190303-2                           ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

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禍な人たち ―― (ルカ6:24−26)

・・・人の中で尊ばれるものは、神の前では嫌われる・・・

 

2019年3月3日 東京聖書読者会 高橋照男

 

塚本訳 ルカ 6:24-26

6:24 だが、ああ@禍だ、A富んでいるあなた達、Bもう慰めを受けたのだから。

6:25 ああC禍だ、D食べあきているあなた達、(かの日に)飢えるのだから。ああE禍だ、F笑っているたち、(かの日に)泣き悲しむのはあなた達だから。

6:26 G皆の人に良く言われる時、あなた達はH禍である。あの人達の先祖も、同じことをI偽預言者たちにしたのである。

 

@CEH禍・・・神抜きで富み、満腹し、笑い、人に尊敬される人


@CEH−1)塚本訳 ルカ 8:11-12
8:11
譬(の意味)はこうである。──
種は神の御言葉である。

8:12 道ばたのものとは、(御言葉を)聞くと、あとで悪鬼が来て、彼らを信じて救われることのないように、その心から御言葉をさらってゆく人たちである。


@CEH−2)塚本訳 ルカ 8:14
8:14
茨の中に落ちたもの、これは(御言葉を)聞く(と、しばらくは信じている)が、とかくするうちに人生の心配や富や快楽に押えつけられて、実の熟さない人たちである。

@CEH−3)塚本訳 マタ 6:31-34
6:31
だから、『何を食べよう』とか、『何を飲もう』とか、『何を着よう』とか言って、心配するな。
6:32
それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた達に必要なことをよく御承知である。
6:33
あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものは皆、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。
6:34
だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。


ADF富んで、食べあきて、笑っている・・・成功の人生は神を排除

ADF−1)塚本訳 マコ 10:23-25
10:23
イエスは(うしろ姿を見送っておられたが、)やがて見まわして、弟子たちに言われる、「物持ちが神の国に入るのは、なんとむずかしいことだろう。
10:24
弟子たちはその言葉にびっくりした。(彼らは富むことが、神に特別に愛されているしるしと信じたのである。)イエスはかさねて言われる、「子供たちよ、神の国に入ることは、なんとむずかしいのだろう。10:25 金持が神の国に入るよりは、駱駝が針の孔を通る方がたやすい。」

ADF−2)塚本訳 マタ 6:24
6:24
(わたし達の心は天か地かに引かれる。)だれも(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こちらを憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どちらかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。

ADF−3)塚本訳 ルカ 12:15-21
12:15
人々に言われた、「一切の貪欲に注意し、用心せよ。いかに物があり余っていても、財産は命の足しにはならないのだから。」
12:16
そこで一つの譬を人々に話された、「ある金持の畑が(ある年)豊作であった。(中略)
12:19 それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山しまってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』
12:20
しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。するとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。
12:21
自分のために(地上に)宝を積んで、神のところで富んでいない者はみな、このとおりである。

ADF−4)塚本訳 マタ 16:26
16:26
たとい全世界をもうけても、命を損するならば、その人は何を得するのだろう。それとも、人は(一度失った永遠の)命を受けもどす代価として、何か(神に)渡すことができるのだろうか。


Bもう慰めを受けた・・・人生の成功と充実は、神として清算終了済

B−1)塚本訳 ルカ 16:19-25                   

16:19 (つぎに、利巧な番頭と反対に、神の国の準備をしなかった人の話を聞け。)一人の金持があった。紫(の上着)と細糸の亜麻布(の下着)を着て、毎日華やかに楽しく暮していた
16:20
またその
金持の門の前に、ラザロという出来物だらけの乞食がねていた。
16:21
せめて
金持の食卓から落ちる物で満腹できたらと思った。それどころか、犬まで来て出来物をねぶっていた。
16:22
やがて乞食は死んで、天使たちからアブラハムの懐につれて行かれ、
金持も死んで葬られた。
16:23
金持は黄泉で苦しみながら、(ふと)目をあげると、はるか向こうにアブラハムとその懐にいるラザロとが見えたので、    16:24 声をあげて言った、『父アブラハムよ、どうかわたしをあわれと思ってラザロをよこし、指先を水にひたしてわたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの焔の中でもだえ苦しんでおります。』  16:25 しかしアブラハムは言った、『子よ、考えてごらん、あなたは生きていた時に善いものを貰い、ラザロは反対に悪いものを貰ったではないか。だから今ここで、彼は慰められ、あなたはもだえ苦しむのだ。                            16:26 そればかりではない、わたし達とあなた達との間には大きな(深い)裂け目があって、ここからあなた達の所へ渡ろうと思っても出来ず、そこからわたし達の所へ越えてくることもない。』

