191201-1                  

 ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエスス(イエス)クリス(キリスト)、セオス()、ヒュオス()、ソテル(救い主)

福音書で福音書を読む 

ヨハネ、イエスにつまずく (ルカ7:18−23)

・・・ヨハネは、イエスを神の子と信じられなかった・・・

2019年12月1日 東京聖書読者会 高橋照男

 

塚本訳 ルカ 7:18-23

7:18 洗礼者ヨハネの弟子たちがこれら一切のことをヨハネに報告すると、彼は弟子を二人ほど呼びよせ、

7:19 主の所にやって、「来るべき方(救世主(キリスト))はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」とたずねさせた。

7:20 その人たちはイエスの所に来て言った、「洗礼者ヨハネから来ました。@「来るべき方はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」おたずねするよう申しつけられました。」

7:21 その時、イエスは多くの人の病気と苦しみと悪霊につかれているのとをなおし、多くの盲人を見えるようにしてやっておられたが、

7:22 答えられた、「行って、(今ここで)見たこと聞いたことをヨハネに報告しなさい。──“盲人は見えるようになり、”足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、聾(つんぼ)は聞き、死人は生きかえり、A“貧しい人は福音を聞かされている”と。

7:23 Bわたしにつまずかぬ者は幸いである。

 

@「来るべき方はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」

 

@−1)塚本訳 ヨハ 5:39-40

5:39 あなた達は聖書(旧約)をもっていることが永遠の命を持っていることのように思って、それを研究している。ところがこの聖書は、(永遠の命である)このわたしのことを証明しているのに、

5:40 あなた達はその命を得るためわたしの所に来ようとしない


@−2)塚本訳 マタ 13:10-13
13:10
弟子たちが進み寄って、「あの人たちにはなぜ譬をもって話をされますか」とたずねると、
13:11
答えられた、「あなた達(内輪の者)には、天の国の秘密をさとる力が授けられている(のでありのままに話す)が、あの(外の)人たちには授けられていないのだ。
13:12 だれでも持っている人は(さらに)与えられてあり余るが、持たぬ人は、持っているものまでも取り上げられるのである。
13:13
だから、あの人たちには譬をもって話すのである。“見ても見えず、聞いても聞えず、また悟らない”からだ。


@−3)塚本訳 マタ 13:14-15
13:14
こうしてイザヤの預言はあの人たちに成就した。──”あなた達は聞いても聞いても、決して悟るまい、見ても見ても、決してわかるまい。
13:15 この民の心は鈍くなり、耳は遠くなり、その目は閉じてしまっているのだから。そうでないと、彼らは目で見、耳で聞き、心で悟り、心を入れかえて(わたし[神]に帰り)、わたしに直されるかも知れない。”

 

@−4)塚本訳 マタ 13:16-17

13:16 だが、あなた達の目は見、耳は聞くから幸いである。

13:17 アーメン、わたしは言う、多くの預言者と義人とは、あなた達が(いま)見ているものを見たい見たいと思ったが見られず、あなた達が(いま)聞いているものを聞きたい聞きたいと思ったが、聞かれなかったのである。


@−5)塚本訳 ヨハ 6:36-37
6:36
しかしわたしは(前に)『あなた達はわたしを見たのに、信じない』と言った。
6:37
(だが、信じないのは父上の御心である。)父上がわたしに下さるものは皆、わたしの所に来、わたしの所に来る者を、わたしは決して放り出さない。


A“貧しい人は福音を聞かされている” ・・・貧しさに困っている人

 

A−1)新共同 イザ 61:1
61:1
主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。

A−2)塚本訳 ルカ 4:18-19
4:18
”主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださったからである。主は貧しい人に福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲人に視力の回復を告げ、””押えつけられている者に自由をあたえ、”
4:19
”主の恵みの年(の来たこと)を告げさせるために。”

A−3)塚本訳 マタ 5:3

5:3 ああ幸いだ、神に寄りすがる“貧しい人たち、”の国はその人たちのものとなるのだから。

A−4)塚本訳 ルカ 14:12-14
14:12
また自分を招いた人にも言われた、朝飯や夕飯の会を催す時には、友人も、兄弟も、親族も、近所の金持も呼ぶな。そうでないと、その人たちもあなたを招待してお返しをするかも知れない。
14:13
御馳走をする時には、むしろ貧乏人、片輪、足なえ、盲人を招きなさい。
14:14
この人たちはお返しができないから、あなたは幸いである。(最後の日)義人の復活の時に、あなたは(神から)お返しをうけるのだから。」

