190601-2                           ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエ(イエス)、クリス(キリスト)、セ()、ヒュ()、ソ(救い主)

聖書で聖書を読む 

実によって木を知れ(ルカ6:43−45)

――― 神に植えられる木はひとりでに良い実を結ぶ ―――

2019年6月2日 東京聖書読者会 高橋照男

 

塚本訳 ルカ 6:43-45

6:43 わるい実を結ぶ良い木はなく、また良い実を結ぶ悪い木もない。

6:44 木(の良し悪し)はいずれもその実で知られるのである。

(いばら)から無花果をとらず、茨の薮(やぶ)から葡萄をつまない。

6:45 (同じように、)善人は心の善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心の)悪い倉から悪い物を取り出す。心にあふれて口に出るのだから。

 

@ 6:44の翻訳比較

 

@−1)文語訳1917

"420644","樹はおのおの其の果によりて知らる。茨より無花果を取らず、野荊(のばら)より葡萄を収(おさ)めざるなり。"

 

@−2)口語訳1955

6:44 木はそれぞれ、その実でわかる。いばらからいちじくを取ることはないし、野ばらからぶどうを摘むこともない。

 

@−3)塚本訳1963

6:44 木(の良し悪し)はいずれもその実で知られるのである。茨から無花果をとらず、茨の薮から葡萄をつまない。

 

@−4)新改訳1970

6:44 木はどれでも、その実によってわかるものです。いばらからいちじくは取れず、野ばらからぶどうを集めることはできません。

 

@−5)前田訳1978

6:44 どの木もその実でわかる。茨からいちじくは取れず、野草からぶどうは摘めない。

 

@−6)新共同訳1987

6:44 木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる。茨からいちじくは採れないし、野ばらからぶどうは集められない。

 

@−7)岩波翻訳委員会訳1995

420644というのも、おのおのの木はそれ自身の実から知られる。なぜならば、人は茨からいちじくを集めることはないし、藪(やぶ)から葡萄の房を採ることもないからだ。

 

@−8)聖書協会共同訳2018

644木はそれぞれ、その実によって分かる。茨からいちじくは採れず、野ばらからぶどうを摘むこともない。

 


A 並行記事

 

A−1)塚本訳 マタ 7:18-20

7:18 善い木に悪い実がなることは出来ず、わるい木に良い実がなることも出来ない。

7:19 良い実を結ばない木はどんな木でも、切られて火の中に投げ込まれる。

7:20 それだから、(結ぶ)実で、偽預言者はわかるのである。

 

A−2)塚本訳 マタ 12:33-35

12:33 木を良いとするなら、その実をも良いとせよ。また、木を悪いとするなら、その実をも悪いとせよ。木(の良し悪し)は実で知られるのである。

12:34 蝮の末よ、あなた達(自身)が悪いのに、どうして善いことが言えよう。心にあふれて口に出るのだから。

12:35 善人は(心の)善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心の)悪い倉から悪い物を取り出す。

 

 

B 神に植えられる祝福された木、家庭、教会(エクレシヤ)、国家

 

B−1)塚本訳 マタ 15:13-14

15:13 イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、引き抜かれる。

15:14 あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引をすれば、二人とも穴に落ちよう。」

 

B−2)塚本訳 Tコリ3:13

3:13 それぞれの仕事(が金か藁か)は、かならず明らかになる。(最後の裁きの)かの日がそれを明らかにするのである、その日は火で現われるから。そしてそれぞれの仕事がどんなであるかを、その火が試験して証明する。

 

B−3)塚本訳 マタ 16:16-17

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主(キリスト)、生ける神の子であります!」

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから

 

B−4)塚本訳 ヨハ 6:45

6:45 預言書に、“(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう”と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る

 

B−5)塚本訳 ヨハ 4:13-14
4:13
イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇くが、
4:14
わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。」