B−2)塚本訳 マタ 13:10-15
13:10
弟子たちが進み寄って、「あの人たちにはなぜ譬をもって話をされますか」とたずねると、
13:11
答えられた、「あなた達(内輪の者)には、天の国の秘密をさとる力が授けられている(のでありのままに話す)が、
あの(外の)人たちには授けられていないのだ。
13:12
だれでも持っている人は(さらに)与えられてあり余るが、
持たぬ人は、持っているものまでも取り上げられるのである。
13:13
だから、あの人たちには譬をもって話すのである。
“見ても見えず、聞いても聞えず、また悟らない”からだ。
13:14
こうしてイザヤの預言はあの人たちに成就した。──“あなた達は聞いても聞いても、決して悟るまい、見ても見ても、決してわかるまい。
13:15
この民の心は鈍くなり、耳は遠くなり、その目は閉じてしまっているのだから。そうでないと、彼らは目で見、耳で聞き、心で悟り、心を入れかえて(わたし[神]に帰り)、
わたしに直されるかも知れない。”



G皆の人に良く言われる・・神なき人は、人間の賞賛と愛を欲しがる

G−1)塚本訳 マタ 4:5-11
4:8
悪魔はまたイエスを非常に高い山に連れてゆき、世界中の国々と、栄華とを見せて
4:9
言った、「あれを皆あげよう、もしひれ伏してわたしをおがむなら。」
4:10
そこでイエスは言われる、「引っ込んでいろ、悪魔!(聖書に)“あなたの神なる主をおがめ、”“主に”のみ“奉仕せよ”と書いてあるのだ。」
4:11
そこで悪魔が離れると、たちまち天使たちが来てイエスに仕えた。

G−2)塚本訳 ヨハ 3:9-10
3:9
ニコデモが言葉を返した、「(霊によって生まれるなどと、)そんなことがどうして出来ましょうか。」
3:10
イエスが答えて言われた。──あなたはイスラエルの(名高い)先生でありながら、それくらいなことがわからないのか

G−3)塚本訳 ルカ 22:25-26
22:25
するとイエスが言われた、「世間では王が人民を支配し、また主権者は自分を恩人と呼ばせる。
22:26 しかしあなた達はそれではいけない。あなた達の間では、一番えらい者が一番若輩のように、支配する者が給仕をする者のようになれ。

G−4)塚本訳 ルカ 10:20                     10:20 しかし(悪い)霊どもがあなた達に服従したことを喜ばず、自分の名が天(の命の書)に書き込まれていることを喜ばなくてはいけない。

G−5)塚本訳 マタ 12:48-49
12:48
しかしイエスはそのことを知らせた者に、「わたしの母とはだれのことだ、わたしの兄弟とはだれのことだ」と答えて、
12:49
弟子たちの上に手をのばして言われた、「ここにいるのが、わたしの母、わたしの兄弟だ。

G−6)塚本訳 マコ 3:20-21
3:20
家にかえられると、また群衆が集まってきて、みんなは食事すら出来なかった。
3:21
身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。


I偽預言者・・・神よりも人間の権威の方を尊ぶ人

I−1)塚本訳 ルカ 16:15
16:15
そこで彼らに言われた、「あなた達は人の前では信心深そうな顔をしているが、神はあなた達の心を見抜いておられる。
人の中で尊ばれるものは、神の前では嫌われるものである。

I−2)塚本訳 マタ 23:23-24                   23:23 ああだ、君たち聖書学者とパリサイ人、この偽善者!君たちは薄荷(はっか)や蒔蘿(いのんど)やクミンの(収穫の)一割税は(神妙に)納めるが、律法の中でもっと大切な正義と憐れみと忠実とをすてて顧みないからだ。しかしこれこそ行うべきである。だがあれもすててはならない。 
23:24
目の見えない案内人よ、君たちは(律法を守るために、酒の中に落ちた)一匹の蚋をこし出しながら、駱駝を飲みこんでいる。

