『先生に学んだこと』・・・・塚本虎二講演音声

(昭和35年(19603月27日、東京・女子学院講堂に於ける内村鑑三30周年記念講演)。

 

塚本虎二最晩年の貴重な講演が音源として残っているので、公開する。パソコンで聞けるようにできたのは、経堂聖書会の吉野隆治氏と在オーストラリア大島守夫氏のご尽力による。下記サイトを、クリックして進んでください。15秒ほどすると音声が開始します

 

https://drive.google.com/file/d/1hFudmKS9wL_fmFhpd2wglNBDi0l7T-ns/view?usp=sharing

 

当日の日記(「聖書知識」誌第361号P15)には次のように書いてあります。

 

私自身は例によって興奮して感情を露出し、聴衆の涙をさそうような話になってしまったが、兎に角わたしの解する無教会主義を説明することが出来た。再びこんな講演会に参加することはあるまいが、これで私の内村先生に対する最後の話としても悔いなしと思った。私は始め今度の講演会には参加せぬ積りであったが、今となっては大阪では無教会の信仰の本質問題につき、東京では内村先生、無教会主義、私の関係につき私の言い得る、言わねばならぬ最後のことをことを言い得たように思い感謝である。会後親しい友人から無教会主義が解った、と挨拶されて嬉しかった。・・・・疲れ切って十一時頃書斎に帰った。私にはもう第一線は無理である。

 

                             

高橋註。この講演は塚本先生75歳の時のもので、この4か月後の7月、鎌倉・材木座にて聖書改訳に専念中に発病(脳動脈硬化症)。そして12月25日「丸の内無教会基督教講演会」が解散された。

 

高橋照男 2018.8.24

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