191005-3

                      ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエスス(イエス)クリス(キリスト)、セオス()、ヒュオス()、ソテル(救い主)

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百卒長の下男(ルカ7:1−10)

・・・愛する人の救いは、隠れた祈りによる・・・

2019年10月6日 東京聖書読者会 高橋照男

 

@ 愛する人の救いは、隠れた祈りによる

A 遠隔の祈りは聴かれる

B りっぱな信仰の人

C 「主の名によって」集まる、信仰のあつい人

 

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塚本訳 ルカ 7:1-10

7:1 イエスはこれら一切の話を人々に聞かせ終った後、カペナウムにかえられた。

7:2 すると、ある百卒長の@大事な僕が病気で、もう危篤であった。

7:3 百卒長はイエスのことを聞くと、ユダヤ人の長老たちをイエスの所に使にやって、是非僕を直しに来てほしいと頼ませた。

7:4 長老たちはイエスの所に来て、こう言って熱心に願った、「あの人はそうしていただいてもよい人です。

7:5 (異教人でありながら)わが国民に好意をもち、自分でわたし達に礼拝堂を建ててくれたですから。」

7:6 イエスは彼らと連れ立って行かれた。しかし、すでにその家から程遠からずなったとき、百卒長は友人たちをやって言わせた、「主よ、ご足労くださらぬように。わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。

7:7 だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。A(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

7:8 というのは、わたし自身も指揮権に服する人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」

7:9 イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「わたしは言う、イスラエルの人の中でも、こんなB(りっぱな)信仰見たことがない。」

7:10 使の者が家に帰って見ると、僕は元気になっていた。

 

塚本訳 マタ 8:11-12

8:11 わたしは言う、(最後の日には、このようなC信仰のあつい)大勢の人が“東から西から”来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につらなり、

8:12 (かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」

 

@愛する人の救いは、隠れた祈りによる

 

@−1)塚本訳 マタ 9:18-19
9:18
こう話しておられると、そこに一人の(礼拝堂の)役人が進み出て、しきりに願って言った、わたしの娘たったいま死にました。それでも、どうか行って、手をのせてやってください。そうすれば生き返りますから。」
9:19 イエスは立ち上がって彼について行かれた、弟子たちも一しょに。

 

@−2)塚本訳 マコ 2:3-5

2:3 人々が一人の中風の者を、四人にかつがせてつれて来る。

2:4 群衆のためイエスのところにつれて行けないので、おいでになる所の(上の)屋根をはがして穴をあけ、中風の者を担架に寝かせたまま(イエスの前に)吊りおろす。

2:5 イエスはその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われる、「子よ、いまあなたの罪は赦された。」


@−3)塚本訳 マコ 9:21-25

9:21 イエスが父親に尋ねられた、「こうなってから、どのくらいになるか。」父親がこたえた、「子供の時からです。

9:22 霊はこの子を殺そうとして、幾たびか、火の中、水の中に投げ込みました。それでも、もしなんとかお出来になるなら、わたしども(親子)を不憫と思って、お助けください。」

9:23 イエスは言われた、「もしお出来になるなら(と言うの)か。信ずる者にはなんでも出来る。」

9:24 即座にその子供の父親が叫んだ、「信じます。不信仰をお助けください。」

9:25 イエスは群衆が駆けよってくるのを見ると、(急いで)汚れた霊を叱りつけて言われた、「唖(おし)と聾(つんぼ)の霊、わたしが命令するのだ、この子から出てゆけ、二度と入るな!」

 

@−4)塚本訳 ルカ 7:11-15

7:11 そのあとで、ナインという町に行かれた。弟子たちおよび多くの群衆も一しょに行った。

7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)舁き出されるところであった。母は寡婦(やもめ)であった。町の人が大勢その母に付添っていた。

7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、

7:14 近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなたに言う、起きよ!」と言われた。

7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは“彼を母に渡された。”

 

@−5)塚本訳 ヨハ 11:21-22
11:21
マルタがイエスに言った、「主よ、あなたがここにいてくださったら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。
11:22 しかしあなたがお願いになることなら、神様は何でもかなえてくださることを、わたしは今でも知っています。」

 

