190406                           ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

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敵を愛せよ  (ルカ6:27−35)

・・・救われた者の、努力目標・・・

 

2019年4月7日 東京聖書読者会 高橋照男

塚本訳 ルカ 6:27-35

6:27 @しかし(今わたしの話を)聞いているあなた達に言う、A敵を愛せよ。B自分を憎む者に親切をつくし

6:28 呪う者に(神の)祝福を求め、Cいじめる者のために祈れ。

6:29 Dあなたの頬を打つ者には、ほかの頬をも差し出し、上着を奪おうとする者には、下着をこばむな。

6:30 求める者にはだれにでも与えよ、あなたの物を奪った者から取り返すな。

6:31 あなた達は自分にしてもらいたいと思うとおり、人にしなさい。

6:32 自分を愛する者を愛すればとて、(神から)どんな恵みがいただけよう。不信者でも自分を愛する者を愛するのだから。

6:33 親切にしてくれる者に親切にしたからとて、どんな恵みがいただけよう。不信者でも同じことをするのだから。

6:34 また、取りもどすつもりで貸したからとて、どんな恵みがいただけよう。不信者でも同じだけのものを取り戻そうとして、不信者に貸すのである。

6:35 しかし、あなた達は敵を愛せよ、親切をせよ、E何も当てにせずに貸しなさい。そうすれば褒美をどっさりいただき、かつ、Fいと高きお方の子となるであろう。いと高きお方は恩知らずや悪人にも、憐れみ深くあられるのだから。

 

@聞いているあなた達に言う、・・・あなた達は新しく生まれた人

@−1)塚本訳 ヨハ 1:12-13
1:12
しかし受け入れた人々、すなわち、その名を(神の子であることを)信じた人には一人のこらず、
神の子となる資格をお授けになった。1:13 この人たちは、人間の血や、肉の欲望や、男の欲望によらず、神(の力)によって生まれたのである。

@−2)塚本訳 ルカ 16:26
16:26
そればかりではない、わたし達とあなた達との間には大きな
(深い)裂け目があって、ここからあなた達の所へ渡ろうと思っても出来ず、そこからわたし達の所へ越えてくることもない。』

@−3)塚本訳 マタ 5:14-15
5:14
あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。
5:15
また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。

@−4)塚本訳 マタ 5:5-6
5:5
ああ幸いだ、『
(踏みつけられて)じっと我慢している人たち、』、『(約束の)地(なる御国)を相続する』のはその人たちだから。
5:6
ああ幸いだ、
(神の)義に飢え渇いている人たち、(かの日に)満足させられるのはその人たちだから。

@−5)塚本訳 マタ 5:38-41・・・悪人に手向かってはならない
5:38
あなた達は(昔の人がモーセから、)“目には目、歯には歯”──(人の目をつぶした者は自分の目で、人の歯を折った者は自分の歯で、つぐなわなければならない)と命じられたことを聞いたであろう。5:39
しかしわたしはあなた達に言う、悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打ったら、左をも向けよ。
5:40
(裁判所に)訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせてやれ。

5:41 だれかが無理に一ミリオン[一キロ半]行かせようとするなら、一しょに二ミリオン行ってやれ。

@−6)塚本訳 ルカ 16:16
16:16
(あなた達は聖書を誇るが、
時代はもう変っている。)律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。

@−7)塚本訳 ルカ 7:28
7:28
わたしは言う、女の産んだ者の中には、ヨハネより大きい者は一人もない。しかし
神の国で一番小さい者でも、彼より大きい。

@−8)塚本訳 ロマ 10:4
10:4
(では律法を守ることが、なぜいけないか。律法はキリストによって目的を達し、もうなくなってしまったからである。)すなわち、キリストは(御自分を)信ずる者が一人のこらず義とされるために、
律法の終りとなられたのである。


A敵を愛せよ。・・・肉の人間には出来ない

A−1)塚本訳 ヨハ 12:24
12:24
アーメン、アーメン、わたしは言う、一粒の麦は、地に落ちて死なねば、いつまでもただの一粒である。
しかし死ねば、多くの実を結ぶ。(だからわたしは命をすてる。

A−2)塚本訳 ヨハ 15:13
15:13
(わたしはあなた達のために命を捨てる。)
友人のために命を捨てる以上の愛はないのだ。

A−3)塚本訳 ロマ 5:8
5:8
しかしわたし達が(義人でも善人でもなく、)まだ罪人
(神の敵)であったとき、キリストが私たちのために死んでくださった。このことによって、神はわたし達に対する愛をお示しになったのである。