A−5)塚本訳 マコ 5:25-29
5:25
すると十二年も長血をわずらって、
5:26
大勢の医者からひどい目にあわされて、財産を皆使いはたして、なんの甲斐もなくて、かえってますます悪くなって、
5:27
イエスのことを聞いて、群衆にまじってついて来た女が、後ろからその着物にさわった。

A−6)塚本訳 ルカ 15:14-18

15:14 すべてを使いはたしたとき、その国にひどい飢饉があって、食べるにも困り果てた。

15:15 そこでその国のある人のところに行ってすがりつくと、畑にやって、豚を飼わせた。

15:16 彼はせめて豚の食う蝗豆で腹をふくらしたいと思ったが、(それすら)呉れようとする人はなかった。

15:17 ここで(はじめて)本心に立ち返って言った。──お父さんのところでは、あんなに大勢の雇人に食べ物があり余っているのに、(息子の)このわたしは、ここで飢え死にしようとしている。……

15:18 よし、お父さんの所にかえろう、そしてこう言おう、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたにも、罪を犯しました。

A−7)塚本訳 ルカ 7:12-15
7:12
町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)舁き出されるところであった。母は寡婦(やもめ)であった。町の人が大勢その母に付添っていた。
7:13
主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、
7:14
近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなたに言う、起きよ!」と言われた。
7:15
すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは“彼を母に渡された。”


Bわたしにつまずかぬ者は幸い・・・・神の全能の力を信じるすなおな信仰

B−1)塚本訳 マタ 8:7-13
8:7
彼に言われる、「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)行ってなおすのか。」
8:8
百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。
(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。
8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)
8:10
イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、イスラエル人の中でも、こんな
りっぱな信仰をもっている者を一人も見たことがない。
8:11
わたしは言う、(最後の日には、このような
信仰のあつい)大勢の人が”東から西から”来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につらなり、
8:12
(かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」
8:13
それからイエスは百卒長に言われた、「お帰り。
あなたの信じたとおりに成れ。」するとちょうどその時に、下男は直った。

B−2)塚本訳 マコ 5:28-30

塚本訳 マコ 5:28

5:28 「お召物にでもさわれば、なおるにちがいない」と思ったのである。

5:29 はたしてすぐ血の源がかれて、病気が直ったのを身に感じた。
5:30
イエスは自分の中から力が出ていったのにすぐ気がついて、群衆の中で
振り返ってたずねられた、「わたしの着物にさわったのはだれか。
5:31 弟子たちが言った、「御覧のとおり群衆が押しまくっているのに、さわったのはだれか、とおしゃるのですか。」

5:32 イエスはこのことをした女を見つけようとして、(黙って)見まわしておられた。

5:33 女は自分(の身)におこったことを知っているので、恐ろしくなって震えながら、進み出てイエスの前にひれ伏し、すべてをありのままに話した。

5:34 イエスは言われた、「娘よ、あなたの信仰がなおしたのだ。さよなら、“平安あれ。”もう病気をせず、達者でいなさい。


B−3)塚本訳 マコ 9:21-24

9:21 イエスが父親に尋ねられた、「こうなってから、どのくらいになるか。」父親がこたえた、「子供の時からです。

9:22 霊はこの子を殺そうとして、幾たびか、火の中、水の中に投げ込みました。それでも、もしなんとかお出来になるなら、わたしども(親子)を不憫と思って、お助けください。

9:23 イエスは言われた、「もしお出来になるなら(と言うの)か。信ずる者にはなんでも出来る。

9:24 即座にその子供の父親が叫んだ、「信じます。不信仰をお助けください。」

B−4)塚本訳 マタ 14:28-31
14:28
ペテロが答えた、「
主よ、あなたでしたら、どうかわたしに命令して、水の上を歩いてあなたの所へ行かせてください。
14:29
「こちらに来なさい」とイエスが言われた。ペテロは舟から下り、水の上を歩いてイエスの所へ行った。
14:30
しかし(いま一足という所で)強い風を見たため、おじけがつき、沈みかけたので、「主よ、お助けください」と叫んだ。
14:31
イエスはすぐ手をのばし、ペテロをつかまえて言われる、
「信仰の小さい人よ!なぜ疑うのか。」

