180616-3                           ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む 

死の悲しみ
・・・救いは「復活」による永遠の命・・・

 

@死の悲しみ

A復活を信じられるようになったいきさつ

B人間の本質は肉の体や心ではなく、「霊」

C肉体は滅んでも、霊は神の懐で眠ったまま生きている

D信仰無くして死んだ人の霊も、神に探し出される

E神の栄光は「死」を通して現される

F死の河を安らかに渡るための信仰

G復活の日の希望。それまで今暫しの忍耐

 

2018年6月17日 東京聖書読者会 高橋照男


@死の悲しみ

@−1)口語訳 詩  90:10

90:10 われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです。


@−2)塚本訳 黙  5:4

5:4 私はさめざめと泣いた。(広いこの宇宙に、)その巻き物を開いて、それを見るに相応(ふさわ)しい者が一人も無かったのである。


@−3)塚本訳 ルカ 7:12-13

7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺(かん)が)舁(か)き出されるところであった。母は寡婦(やもめ)であった。町の人が大勢その母に付添っていた。

7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、

 

@−4)塚本訳 ルカ 8:52

8:52 (集まった)人々が皆泣いて、女の子のために悲しんでいた。イエスが言われた、「泣くな。死んだのではない、眠っているのだ。」

8:53 人々は死んだことを知っているので、あざ笑っていた。

@−5)塚本訳 ヨハ 11:14-15

11:14 そこでイエスが今度ははっきり言われた、「ラザロは死んだのだ。

11:15 わたしがそこにいなかったことを、あなた達のために喜ぶ。あなた達の信仰を強めることができるからだ。さあ、ラザロの所に行こう。」

@−7)塚本訳 ヨハ 11:32-33

11:32 マリヤはイエスのおられる所に来ると、イエスを見るなり、足もとにひれ伏して言った、「主よ、あなたがここにいてくださったら、わたしの・・わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。

11:33 イエスはマリヤが泣き、一しょに来たユダヤ人たちも泣くのを見ると、(その不信仰を)心に憤り、かつ興奮して、

 

@−8)塚本訳 ルカ 21:25-26
21:25
すると日と月と星とに(
世の終りの不思議な)前兆があらわれ、地上では“海がどよめき荒れ狂うため、国々の民は”周章(あわ)てふためき怖じまどい、
21:26
全世界に臨もうとしていることを思って、恐ろしさのあまり悶え死にする者があろう。“もろもろの天体が”震われるからである。

 

A復活を信じられるようになったいきさつ
A−1)塚本訳 ヨハ 20:27-28
20:27
それから(すぐ)トマスに言われる、「
指をここに持ってきて、わたしの手(の釘の跡)をよく見てごらん。手を持ってきて、わたしの脇腹に差し込んでみなさい。不信仰をやめて、信ずる者らしくしなさい。」

20:28 トマスがイエスに答えて言った、「わたしの主よ!わたしの神よ!


A−2)塚本訳 ヨハ 20:7-9

20:7 また頭をつつんだ手拭は亜麻布と一しょになく、これだけ別の所に、包んだまま(の形)になっていた。

20:8 すると先に墓に着いたもう一人の弟子も入ってきて、見て、信じた

20:9 イエスは死人の中から復活されねばならないという聖書の言葉が、(この時まで)まだ彼らにわかっていなかったのである


A−3)塚本訳 ルカ 24:32

24:32 二人は語り合うのであった、「(そう言えば、)道々わたし達に話をされたり、聖書を説き明かされたりした時に、胸の中が熱くなったではないか」と。


A−4)塚本訳 使  23:6

23:6 そのときパウロは(役人の)一派はサドカイ人、一派はパリサイ人であるのを見て取り、法院で叫んだ、「兄弟の方々、わたしはパリサイ人で、しかもパリサイ人の子です。いま死人の復活の希望のために裁判されているのです。(わたしは復活のキリストを見たと言いますから。)

 

B人間の本質は肉の体や心ではなく、「霊」・・神は霊を創造し引き取る

B−1)塚本訳 Tテサ5:23

5:23 願わくは、平和の神自ら君達を潔め尽くし、私達の主イエス・キリストの来臨の時咎められることの無いように、君達の霊と心と体を完全に守り給わんことを。


B−2)新共同 Tコリ15:43-44

15:43 蒔かれるときは卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときには弱いものでも、力強いものに復活するのです。