@−6)塚本訳 ヨハ 11:33-36

11:33 イエスはマリヤが泣き、一しょに来たユダヤ人たちも泣くのを見ると、(その不信仰を)心に憤り、かつ興奮して、

11:34 (マルタとマリヤに)言われた、「どこにラザロを納めたか。」二人が言う、「主よ、来て、御覧ください。」

11:35 イエスが涙を流された。

11:36 するとユダヤ人たちが言った、「まあ、なんとラザロを可愛がっておられることだろう!」

 

 

A遠隔の祈りは聴かれる

 

A−1)塚本訳 マタ 6:6
6:6
あなたが祈る時には、“奥座敷に入り、部屋をしめきった上で、”隠れた所においでになるあなたの父上に“祈れ。”そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

A−2)塚本訳 マタ 6:3-4
6:3
あなたは施しをするときに、右の手のすることを左に悟られてはならない。
6:4
これは施しを隠しておくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう

A−3)塚本訳 マタ 6:17-18
6:17
あなたが断食をするときは、頭に油をぬり、顔を洗いなさい。
6:18
これは断食をしていることを人に見せず、隠れた所においでになるあなたの父上に、見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう

A−4)塚本訳 マコ 5:27-34
5:27
イエスのことを聞いて、群衆にまじってついて来た女が、後ろからその着物にさわった。
5:28
「お召物にでもさわれば、なおるにちがいない」と思ったのである。
5:29
はたしてすぐ血の源がかれて、病気が直ったのを身に感じた。
5:30
イエスは自分の中から力が出ていったのにすぐ気がついて、群衆の中で振り返ってたずねられた、「わたしの着物にさわったのはだれか。」
5:31
弟子たちが言った、「御覧のとおり群衆が押しまくっているのに、さわったのはだれか、とおしゃるのですか。」
5:32
イエスはこのことをした女を見つけようとして、(黙って)見まわしておられた。

A−5)塚本訳 ルカ 21:1-3
21:1
それから目をあげて、金持たちが賽銭箱に賽銭を入れるのを見ておられた。
21:2
またある貧しそうな寡婦(やもめ)がレプタ銅貨[五円]二つをそこに入れるのを見て、
21:3
言われた、「本当にわたしは言う、あの貧乏な寡婦はだれよりも多く入れた。

A−6)塚本訳 ルカ 18:13-14
18:13
しかし税金取りは(罪に責められ、)遠く(うしろ)の方に立ったまま、目を天に向け(て祈りをささげ)ようともせず、ただ胸をうって、『神様、どうぞこの罪人のわたしをお赦しください』と言った。
18:14
わたしは言う、あの人でなく、この人の方が(神から)信心深いとされて、家にかえっていった。自分を高くする者は皆低くされるが、自分を低くする者は高くされるのである。」

A−7)塚本訳 ルカ 23:41-43
23:41
おれ達は自分でしたことの報いを受けるのだから当り前だが、このお方は何一つ、道にはずれたことをなさらなかったのだ。」
23:42
それから(イエスに)言った、「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。
23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽(パラダイス)にはいることができる。」

A−8)塚本訳 ルカ 15:17-19

15:17 ここで(はじめて)本心に立ち返って言った。──お父さんのところでは、あんなに大勢の雇人に食べ物があり余っているのに、(息子の)このわたしは、ここで飢え死にしようとしている。……

15:18 よし、お父さんの所にかえろう、そしてこう言おう、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたにも、罪を犯しました。

15:19 もうあなたの息子と言われる資格はありません。どうか雇人なみにしてください』と。


A−9)塚本訳 ヨハ 11:14-15
11:14
そこでイエスが今度ははっきり言われた、「ラザロは死んだのだ。
11:15
わたしがそこにいなかったことを、あなた達のために喜ぶ。あなた達の信仰を強めることができるからだ。さあ、ラザロの所に行こう。」

 

 

Bりっぱな信仰の人

 

B−1)塚本訳 ルカ 1:36-38

1:36 実はあなたの親類のエリザベツも、あの老年で、男の子をさずかったのだ。石女と言われていた女が、今月はもう六月になっている。

1:37 『神には何一つ出来ないことはない』のだから。」

1:38 マリヤは言った、「かしこまりました。わたしは主の召使、お言葉のとおりに成りますように。」天使はマリヤをはなれ去った。

 

