181103 ΙΧΘΥΣ イクスス(魚)
イエスス(イエス)、クリストス(キリスト)、セオス(神)、ヒュオス(子)、ソテル(救い主)
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十二使徒を選ぶ ―― (ルカ6:12−16)
・・・選ばれた使徒は「土の器」であった・・・
2018年11月4日 東京聖書読者会 高橋照男
塚本訳 ルカ 6:12-16
6:12 このころのこと、イエスは祈りのため山に行って、神に祈りながら夜をあかされた。
6:13 朝になると弟子を呼びよせ、その中から十二人を@選び、これをまたA使徒と名づけられた。
6:14 すなわち、シモン──この人をまたBペテロと名づけられた──と、その兄弟アンデレと、ヤコブとヨハネと、ピリポとバルトロマイと、
6:15 マタイとCトマスと、アルパヨの子ヤコブと熱心党と呼ばれたシモンと、
6:16 ヤコブの子ユダと、イスカリオテのDユダ──この人は(あとで)裏切者になった。
Eパウロの使徒自覚と外的証明 F本当の使徒はこの世では無名
@選び・・・神はこれぞと思う人に目をつける
@−1)塚本訳
マタ 9:9-12
9:9 イエスはそこから出かけて、(湖のほとりで)マタイという人が税務所に坐っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われると、立って従った。
@−2)塚本訳 ヨハ
6:45
6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る。
@−3)塚本訳 ヨハ
15:16 15:16 (しかも)あなた達がわたしを選んだのではなく、わたしがあなた達を(使徒に)選んで、あなた達が出かけていって(善い)実を結び、その実がいつまでものこるように、また(その必要のために)あなた達がわたしの名で父上にお願いすれば、なんでもかなえてくださるようにしてやったのである。
@−4)塚本訳 マタ
22:12-14 22:12 その人に言った、『君、礼服も着ずに、なんでここに入ってきたのか。』その人が黙っていると、 22:13
王は家来たちに言った、『あの者の手足を縛って、外の真暗闇に放り出せ。そこでわめき、歯ぎしりするであろう。』 22:14
──招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないのだから。」
A使徒・・・神は選んだ人に福音宣教の重荷を負わせる
A−1)塚本訳
ルカ 9:1-2 9:1 それから(前に選んだ)十二人(の弟子)を呼びあつめて、すべての悪鬼を支配し、また病気をなおす力と全権とを授けた上、 9:2 神の国(の福音)を説いたり、病気を直したりするために派遣された。
A−2)塚本訳
ルカ 5:4-6 5:4 話がすむと、シモンに言われた、「沖に漕ぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい。」 5:5 シモンが答えた、「先生、わたし達は(昨夜)一晩中働きましたが、何もとれませんでした。しかし先生のお言葉ですから、網をおろしてみます。」 5:6 そしてその通りにすると、沢山の魚の群が入って網が裂けかかった。
A−3)塚本訳 ルカ 5:10-11 5:10 シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも同様であった。イエスがシモンに言われた、「恐れることはない。今から後、あなたは人間を生け捕る(漁師になる)のだ。(きょうの漁は、あなたの大伝道の前ぶれである。)」 5:11 彼らは舟を陸に引き上げ、何もかもすててイエスに従った。
A−4)塚本訳
ルカ 9:59-62 9:59 またほかの一人に言われた、「わたしについて来なさい。」その人が言った、「その前に、父の葬式をしに行かせてください。」 9:60 その人に言われた、「死んだ者の葬式は死んだ者にまかせ、あなたは行って神の国を伝えなさい。」 9:61 もう一人のほかの人も言った、「主よ、お供します。ただその前に、家の者に暇乞いをさせてください。」 9:62 しかしイエスは言われた、「鋤に手をかけたあとで後を見る者は、神の国の役に立たない。」
A−5)塚本訳
ルカ 9:23
9:23 それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う者は、(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。
A−6)塚本訳 ヨハ 4:38