B−5)塚本訳 マコ 10:15-16
10:15
アーメン、わたしは言う、
子供のように(すなおに)神の国(の福音)を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできない。」
10:16
それから子供たちを抱き、(頭に)手をのせて祝福された。

B−6)塚本訳 ヨハ 11:23-27
11:23
イエスは言われる、「あなたの兄弟は生き返る。」
11:24
マルタが言う、「最後の日の復活の時に生き返ることは、知っています。」
11:25
イエスがマルタに言われた、「わたしが復活だ、命だ。(だから)私を信じている者は、死んでも生きている。
11:26
また、
だれでも生きて私を信じている者は、永遠に死なない。このことが信じられるか。
11:27
イエスに言う、「
はい、主よ、(信じます。)あなたが救世主(キリスト)で、神の子で、世に来るべき方であると、私は信じています。

B−7)塚本訳 ルカ 23:41-43
23:41
おれ達は自分でしたことの報いを受けるのだから当り前だが、このお方は何一つ、道にはずれたことをなさらなかったのだ。」
23:42
それから(イエスに)言った、
「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。」
23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽(パラダイス)にはいることができる。


結論 1 ・・・ヨハネは目が閉じていて、イエスを神の子と信じられなかった。

 

結論 1−1)塚本訳 マタ 11:11

11:11 アーメン、わたしは言う、女の産んだ者の中に、洗礼者ヨハネより大きい者はまだ出たことがない。しかし天の国で一番小さい者でも、彼より大きい。

 

結論 1−2)塚本訳 ヨハ 1:12-13

1:12 しかし受け入れた人々、すなわち、その名を(神の子であることを)信じた人には一人のこらず、神の子となる資格をお授けになった。

1:13 この人たちは、人間の血や、肉の欲望や、男の欲望によらず、神(の力)によって生まれたのである。

 

結論 1−3)塚本訳 マタ 16:13-17

16:13 ピリポ・カイザリヤ地方に行かれたとき、イエスはこう言って弟子たちに尋ねられた、「世間の人は人の子(わたし)のことをなんと言っているか。」

16:14 彼らが言った、「あるいは洗礼者ヨハネ、あるいは預言者エリヤ、あるいはエレミヤとか(昔の)普通の預言者とか言う者があります。」

16:15 彼らに言われる、「では、あなた達はわたしのことをなんと言うのか。」

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主(キリスト)、生ける神の子であります!」

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わたしの天の父上だから。


結論 1−4)塚本訳 ルカ 16:16

16:16 (あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)律法と預言書と([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。


結論 2 心の目と耳があく・・・イエスを神の子と信じる不思議な人


結論 2−1)塚本訳 マコ 4:21-23

4:21 また彼らに言われた、「(しかし外の人たちに神の国の秘密が隠されるのは、ただしばらくである。)明りを持って来るのは、枡の下や寝台の下に置くためであろうか。燭台の上に置くためではあるまいか。

4:22 隠れているもので現わされるためでないものはなく、隠されているもので現われるためでないものもないからである。

4:23 耳の聞える者は聞け。

結論 2−2)塚本訳 マコ 7:32-35

7:32 人々が(つんぼ)で舌のまわらぬ人をつれて来て、手をのせて(直して)ほしいと願う。

7:33 イエスはその人をただ一人、群衆の中から連れ出して、指をその両耳にさしこみ、次に(指に)唾をしてその舌にさわり、

7:34 天を仰いで溜息をつき、その人に「エパタ!」[すなわち「開け!」]と言われる。

7:35 すると耳があき、すぐ舌のもつれが解けて、普通に物が言えるようになった。

結論 2−3)塚本訳 マコ 10:26-27
10:26
弟子たちはいよいよ驚いて互に言った、「それでは、だれが救われることが出来るのだろう。
10:27
イエスは彼らをじっと見て言われる、「人間には出来ないが、神には出来る。”神にはなんでも出来る。”」

結論 2−4)塚本訳 ヨハ 6:45

6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃と書いてある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者は皆、わたしの所に来る。

 

結論 2−5)塚本訳 使  16:30-31

16:30 そして二人を外につれだして言った、「先生方、救われるにはどうしなければならないのですか。」

16:31 二人が言った、「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われる。」

 

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