180901・・87.280                         ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む 

 

有体的復活と再臨の希望

・・・来世の復活に希望を抱いて迎える死・・・

 

2018年9月2日 すずめの会(於・茅ヶ崎金子邸)高橋照男

 


●使徒信条(讃美歌566。元の基本の形は紀元2世紀ぐらい)

三日目に死人のうちよりよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり、かしこより来りて生ける者と死ねる者を審きたまわん

 

●塚本虎二「聖書知識」231号1949年、昭和24年7月 P8

単なる霊的の復活は聖書の説かないところであり、また実際問題としてかかる信仰は極めて力に乏しい。今日一般に基督教に力がないのは、初代教会に於けるような体的復活と体的再臨の信仰がぼけて来たからである。

 

●塚本虎二「聖書知識」185号 1945年9月 P5

(昭和20年3月30日に塚本先生が浅見仙作の再臨信仰に対する弁護で、大審院(今の最高裁)で証人として陳述したものの一部)

信仰は心霊界のことだからこの世の事象を借りて説明する外ない。聖書には神は父であるとかキリストは王として来臨するとか書いてありますが、結局譬であって言葉通りにとることはできません。従ってある所にはキリストが王として再臨統治するように書いてあり、他の所には反対に神の国では権力者が支配せず偉い人が返って奴隷として仕えると書いてあります。すなわち神の国では多分神とキリストが一番下に居られるのではないかと思われます。



@「老化現象と死」。・・・聖書は、悲しみの原因は罪なのだと言う

@−1)新共同   3:17-19

3:17 神はアダムに向かって言われた。「お前は女の声に従い/取って食べるなと命じた木から食べた。お前のゆえに、土は呪われるものとなった。お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。

3:18 お前に対して/土は茨とあざみを生えいでさせる/野の草を食べようとするお前に。

3:19 お前は顔に汗を流してパンを得る/土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。」

 

@−2)新共同   3:22-22
3:22
主なる神は言われた。「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となるおそれがある。

@−3)新共同   6:3
6:3
主は言われた。「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人は肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった。

@−4)新共同   34:7
34:7
モーセは死んだとき百二十歳であったが、目はかすまず、活力もうせてはいなかった。

@−5)新共同 Uサム19:36-37 (王とバルジライ)

19:36 わたしはもう八十歳になります。善悪の区別も知りません。この僕は何を食べ何を飲んでも味がなく、男女の歌い手の声も聞こえないのです。どうしてこの上主君、王の重荷になれましょう。
19:37
わたしにはお供をしてヨルダン川を渡ることさえほとんどできません。王はそれほどにお報いくださることはございません。

@−6)新共同   90:3-9
90:3
あなたは人を塵に返し/「人の子よ、帰れ」と仰せになります。
90:4
千年といえども御目には/昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。


@−7)口語訳   90:5

90:5 あなたは人を大水のように流れ去らせられます。彼らはひと夜の夢のごとく、あしたにもえでる青草のようです


@−8)新共同   90:3-9
90:6
朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい/夕べにはしおれ、枯れて行きます。
90:7
あなたの怒りにわたしたちは絶え入り/あなたの憤りに恐れます。
90:8
あなたはわたしたちの罪を御前に/隠れた罪を御顔の光の中に置かれます。
90:9
わたしたちの生涯は御怒りに消え去り/人生はため息のように消えうせます。

@−9)新共同   90:10
90:10
人生の年月は七十年程のものです。健やかな人が八十年を数えても/得るところは労苦と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。


Aキリストを信じる者は、罪赦されてこの世で永遠の命を与えられる。

A−1)塚本訳 ヨハ 3:16

3:16 そのゆえは、神はその独り子を賜わったほどにこの世を愛されたのである。これはその独り子を信ずる者が一人も滅びず、永遠の命を持つことができるためである。

 

A−2)塚本訳 ロマ 3:24-25

3:24 (さりとて失った栄光を回復する力はないので、何一つ)代価を払わず、(ただ)神の恩恵によって、キリスト・イエスによるあがないの力で、(神に)義とされる(道が設けられた)のである。