B−6)口語訳 ヨシ 24:15
24:15
もしあなたがたが主に仕えることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖が、川の向こうで仕えた神々でも、または、いまあなたがたの住む地のアモリびとの神々でも、あなたがたの仕える者を、きょう、選びなさい。ただし、わたしとわたしの家とは共に主に仕えます」。

B−7)塚本訳 マタ 18:20
18:20
二人、三人、わたしの名によって集まっている所には、わたしがいつもその真中にいるのだから。」


B−8)塚本訳 Uテモ1:5

1:5 (本当に)私は(君の純な信仰、)最初に君のお祖母さんロイスに、次にお母さんユニケに宿った、そして私の確信するところでは(今)君にも宿っている君の偽らない信仰を思い起こすのだ。


B−9)塚本訳 マタ 13:23

13:23 しかし良い地にまかれたもの、これは御言葉を聞いて悟る人で、きっと実を結び、あるいは百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍になるのである。」

 

B−10)塚本訳 マタ 5:14-15

5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。

5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。


B−11)口語訳   33:12
33:12
主をおのが神とする国はさいわいである。主がその嗣業として選ばれた民はさいわいである

B−12)口語訳   144:15
144:15
このような祝福をもつ民はさいわいです。主をおのが神とする民はさいわいです。


C 拙ホームページ「聖書知識の宝庫」(TSK)、「聖書で聖書を読む」(BbB)、「Web黒崎註解」より心に響くものを掲上

 

C−1)塚本訳 マタ 3:10

3:10 斧はすでに木の根に置いてある。だから、良い実を結ばない木はどんな木でも、切られて火の中に投げ込まれる。

 

C−2)塚本訳 ルカ 13:7

13:7 葡萄畑の作男(さくおとこ)に言った、『もう三年この方、この無花果の木に実をさがしに来ているのに、まだ実がならない。切ってくれ。(ならないばかりか、)なんで土地までくたびれさせることがあろう。』

C−3)口語訳 エレ 13:23

13:23 エチオピヤびとは/その皮膚を変えることができようか。ひょうはその斑点を変えることができようか。もしそれができるならば、悪に慣れたあなたがたも、善を行うことができる。

 

C−4)塚本訳 マタ 19:26

19:26 イエスは彼らをじっと見て言われた、「これは人間には出来ないが、“神にはなんでも出来る。”

 

C−5)塚本訳 ガラ 5:19-23

5:19 肉の行いは明らかである。──それは不品行、汚れ、放蕩、

5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、嫉妬、激怒、我利、仲違い、党派心、

5:21 そねみ、酩酊、酒宴等々である。前もって言ったことであるが、(今もう一度)あらかじめ言っておく、こんなことをする者は、神の国を相続することがないであろう。

5:22 しかし霊の実は愛、喜び、平和、寛容、親切、善良、忠実、

5:23 柔和、節制である。これらのものに対しては律法は(力が)ない。

 

C−6)口語訳 詩  40:9-10

40:9 わたしは大いなる集会で、救についての喜びのおとずれを告げ示しました。見よ、わたしはくちびるを閉じませんでした。主よ、あなたはこれをご存じです。

40:10 わたしはあなたの救を心のうちに隠しおかず、あなたのまことと救とを告げ示しました。わたしはあなたのいつくしみとまこととを/大いなる集会に隠しませんでした。

 

C−7)口語訳 詩  71:17-18

71:17 神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。

71:18 神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に/宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。

 
C−8)塚本訳 Uコリ4:7

4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためである。

C−9)塚本訳 エペ 3:8

3:8 凡ての聖徒の中で一番小さいこの私に、こんな恩恵──異教人にキリストの測り難い富を宣べ伝え、

 

C−10)塚本訳 コロ 3:16

3:16 キリストの言をして豊かに君達の間に住ませよ。あらゆる知恵をもって互いに教えまた諭せ。感謝の心に溢れて、聖歌と讃美歌と霊の歌を神にうたえ。

 