B−2)塚本訳 ルカ 1:41-45

1:41 エリザベツがマリヤの挨拶を聞いた時、児が胎内で躍った。エリサベツは聖霊に満たされ、

1:42 声高らかにさけんだ、「あなたは女の中で、(一番)祝福された方、あなたの胎内のお子さまも(だれより)祝福されたお方です。

1:43 主の母上がわたしの所に来てくださるとは、まあどうしたのでしょう。

1:44 そら、あなたの挨拶の声がわたしの耳に入ると、児が胎内で喜んで躍りました。

1:45 主の仰せられたことはきっと成就すると信じたこの人は、なんと仕合わせでしょう。


B−3)塚本訳 ルカ 2:25-26

2:25 さて(そのころ)エルサレムに名をシメオンという人がいた。この人は正しい、信心深い人で、イスラエルの慰め(である救世主(キリスト))を待ち望み、聖霊が彼をはなれなかった。

2:26 かつ主の救世主を見ないうちは決して死なないと、かねて聖霊からお告げを受けていた。


B−4)塚本訳 ルカ 13:23-24

13:23 するとある人が「主よ、救われる者は少ないでしょうか」と尋ねた。人々に言われた、

13:24 「全力を尽くして(今すぐ)狭い戸口から入りなさい。あなた達に言う、(あとになって)入ろうとしても、入れない者が多いのだから。

 

B−5)塚本訳 ルカ 19:2-5
19:2
すると、(町に)名をザアカイという人がいた。この人は税金取りの頭で、金持であった。
19:3
イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低いので、群衆のため見ることが出来なかった。
19:4
それで先の方に駈けていって、桑無花果(いちじく)の木に上った。そこを通られるところを見ようとしたのである。
19:5 イエスはその場所に来られると、ザアカイを見上げて言われた、「ザアカイ、急いで下りておいで。きょうはあなたの家に泊まることになっているから。」

 

B−6)塚本訳 マコ 10:25-27

10:25 金持が神の国に入るよりは、駱駝が針の孔を通る方がたやすい。」

10:26 弟子たちはいよいよ驚いて互に言った、「それでは、だれが救われることが出来るのだろう。」

10:27 イエスは彼らをじっと見て言われる、「人間には出来ないが、神には出来る。“神にはなんでも出来る。”」

 

B−7)塚本訳 マタ 21:21-22
21:21
イエスは答えられた、「アーメン、わたしは言う、もしあなた達に信仰があって疑わないならば、この無花果(いちじく)におこった(と同じ)ことをすることができるばかりか、この山にむかい『立ち上がって海に飛び込め』と言っても、その通りになる。
21:22
信じて祈れば、求めるものはなんでも、戴くことができる。

B−8)塚本訳 ルカ 17:6
17:6
主が言われた、「もしあなた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、──(あなた達にはそれがないが、もしあれば)──この桑の木にむかい『抜けて海に植われ』と言っても、言うことを聞くであろう。

B−9)塚本訳 ルカ 18:1

18:1 なお、気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子たちに話された、

(18:2-5 略)

18:6 それから主は言われた、「この不埒な裁判官の言うことを聞け。

18:7 (こんな男でもこのとおり。)まして神が、夜昼叫んでいるその選ばれた人々のために仕返し(の裁判)をせず、気長に放っておかれることがあろうか。

 

 

C「主の名によって」集まる、信仰のあつい人

 

C−1)口語訳 詩  107:1-3

107:1 「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、

107:2 主にあがなわれた者は言え。主は彼らを悩みからあがない、

107:3 もろもろの国から、東、西、北、南から彼らを集められた

 

C−2)塚本訳 マタ 18:20

18:20 二人、三人、たしの名によって集まっている所には、わたしがいつもその真中にいるのだから。」

 

C−3)塚本訳 使  1:14

1:14 この人々は皆、女たち、とりわけイエスの母マリヤや、イエスの兄弟たちと、心を一つにして祈りに余念がなかった


C−4)塚本訳 使  2:1-2

2:1 五旬節の祭の日(すなわち五旬節最後の日)になって、(使徒たちが)皆一緒に集まっていると、

2:2 突然、天から激しい風が吹いてきたようなざわめきがしてきて、座っていた家中にひびきわたった。

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