3:25 すなわち神は御自分の義を示すために、宥めの供え物としてキリストを提供された。これはキリストの血でなされたものであり、(人は)信仰によ(ってこの恩恵にあずか)るのである。このことは──神が(長いあいだ)忍耐をもって過ぎし日に犯した罪を罰せずにおられたので──

A−3)塚本訳 ロマ 5:18-19

5:18 従って、一人の人の過ちによって全人類に死の宣告が下されたと同じに、一人の人の正しい行いによって、全人類に命を与える義が臨んだのである。

5:19 すなわち、一人の人の不従順によって多くの人が罪人になったように、一人の人の従順によっても多くの人が義人になるのである。

A−4)塚本訳 ヨハ 4:14
4:14
わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。

A−5)塚本訳 ヨハ 7:37
7:37
祭の最後の大際の日に、イエスは立って叫ばれた、「渇く者はわたしの所に来て飲みなさい。

A−6)塚本訳 ヨハ 11:26
11:25
イエスがマルタに言われた、「わたしが復活だ、命だ。(だから)私を信じている者は、死んでも生きている。
11:26 また、だれでも生きて私を信じている者は、永遠に死なない。このことが信じられるか。

A−7)塚本訳 マコ 10:29-30
10:29 イエスは言われた、「アーメン、あなた達に言う、わたしのため、また福音のために、家や兄弟や姉妹や母や父や子や畑をすてた者で、
10:30
今、この世で──迫害のうちにおいてではあるが──百倍の家と兄弟と姉妹と母と子と畑とを、また来るべき世では永遠の命を受けない者は一人もない。

A−8)塚本訳 ルカ 8:52-55

8:52 (集まった)人々が皆泣いて、女の子のために悲しんでいた。イエスが言われた、「泣くな。死んだのではない、眠っているのだ。」

8:53 人々は死んだことを知っているので、あざ笑っていた。

8:54 しかしイエスは女の子の手を取り、声をあげて「子よ、起きなさい!」と呼ばれると、

8:55 霊がもどって、即座に女の子は立ち上がった。イエスは(何か)食べさせるように言いつけられた。

A−)塚本訳 マタ 6:27-30
6:27
(だいいち、)あなた達のうちのだれが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。
6:28 また、なぜ着物のことを心配するのか、野の花の育つのを、よく見てごらん、苦労をせず、紡ぐこともしない。
6:29
しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。
6:30
きょうは花咲き、あすは炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこんなに装ってくださるからには、ましてあなた達はなおさらのことではないか。信仰の小さい人たちよ!


A−10)塚本訳 ルカ 20:35-36

20:35 あの世にはいる資格を与えられて、死人の中から復活する者は、めとることもなく嫁ぐこともない。

20:36 復活によって生まれる彼らは、天使と同じであり、神の子であるので、もはや死ぬことが出来ない、(従って子を産む必要がない)からである。


B終末と再臨は、信者にとって裁きではなく、慰めと励まし

3−1)塚本訳 ルカ 7:12-15

7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)舁き出されるところであった。母は寡婦であった。町の人が大勢その母に付添っていた。

7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、

7:14 近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなたに言う、起きよ!」と言われた。

7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは“彼を母に渡された。”

 

B−2)塚本訳 ルカ 23:42-43
23:42
それから(イエスに)言った、「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。
23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽(パラダイス)にはいることができる。」


B−3)塚本訳 ルカ 24:31-32

24:31 (その時)二人の目が開けて、その方とはっきりわかった。すると(また)その姿が見えなくなった。

24:32 二人は語り合うのであった、「(そう言えば、)道々わたし達に話をされたり、聖書を説き明かされたりした時に、胸の中が熱くなったではないか」と。

B−4)塚本訳 ヨハ 14:1-3

14:1 (あなた達の来られない所にわたしが行くからとて、)心を騒がせるな。神を信ぜよ、またわたしを信ぜよ

14:2 父上のお家には、沢山住居がある。(あなた達は一人のこらず、そこに住むことが出来る。)もしそうでなかったら、“あなた達のために場所の準備に行く”と言うわけがないではないか。

14:3 間もなく出かけるが、)行って場所の準備ができたら、もどって来て、あなた達をわたしの所に連れてゆく。わたしのおる所にあなた達もおるためである。

 