C−11)塚本訳 ヨハ 8:44

8:44 (そのはずである。)あなた達は悪魔なる父の子で、父と同じ欲望を遂げようと思っているのだ。(人殺しをし、嘘をつくのは、そのためである。)悪魔は始めから人殺しである。(また嘘つきで、)真理に立ってない。彼の中には真理がないからである。だから彼は嘘をつく度ごとに、その本性を表しているのである。嘘つきで、嘘の父だからだ。

 

C−12)塚本訳 コロ 3:3-4

3:3 君達は(既にこの世に)死んで、その生命(いのち)はキリストと共に神の右に隠されているのだから。

3:4 (しかし今でこそ隠されているが、)私達の生命であるキリストが顯れ給う時には、君達もまた彼と共に栄光の裡に顯れるであろう。

 

 

D 人を生かすものは「復活の命」

 

D−1)塚本訳 マコ 4:26-28

4:26 また言われた、「神の国はこんなものだ。──ある人が地に種を蒔き、

4:27 夜昼、寝起きしていると、種は芽生えて育ってゆくが、本人はその訳を(すら)知らない。

4:28 (すなわち)地はひとりでに実を結ぶので、初めに茎、次に穂、次に穂の中に熟しきった粒ができる。

 

D−2)塚本訳 ヨハ 3:6-8

3:6 肉によって生まれたものは肉であり、霊によって生まれたものだけが霊である(から)。

3:7 『あなた達は新しく生まれなおさねばならない』と言ったからとて、すこしも不思議がることはない。

3:8 風[プニューマ]は心のままに吹く。その音は聞えるが、どこから来てどこに行くか、あなたは知らない。霊[プニューマ]によって生れる者も皆、そのとおりである。」


D−3)塚本訳 ヨハ 4:13-14

4:13 イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇くが、

4:14 わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。」


D−4)塚本訳 ヨハ 4:23-24

4:24 神は霊である。だから礼拝者も霊と真理とをもって礼拝せねばならない。


D−5)塚本訳 ヨハ 6:62-63

6:62 それなら、もし人の子(わたし)が(地上に下りてくる)前にいた所に上るのを見たら、どうであろう。そのときあなた達は、肉を食い血を飲むのが、霊の意味であったことに気づくであろう。

6:63 霊が命を与える。肉はなんの役にも立たない。いまわたしがあなた達に話した言葉は、霊である。だから、命である


D−6)塚本訳 ヨハ 7:37-38

7:37 祭の最後の大際の日に、イエスは立って叫ばれた、「渇く者はわたしの所に来て飲みなさい。

7:38 わたしを信ずる者は、聖書が言っているように、『そのお腹から、清水が川となって流れ出るであろう。』


D−7)塚本訳 ヨハ 8:12

8:12 (同じ大祭の日に、)イエスはまた人々に語られた、「わたしが世の光である。わたしに従う者は、決して暗やみを歩かない。そればかりか、命への光を持つことができる。」


D−8)塚本訳 ヨハ 15:5

15:5 わたしが葡萄の木、あなた達は蔓である。わたしに留っており、わたしもその人に留っている人だけが、多くの実を結ぶのである。あなた達はわたしを離れては、何一つすることは出来ないのだから。


D−9)塚本訳 ヨハ 7:37-39

7:37 祭の最後の大際の日に、イエスは立って叫ばれた、「渇く者はわたしの所に来て飲みなさい。

7:38 わたしを信ずる者は、聖書が言っているように、『そのお腹から、清水が川となって流れ出るであろう。』

7:39 これは、彼を信ずる者が受けるべき御霊のことを言われたのである。イエスは(その時)まだ栄光を受けておられなかったため、御霊がまだ下っていなかったからである。(「であろう」と言われたのはそのためである。)

 

D−10)塚本訳 ヨハ 15:8

15:8 あなた達が多くの実を結んで、わたしの弟子たることを示すならば、父上はこれによって、栄光を受けられるであろう。

inserted by FC2 system