでなく、パンを食べて満腹したからである。

C−4)塚本訳 ルカ 16:26
16:26
そればかりではない、
わたし達とあなた達との間には大きな(深い)裂け目があって、ここからあなた達の所へ渡ろうと思っても出来ず、そこからわたし達の所へ越えてくることもない。



D『祭司に見せ、』・・・神の業で治ったことを世間に証明せよ


D−1)口語訳 レビ 14:1

14:1 主はまたモーセに言われた、

14:2 らい病人が清い者とされる時のおきては次のとおりである。すなわち、その人を祭司のもとに連れて行き、


D−2)塚本訳 マコ 1:44

1:44 言われる、「だれにも何も言わないように気をつけよ。ただ全快したことを世間に証明するため、(エルサレムの宮に)行って体を『祭司に見せ、』モーセが命じたものを清めのために捧げよ。」



E噂はいよいよ広まってゆき、・・・光は「土の器」から漏れ出る


E−1)塚本訳 マコ 1:45

1:45 しかしその人は出てゆくと、(宮には行かず、)しきりにこの出来事を言いふらし、ふれまわったので、イエスはもはや公然と町に入ることが出来ず、(町の)外の人のいない所におられた。人々が四方から、イエスの所にあつまって来た。

E−2)塚本訳 マタ 5:14                      5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。


E−3)塚本訳 マコ 4:21-22                     4:21 また彼らに言われた、「(しかし外の人たちに神の国の秘密が隠されるのは、ただしばらくである。)明りを持って来るのは、枡の下や寝台の下に置くためであろうか。燭台の上に置くためではあるまいか。

4:22 隠れているもので現わされるためでないものはなく、隠されているもので現われるためでないものもないからである。


E−4)塚本訳 Uコリ4:7

4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためである。


F人のいない所に引っ込んで、祈っておられた。・・・神の子キリストの祈り


F−1)塚本訳 マコ 1:35

1:35 朝早く、まだ真夜中にイエスは起きて、人のいない所に出て行き、そこで祈っておられた。


F−2)塚本訳 マタ 14:22

14:23 そして群衆を解散させると、祈りのため自分だけ山に上られた。暗くなってもひとりそこにおられた。

 

F−3)塚本訳 ルカ 22:41-44

22:41 そして自分は石を投げれば届くほどの所に離れてゆき、ひざまずいて祈って

22:42 言われた、「お父様、お心ならば、どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心が成りますように!」

22:43 そのとき天から一人の天使がイエスに現われて、力づけた。

22:44 イエスはもだえながら、死に物狂いに祈られた。汗が血のしたたるように(ポタポタ)地上に落ちた。

 

B−5)塚本訳 ロマ 8:26-28

8:26 しかし(創造物やわたし達神の子が苦しんでいると)同じように、御霊も、弱いわたし達を助けてくださる。すなわち、(神のみ心にかなうには)どう何を祈るべきかわからないので、御霊自身が、無言の呻きをもって(わたし達の祈りを神に)執り成してくださるのである。

8:27 しかし(人の)心を見抜くお方[神]は、御霊が何を求めているか、すなわち、御霊が神の御心にかなうように聖徒たちのために執り成しておられることを、(もちろん)御存じである。

8:28 そればかりではない。(わたし達の救いは次のことからも確かである。)わたし達が知っているように、神を愛する者、すなわち(神の)計画に応じて召された者には、すべてのことが救いに役立つのである。


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