B−5)塚本訳 ヨハ 14:19
14:19 もう少しするとこの世(の人)はもはやわたしを見ることができなくなるが、あなた達は(間もなく)わたしを見ることができる。わたしは(死んでまた)生き、(それによって)あなた達も生きるからである。

 

B−6)塚本訳 マタ 10:23
10:23
この町で迫害された時には、次の町に逃げてゆけ。アーメン、わたしは言う、人の子(わたし)は(すぐに)、あなた達がイスラエル人の町々を回りつくさぬうちに来るのだから。


C来世の復活に希望を抱いて迎える死・・・初代教会の人達の信仰

C−1)塚本訳 使  7:59

7:59 ステパノは打ち殺されながら、イエスの名を呼んで、「主イエス様、わたしの霊をお受けください」と祈り、


C−2)塚本訳 Tテサ5:23
5:23
願わくは、平和の神自ら君達を潔め尽くし、私達の主イエス・キリストの来臨の時咎められることの無いように、君達の霊と心と体を完全に守り給わんことを。

 

C−3)塚本訳 Tコリ15:3-5

15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと

15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること

15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。

 

C−4)塚本訳 Tコリ15:42-43

15:42 死人の復活もこのようである。(一つの体が死んで別の体が生まれる。)死滅の姿でまかれて不滅の姿に復活する。

15:43 恥辱の姿でまかれて栄光の姿に復活する。弱さの姿でまかれて力の姿に復活する。

 

C−5)塚本訳 コロ 3:2-4
3:2 (常にただ天)上のものを思え。地上のものに気を取られるな。
3:3
君達は(既にこの世に)死んで、その生命(いのち)はキリストと共に神の右に隠されているのだから。
3:4
(しかし今でこそ隠されているが、)私達の生命(いのち)であるキリストが顯れ給う時には、君達もまた彼と共に栄光の裡(うち)に顯れるであろう。

 

C−6)塚本訳 ロマ 8:23

8:23 しかし(苦しんでいるのは)創造物だけではない。わたし達自身も、(神の子にされた証拠として)御霊なる初穂を持っているので、このわたし達自身も、自分(のみじめな姿)をかえりみて、呻きながら、(正式に神の)子にされること、すなわちわたし達のこの(罪の)体があがなわれ(て、朽ちることのない栄光の体にされ)ることを、待っているのである。

C−7)塚本訳 Tコリ6:14

6:14 そして神は主を生きかえさらせたばかりか、(最後の日には)わたし達(の体)をも御力をもって生きかえらせてくださるのである。


C−)塚本訳 Uコリ4:7

4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためである。

C−)塚本訳 Uコリ4:16
4:16
このゆえに、わたし達は気を落さない。いや、わたし達の(生れながらの)外の人はどんなにこわれていっても、(キリストによって生れた)内の人は一日一日と新しくされてゆく


C−10)塚本訳 ピリ 3:21

3:21 (その時)彼は私達の(この)卑しい体を御自分の栄光の体と同じ貌(かたち)に変え給うのであろう──万物を己に従わせ得給う御力によって!


C−11)塚本訳 Uペテ3:12-13
3:12
神の日の到来を待ち望みつつ(これを)早め(ることに努力せ)ねばならぬことであろう!その日『天は』焼けて解け去り、日月星辰(にちげつせいしん)は燃えて『溶けるであろう』。
3:13
しかし私達は彼の約束によって、義の住む『新しい天』と『新しい地』とを待ち望む。

C−12)塚本訳 Tコリ15:54-55
15:54
そしてこの死滅すべきものが不滅を着、この死ぬべきものが不死のものを着たら、その時(聖書に)書いてある言葉が実現する。“死は(神の)勝利に飲みこまれてしまった。”

C−13)塚本訳 黙  21:43-4

21:3 そして私は玉座から大きな声が(出てこう)言うのを聞いた、「視よ、人と共に神の幕屋がある! 神が彼らと共に住み、彼らは神の民となり、神自ら彼らと共にいまして、

21:4 彼らの目から悉く涙を拭い取り給うであろう。最早死もなく、悲嘆(かなしみ)も叫喚(さけび)も疼痛(いたみ)も最早無いであろう。初めの(天と地にあった)ものが(すっかり)消え去ったからである。」

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