A−4)塚本訳 ロマ 12:17-18
12:17
だれにも悪をもあって悪に報いず、どんな“人の前でも善をするように心がけよ。”
12:18
出来るなら、(少なくとも)あなた達の方では、どんな人とも仲良くせよ。


B自分を憎む者に親切をつくし、・・・肉の人間はあてつけがましい

B−1)塚本訳 ルカ 10:33-35
10:33
ところが旅行をしていたひとりのサマリヤ人は、この人のところに来ると、見て不憫に思い、
10:34
近寄って傷にオリブ油と葡萄酒を注いで包帯した上、自分の驢馬に乗せて旅籠屋につれていって
介抱した。
10:35
そればかりか、次の日、デナリ銀貨[五百円]を二つ出して旅篭の主人に渡し、
『この方を介抱してくれ。費用がかさんだら、わたしが帰りに払うから』と言った(という話)



Cいじめる者のために祈れ。・・・キリスト信者は世から憎まれる

C−1)塚本訳 マコ 13:13
13:13
あなた達はわたしの弟子であるために皆から憎まれる。しかし最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

C−2)塚本訳 ルカ 9:23
9:23
それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う者は、
(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。

C−3)塚本訳 マタ 6:6
6:6
あなたが
祈る時には、『奥座敷に入り、部屋をしめきった上で、』隠れた所においでになるあなたの父上に『祈れ。』そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

C−4)塚本訳 マタ 6:12
6:12
罪を赦してください、わたしたちも罪を犯した人を赦しましたから。                                     

C−5)塚本訳 ルカ 23:33-34
23:33
髑髏
(しゃれこうべ)という所に着くと、(兵卒らは)そこでイエスを十字架につけた。また罪人も、一人を右に、一人を左に(十字架につけた)。23:34 するとイエスは言われた、「お父様、あの人たちを赦してやってください、何をしているか知らずにいるのです。」“彼らは籤を引いて、”イエスの“着物を自分たちで分けた。”

C−6)塚本訳 使  7:59-60
7:59
ステパノは打ち殺されながら、イエスの名を呼んで、「主イエス様、わたしの霊をお受けください」と祈り、
7:60
それからひざまずいて、大声で叫んだ、「
主よ、どうぞこの罪をこの人たちに負わせないでください!」こう言って、彼は眠りについた。

C−7)塚本訳 Tペテ3:9
3:9
悪で悪に、あるいは悪口で悪口に報いず、むしろ反対に、祝福せよ。祝福を相続するために召されたのであるから。


Dあなたの頬を打つ者には、ほかの頬をも差し出し、・・無抵抗主義
D−1)塚本訳 マタ 26:67-68
26:67
それから(法院の役人のある者は)イエスの顔に唾をかけ、
拳でうち、ある者は(目隠しをして)棒でたたきながら、
26:68
「おい救世主、だれがぶったか、当ててみろ」と言った。

D−2)塚本訳 ヨハ 19:1-3
19:1
そこでピラトは、(何とかしてイエスを赦してやろうと思い、ユダヤ人を納得させるために、)今度はイエスを
鞭で打たせた

19:2 また兵卒らは茨で冠を編んで頭にかぶらせ、紫の上着をきせて(王に仕立てたのち、)
19:3
進み出て「ユダヤ人の王、万歳!」と言った。そして
いくつも平手打ちをくらわせた。

D−3)塚本訳 マタ 26:52-54

26:52 その時イエスが言われる、「剣を鞘におさめよ。剣による者は皆、剣によって滅びる。
26:53 それとも、父上にお願いして十二軍団以上の天使を今すぐ送っていただくことが、わたしに出来ないと思うのか。
26:54
しかし
それでは、かならずこうなる、とある聖書の言葉は、どうして成就するのか。

D−4)塚本訳 使  5:40-42

5:40 使徒たちを呼びいれて(鞭で)打ち、(今後決して)イエスの名を使って話をしてはならないと命令して、釈放した。
5:41 さて、彼らは御名のために恥を受けるに足る者とされたことを喜びながら、法院から出ていった。
5:42 そして毎日、宮や家々で教えること、すなわち救世主イエスの福音を伝えることを、やめなかった。

D−5)塚本訳 使  22:25
22:25
(兵卒らが)
鞭で打つため(拷問柱に)しばりつけた時、パウロはそこに立っていた百卒長に言った、「あなたたちはローマ市民たる者を、しかも(正式の)裁判もせずに、鞭打ってもよろしいのか。」