4:38 (すなわち)わたしはあなた達をやって、あなた達が自分で苦労しなかったものを刈り取らせる。ほかの人々が苦労し、あなた達はその苦労(の実)を取り入れるのである。(あなた達はわたしがまいたものを、ただ取り入れるだけでよいのだ。)」
Bペテロ・・・信仰がぐらついたが、すぐ立ち直った
B−1)塚本訳
マタ 14:28-30
14:28 ペテロが答えた、「主よ、あなたでしたら、どうかわたしに命令して、水の上を歩いてあなたの所へ行かせてください。」
14:29 「こちらに来なさい」とイエスが言われた。ペテロは舟から下り、水の上を歩いてイエスの所へ行った。
14:30 しかし(いま一足という所で)強い風を見たため、おじけがつき、沈みかけたので、「主よ、お助けください」と叫んだ。
B−2)塚本訳 ルカ 22:33
22:33 するとペテロは言った、「主よ、ご一しょに、牢に入っても、死んでもよい覚悟ができております。」
B−3)塚本訳 ルカ 22:60-62
22:60 しかしペテロは言った、「君、あなたの言っていることはわからない。」するとたちまち、まだその言葉の終らぬうちに、鶏が鳴いた。
22:61 主が振り向いて、じっとペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう(今夜)、鶏が鳴く前に、わたしを三度、知らないと言う」と言われた主の言葉を思い出し、
22:62 外に出ていって、さめざめと泣いた。
Cトマス・・・疑い深い人間だったが、復活が実証されて、信じた
C−1)塚本訳
ヨハ 20:25
20:25 そこでほかの弟子達が、「わたし達は主にお目にかかった」と言うと、彼らに言った、「わたしはその手に釘の跡を見なければ、わたしの指をその釘の場所に差し込まなければ、手をその脇腹に差し込まなければ、決して信じない。」
C−2)塚本訳 ヨハ 20:27-28
20:27 それから(すぐ)トマスに言われる、「指をここに持ってきて、わたしの手(の釘の跡)をよく見てごらん。手を持ってきて、わたしの脇腹に差し込んでみなさい。不信仰をやめて、信ずる者らしくしなさい。」
20:28 トマスがイエスに答えて言った、「わたしの主よ!わたしの神よ!」
Dユダ・・・自分の思想と合わず、イエスにつまづいたが後悔した
D−1)塚本訳
ヨハ 13:27-30
13:27 ユダがそのパンを受け取(って食べ)ると、その時、悪魔がユダに入った。そこでイエスがユダに言われる、「しようとしていることをさっさとしたがよかろう。」
13:28 しかしなんのためにこう言われたのか、食卓につく者のだれにもわからなかった。
13:29 中には、ユダは金箱をあずかっているので、イエスは「祭に必要な物を買っておけ」とか、貧乏な人たちに何かやるように、とか言われるのだと思った者があった。
13:30 ユダはパンを食べると、すぐ出て行った。夜であった。(──そとは丸い月がかがやいていたが、ユダの心は真暗であった。)
D−2)塚本訳
マタ 27:3-5
27:3 その時イエスを売ったユダは、イエスの判決が決まったのを見て後悔し、(受け取ったシケル)銀貨三十枚を大祭司連、長老たちに返して、
27:4 「罪もない(人の)血を売って、悪いことをした」と言った。彼らが答えた、「われわれの知ったことではない。お前が自分で始末しろ!」
27:5 ユダは銀貨を宮に投げ込んで去り、行って首をくくった。
E パウロの使徒自覚と外的証明・・・人からではなく神に召された
E−1)塚本訳
使 26:15-16
26:16 さあ、起きて、『自分の足で立て。』わたしが(今)現われたのは、君を選んで、わたしを見たことと、(今からも)君に現われて示すこととの証人として、わたしに仕えさせるためである。
E−2)塚本訳 ロマ
1:1
1:1 キリスト・イエスの奴隷であり、(また)神に召され、その福音のために選ばれた使徒であるパウロから、──
E−3)塚本訳 Tコリ9:1-2
9:1 わたしは(すべての律法から釈放されて)自由ではないか。わたしは(とくに神に選ばれた)使徒ではないか。(このことを疑う者があるようだが、)わたしはわたし達の主、(復活の)イエスにお目にかかったではないか。あなた達は主におけるわたしの作品ではないか。
9:2 ほかの人たちには使徒でなくても、少なくともあなた達にはそうである。なぜなら、あなた達は主にあってわたしの使徒職を証明する印鑑であるから。
E−4)塚本訳 Tコリ15:8-9
15:8 しかし一番最後には、さながら月足らずのようなわたしにも御自分を現わされた。
15:9 ほんとうにわたしは、使徒の中で一番小さい者である、いや、わたしは使徒と言われる値打もない、神の集会を迫害したからである。
E−5)塚本訳 Uコリ4:7
4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためである。