15:44 つまり、自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです。


B−3)塚本訳 ヨハ 4:23-24
4:23
しかし(ユダヤ人もサマリヤ人もなく、)
本当の礼拝者が霊と真理とをもって父上を礼拝する時が来る。いや、今もうきている。父上もこんな礼拝者を求めておられるのである。

4:24 神は霊である。だから礼拝者も霊と真理(しんりとをもって礼拝せねばならない。」

B−4)塚本訳 ルカ 23:46

23:46 その時イエスは大声をあげて言われた、「お父様、“わたしの霊をあなたにおあずけします。”」こう言われるとともに、息が絶えた。

B−5)塚本訳 ヨハ 2:20-22
2:20 ユダヤ人が言った、「このお宮を建てるには四十六年もかかったのに、あなたは三日で造るというのか。」
2:21 しかしイエスは自分の体のことを宮と言われたのであった
2:22 だから死人の中から復活された時、弟子たちはこう言われたことを思い出して、聖書とイエスの言われた言葉と(が本当であること)を信じた。

B−6)塚本訳 エペ 4:12
4:12 これは(キリストに対する)奉仕の務めを果たし得るよう聖徒達を準備し、かくしてキリストの体(なる教会)が建て上げられんためである。

B−7)塚本訳 マタ 18:20
18:20
二人、三人、
わたしの名によって集まっている所には、わたしがいつもその真中にいるのだから。」

C肉体は滅んでも、霊は神の懐で眠ったまま生きている・・・復活はある。

C−1)塚本訳 マコ 12:23-27

12:23 (もし復活があるなら、)人が復活する復活の折には、この女はその(七人の)うちのだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしましたから。」

12:24 イエスは言われた、「あなた達は聖書も神の力も知らないから、そんな間違いをしているのではないか。

12:25 死人の中から復活する時には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使のようである

12:26 死人が復活することについては、(聖書にはっきり書いてある。)モーセの書の茨の薮の(燃える話の)ところで、神がモーセにこう言われたのを読んだことがないのか、──“わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神(である)”と。

12:27 (ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハム、イサクなども皆復活して、今生きているわけではないか。)あなた達は大間違いをしている。

 

C−2)塚本訳 ヨハ 11:11-13

11:11 こう話して、またそのあとで言われる、「わたし達の友人ラザロが眠った。目をさましに行ってやろう。

11:12 弟子たちが言った、「主よ、眠ったなら(きっと)助かりましょう。(眠る病人はなおると言います。起さない方がよいでしょう。)」

11:13 イエスはラザロが死んだことを言われたのに、弟子たちは安眠している

ことを言われるものと思ったのである。

C−3)塚本訳 ヨハ 11:23-26

11:23 イエスは言われる、「あなたの兄弟は生き返る。」

11:24 マルタが言う、「最後の日の復活の時に生き返ることは、知っています。」

11:25 イエスがマルタに言われた、「わたしが復活だ、命だ。(だから)私を信じている者は、死んでも生きている。

11:26 また、だれでも生きて私を信じている者は、永遠に死なない。このことが信じられるか。


C−4)塚本訳 ルカ 23:42-43

23:42 それから(イエスに)言った、「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください

23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽(パラダイス)にはいることができる。


C−5)塚本訳 マタ 18:20
18:20
二人、三人、
わたしの名によって集まっている所には、わたしがいつもその真中にいるのだから。」

C−6)塚本訳 コロ 3:3-4

3:3 あなた達はすでに(この世に)死んで、あなた達の命はキリストと共に神の中(うち)に隠されているからである。

3:4(しかし)わたし達の命であるキリストがお現れになると、その時、あなた達も彼と共に栄光の中に現れるであろう。


D信仰無くして死んだ人の霊も、神に探し出される・・遠隔の祈りは聴かれる

D−1)塚本訳 ルカ 15:2-4

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

15:3 そこで彼らにつぎの譬を話された。

15:4 あなた達のうちのだれかが羊を百匹持っていて、その一匹がいなくなったとき、その人は九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を、見つけ出すまではさがし歩くのではないだろうか。


D−2)塚本訳 ルカ 7:7-9

7:7 だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

7:8 というのは、わたし自身も指揮権に服する人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)