I−3)塚本訳 ルカ 11:43-45
11:43 ああだ、君たちパリサイ人!君たちは礼拝堂の上席や、市場で挨拶されることを好むからだ。
11:44 ああだ、君たちは!君たちは見分けのつかない(汚れた)墓のようで、人は(それと)知らずにその上を歩くからだ。(同じように、きたない君たちに接する人は皆汚れる。)」
11:45 するとひとりの律法学者が口を出した、「先生、あなたはそう言って、わたし達までも侮辱しておられます。」

I−4)塚本訳 ルカ 11:46-48
11:46
イエスが言われた、「ああ禍だ、君たち律法学者も!君たちは人には負いきれない荷を負わせながら、自分では(担ってやるどころか、)ただの指一本、その荷にさわってやらないからだ。
11:47
ああ禍だ、君たちは!君たちは預言者の記念碑を建てるが、その預言者を殺したのは君たちの先祖だからだ。
11:48
それゆえ君たちは先祖がした(預言者殺しの)業の証人であり、またその賛成者である。先祖は殺し、君たちは(その記念碑を)建てるからだ。

I−5)塚本訳 使  7:52
7:52
先祖が迫害しなかった預言者が、一人でもあったというのか。先祖は正しい人(イエス)の来ることを予告した人たちを殺し、今(その正しい人が来ると、)あなた達は彼を裏切り、殺す者となった。


I−6)塚本訳 マタ 15:13-14
15:13 イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、引き抜かれる。
15:14
あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引をすれば、二人とも穴に落ちよう。」

I−7)塚本訳 マタ 16:22-23
16:22 するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、「主よ、とんでもない。そんなことは絶対にいけません!」と言って忠告を始めた(救世主が死ぬなどとは考えられなかったのである。)
16:23
イエスは振り返って、ペテロに言われた、「引っ込んでろ、悪魔、この邪魔者!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!

I−8)塚本訳 マタ 24:10-11
24:10 するとその時、“多くの人が信仰から離れて、”互に裏切り、互に憎むであろう。
24:11 また多くの偽預言者があらわれて、多くの人を迷わすにちがいない。

I−9)塚本訳 マタ 20:20-21
20:20
その時、ゼベダイの子(ヤコブとヨハネと)の母がその(二人の)子をつれてイエスの所に来て、ひざまずき、何かお願いしようとした。
20:21
彼女に言われた、「何の願いか。」彼女が言う、「(来ようとしている)あなたの御国で、この二人の子が一人はあなたの右に、一人は左に坐るよう御命令ください。

I−10)塚本訳 ヨハ 5:43-44
5:43 (その証拠には、)わたしが父上の権威で来たのに、あなた達はわたしを受けいれず、だれかほかの人[偽救世主(にせキリスト)自分の権威で来れば、その人を受け入れるのである。
5:44 互に(この世の)名誉をやり取りして、ただひとりの神からの名誉を求めないあなた達が、どうして(わたしに対する)信仰をもつことが出来ようか。

I−11)塚本訳 ヨハ 4:13-14

4:13 イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇くが、

4:14 わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。」

 

I−12)塚本訳 ルカ 6:22-23

6:22 人に憎まれる時、また、人の子(わたし)のゆえに除名されたり、罵られたり、悪様に言われたりする時には、あなた達は幸いである。

6:23 その日には躍りあがって喜びなさい、どっさり褒美が、天であなた達を待っているのだから。あの人達の先祖も、同じことを預言者たちにしたのである。

 

I−13)塚本訳 ルカ 6:20-21
6:20
イエスは目をあげ、(十二人の使徒その他の)弟子たちを見ながら話された。──「ああ幸いだ、“
貧しい人たち、”神の国はあなた達のものとなるのだから。
6:21
ああ幸いだ、今
飢えている人たち、(かの日に)満腹させられるのはあなた達だから。ああ幸いだ、今泣いている人たち、(かの日に)笑うのはあなた達だから。
6:22 人に憎まれる時、また、人の子(わたし)のゆえに除名されたり、罵られたり、悪様に言われたりする時には、あなた達は幸いである。

 

I−14)塚本訳 マタ 7:13

7:13 狭い門から入りなさい。滅びに至る道は大きく、かつ広く、ここから入る者が多いのだから。

 

I−15)塚本訳 マタ 22:36-40

22:36 「先生、どの掟が律法の中で最大ですか。」

22:37 イエスは言われた、「“心のかぎり、精神のかぎり、”思いの“かぎり、あなたの神なる主を愛せよ。”

22:38 これが最大、第一の掟である。

 

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