E−6)塚本訳
Uコリ11:5
11:5 だが、わたしは何一つあの「特別使徒諸君」に劣っていないと思っている。
E−7)塚本訳 ガラ 1:16-17
1:16 異教人に福音を伝えさせるため御子をわたしに啓示する決心をされたその時、わたしはじきに血肉[人間]と相談をせず、
1:17 また、先輩の使徒たちに会いにエルサレムにのぼりもせず、アラビヤに行き、ダマスコに戻った。(このようにわたしの福音はキリストの啓示によるもので、人からのものではない。)
F本当の使徒はこの世では無名・・・神の国で輝いている人
F−1)塚本訳
マタ 11:11(ヨハネ、イエスにつまずく)
11:11 アーメン、わたしは言う、女の産んだ者の中に、洗礼者ヨハネより大きい者はまだ出たことがない。しかし天の国で一番小さい者でも、彼より大きい。
F−2)塚本訳
マタ 18:4 (子供のようになれ)
18:4 だから、この子供のように自分を低くする者、それが天の国では一番えらい人である。
F−3)塚本訳
ルカ 10:20(七十二人帰る)
10:20 しかし(悪い)霊どもがあなた達に服従したことを喜ばず、自分の名が天(の命の書)に書き込まれていることを喜ばなくてはいけない。」
F−4)塚本訳
ヨハ4:28-30 (サマリヤの女との問答) 4:28 すると女は水瓶を置いたまま町に行って、人々に言う、 4:29 「さあ来て御覧なさい、わたしのしたことを何もかも言いあてた人がいる。もしかしたら、この人は救世主(キリスト)ではないでしょうか。」 4:30 人々が町を出て、イエスの所に来た。
F−5)塚本訳
ルカ 8:1-2 (イエスに従う女たち) 8:1 その後、イエスは町から町、村から村へと回りながら、神の国を説き、その福音を伝えられた。十二人(の弟子)がお供をした。 8:2 また悪霊や病気をなおしていただいた数名の女たち、すなわち、七つの悪鬼を追い出されたマグダラの女と呼ばれたマリヤと、
F−6)塚本訳
マコ 14:8-9(ナルドの香油) 14:8 この婦人はできるかぎりのことをした。──前もってわたしの体に油をぬって、葬る準備をしてくれたのである。 14:9 アーメン、わたしは言う、世界中どこででも(今後)福音の説かれる所では、この婦人のしたことも、その記念のために(一しょに)語りつたえられるであろう。」
F−7)塚本訳
ルカ 8:38-39(ゲラサの豚) 8:38 (帰ろうとされる時に、)悪鬼を追い出された男がお供をしたいと願ったが、(許さず、)こう言ってお帰しになった、 8:39 「家に帰って、神がどんなにえらいことをしてくださったかを、(みんなに)話してきかせなさい。」すると彼は行って、イエスがどんなにえらいことを自分にされたかを、町中に言いふらした。
F−8)塚本訳
ヨハ 9:25(パリサイ人が盲人を審問する) 9:25 彼が答えた、「罪人かどうか知りません。ただ、(もと)盲であったわたしが、いまは見えるという、この一つのことだけ知っています。」
F−9)塚本訳
ヨハ 4:53(ガリラヤにおける第二の奇蹟)
4:53 父は、それが「息子さんはなおった」とイエスが言われた時間であることを知り、彼はもちろん、全家族が信じた。
F−10)塚本訳 ヨハ 5:14-15(安息日問答)
5:14 そののちイエスは宮で彼に出合って言われた、「ほら、直ったではないか。もう罪を犯すなよ。もっとひどい目にあうかもしれないから。」
5:15 その人は行って、直してくれた人はイエスであると、ユダヤ人(の役人たち)に話した。
F−11)塚本訳 マコ 15:39-41(十字架)
15:39 イエスと向かい合ってそばに立っていた百卒長は、こんなにして息が絶えたのを見て、「この方は確かに神の子であった」と言った。
15:40 また遠くの方から眺めていた女たちもいた。そのうちにはマグダラのマリヤ、小男ヤコブとヨセとの母マリヤ、およびサロメもいた。
15:41 ──この三人はイエスがまだガリラヤにおられた時に、ついて回って仕えていた人たちである。──(そこには)このほかに、イエスと一しょにエルサレムに上ってきた多くの女たちもいた。
F−12)塚本訳 Tコリ15:6-7(キリストの復活は福音の根拠)
15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、
15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。
15:6 そのあと、一度に五百人以上の兄弟に御自分を現わされた。そのうちの多数の者はいまでも生きてい(て、わたしが嘘を言っていないことを証明してくれ)る。もっともすでに眠った者もあるにはある。