7:9 イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「わたしは言う、イスラエルの人の中でも、こんな(りっぱな)信仰を見たことがない。


D−3)塚本訳 ヨハ 6:44c-45a

6:44c(しかし来れば、)わたしはその人をきっと最後の日に復活させる。

6:45a預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃と書いてある。

E神の栄光は「死」を通して現される

E−1)塚本訳 ヨハ 11:3-4

11:3 マリヤとマルタとはイエスに使をやって、「主よ、大変です。あなたの可愛がっておられる人が病気です」と言わせた。

11:4 イエスは聞いて言われた、「これは死ぬための病気ではない。神の栄光のためである。すなわち(神の栄光をあらわすために、)神の子(わたし)がこれによって栄光を受けるためである。」


E−2)塚本訳 ヨハ 12:24

12:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。)


E−3)塚本訳 ヨハ 12:28

12:28 『お父様、(どうかわたしを御心のままになさって、)あなたの御名の栄光をあらわしてください!』」すると天から声がひびいた、「わたしは(あなたの業で)すでに(わたしの)栄光をあらわした。(今)また(あなたの苦しみによって)栄光をあらわすであろう。


E−4)塚本訳 ヨハ 15:13

15:13 (わたしはあなた達のために命を捨てる。)友人のために命を捨てる以上の愛はないのだ。

E−5)塚本訳 ヨハ 3:16

3:16 そのゆえは、神はその独り子を賜わったほどにこの世を愛されたのである。これはその独り子を信ずる者が一人も滅びず、永遠の命を持つことができるためである。


E−6)塚本訳 マタ 10:29-30

10:29 雀は二羽一アサリオン(三十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、あなた達の父上のお許しなしには地に落ちないのである。

10:30 ことにあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている

 

F死の河を安らかに渡るための信仰

F−1)塚本訳 マタ 9:20-22

9:20 するとそこに、十二年も長血にかかっていた女が近寄ってきて、後ろからイエスの上着の裾にさわった。

9:21 「お召物にさわるだけでも、なおるにちがいない」と、ひそかに思ったのである。

9:22 イエスは振り向いて、女を見ながら言われた、「娘よ、安心しなさい、あなたの信仰がなおした。」するとちょうどその時から、女はなおった。

 

F−2)塚本訳 マタ 14:27-29

14:27 しかしイエスはすぐ彼らに話しかけて言われた、「安心せよ、わたしだ。こわがることはない。

14:28 ペテロが答えた、「主よ、あなたでしたら、どうかわたしに命令して、水の上を歩いてあなたの所へ行かせてください。」

14:29 「こちらに来なさい」とイエスが言われた。ペテロは舟から下(お)り、水の上を歩いてイエスの所へ行った。


G復活の日の希望。それまで今暫しの忍耐・・・復活の朝には必ず再会できる

G−1)塚本訳 ルカ 7:14

7:14 近寄って棺(かん)に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなたに言う、起きよ!」と言われた。

7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは『彼を母に渡された。』


G−2)塚本訳 ルカ 8:54-55

8:54 しかしイエスは女の子の手を取り、声をあげて「子よ、起きなさい!」と呼ばれると、

8:55 霊がもどって、即座に女の子は立ち上がった。イエスは(何か)食べさせるように言いつけられた。


G−3)塚本訳 ヨハ 11:43-44a

11:43 こう言ったのち、大声で、「ラザロ、出て来い」と叫ばれた。

11:44a 死人が手足を包帯で巻かれたまま、(墓から)出てきた

G−4)塚本訳 Tコリ15:54c-55

15:54c “死は(神の)勝利に飲みこまれてしまった。”

15:55 “死よ、どこに、お前の勝利は。死よ、どこに、お前の剣(けん)は”


G−5)塚本訳 黙  5:5

5:5 すると(かの)長老の一人が私に言う、「泣くな。視よ、ユダ族の獅子、ダビデの根(である者)が(既に)勝った(から)、彼がその巻き物と七つの封印とを開く(ことが出来る。)」

G−6)塚本訳 黙  14:13

14:13 また私は天から声が(こう)言うのを聞いた、「書け、『今から後主にあって死ぬる死人は幸福である。』」御霊も言い給う、「然り、彼らはその労苦(はたらき)を休息(やす)む(ことが出来る)であろう。その(為(な)した)業が彼らに随(つ)いて行くのであるから!」と。

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