E何も当てにせずに貸しなさい。・・・人間は無償の施しはできない
E−1)塚本訳 マタ 18:32-33
18:32
すると主人はその家来を呼び出して言う、『不埒な家来、あなたが頼んだから、わたしはあの
負債に全部、棒を引いてやったのだ
18:33
だからあなたもわたしに情をかけてもらったように、同僚に情をかけてやるべきではなかったのか。』

E−2)塚本訳 マコ 10:45
10:45
人の子(わたし)が来たのも仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためである。


Fいと高きお方の子となる・・愛敵の戒めは救われた者の努力目標

F−1)塚本訳 マタ 5:44-45
5:44
しかしわたしはあなた達に言う、敵を愛せよ。自分を迫害する者のために祈れ。
5:45
あなた達が
天の父上の子であることを示すためである。父上は悪人の上にも善人の上にも日をのぼらせ、正しい人にも正しくない人にも、雨をお降らしになるのだから。

F−2)塚本訳 ヨハ 15:8
15:8
あなた達が多くの
実を結んで、わたしの弟子たることを示すならば、父上はこれによって、栄光を受けられるであろう。

F−3)塚本訳 ルカ 16:9-10
16:9
それでわたしもあなた達に言う、
あなた達も(この番頭に見習い、今のうちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そうすれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。
16:10
ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実である。ごく小さなことに不忠実な者は、大きなことにも不忠実である。

F−4)塚本訳 ロマ 12:1
12:1
(このように、神は偉大な計画によって人類を一人のこらず救おうとしておられるのであって、
救いは確かである。)だから、兄弟たちよ、わたしは神のこの慈悲を指してあなた達に勧める。あなた達の体を(感謝のしるしとして神に)捧げよ。この生きた聖なる犠牲こそ、神のお気に入るものであり、(霊なる神を拝むにふさわしい、)あなた達の霊的な礼拝である。(あなた達の礼拝は動物を供えるような不合理なものでなく、全心全霊をささげる合理的な礼拝でなければならならない)

F−5)塚本訳 ヨハ 3:6-8
3:6
肉によって生まれたものは肉であり、霊によって生まれたものだけが霊である(から)。
3:7
『あなた達は新しく生まれなおさねばならない』と言ったからとて、すこしも不思議がることはない。
3:8
風[プニューマ]は心のままに吹く。その音は聞えるが、どこから来てどこに行くか、あなたは知らない。霊[プニューマ]によって生れる者も皆、そのとおりである。

F−6)塚本訳 ヨハ 13:8-10
13:8
ペテロが言う、「わたしの足は、いつまでも絶対に洗わないでください。」イエスは答えられた、「
わたしが(足を)洗ってやらないなら、あなたはわたしとなんの関係もない人だ。
13:9
シモン・ペテロがうろたえて言う、「主よ、(それでは、)足だけでなく、手も、頭も、。」
13:10
イエスが言われる、「(一度)湯浴みした者は、(あとでよごれた)足のほかは洗う必要はない、
全身が清いのだから。(もう)あなた達は清い。だが、(あなた達)みんながそうではない。」

F−7)塚本訳 ヨハ 15:2-3
15:2
わたしについている蔓で実を結ばないものは、父上が皆それを切り取ってしまわれる。また
実を結ぶものは、より多く実を結ぶように、皆それを奇麗に刈り込まれる。
15:3
あなた達はわたしが語った言葉(を受け入れること)によって(汚れを除かれ)、すでに奇麗になっている。

F−8)塚本訳 Tヨハ2:1-2
2:1 わたしの子供たちよ、わたしがこのことを書くのは、あなた達に罪を犯させないためである。
万一罪を犯す者があっても、わたし達には父の所に弁護者、すなわち義なるイエス・キリストがある。
2:2 そして
彼こそわたし達の罪のための宥め(の供物)である。しかしただわたし達の罪のためだけでなく、この世全体のためでもある。

F−9)塚本訳 ロマ 6:14
6:14
なぜなら、罪はもうあなた達の主人として支配することはないからである。
あなた達は律法の下にいるのでなく、恩恵の下にいるのである。

F−I)塚本訳 エペ 2:14-15
2:14
何故なら、
彼(キリスト)が私達の“平和”であって、(今まで離反していたイスラエルと異教人の)両者を一つにし、(その仲を割いていた)仕切りの籬なる敵意を取り除け給うたからである。すなわちその肉で、

2:15 (あらゆる)命令規則から成る律法を廃止し給うたのである。これは(今まで敵であった)この二つの者を己において一つの新しい人に創造(つく)りかえて平和を作るため、

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