200222-3

                

さかなまーく ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエスス(イエス)クリス(キリスト)、セオス()、ヒュオス()、ソテル(救い主)

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有限なることの悲しみ

・・復活による永遠の命の喜び・・

2020年2月23日 東京聖書読者会 高橋照男

新型コロナウィルス感染予防のため、2月23日の「東京聖書読者会」は休会。神は洪水や戦争ではなく「菌」で人類を滅ぼすこともありうるのかもしれない。そこで今日は人間の有限なることの悲しみを念頭に、マタイ 6章20節と28章20節を学ぶ。


@有限なるもことの悲しみを、マタイ6章20節に学ぶ。各種翻訳並読

@−1)文語訳1917
"400620","
なんぢら己がために財寶を天に積め、かしこは蟲と錆とが損(そこな)はず、盜人うがちて盜まぬなり。"

@−2)口語訳1955
6:20
むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

@−3)塚本訳1963
6:20
衣魚(しみ)も虫も食わない、また泥坊が忍び込むことも盗むこともない天に、宝を積んでおきなさい。(そうでないと、心が天に向かないであろう。)

@−4)新改訳1970

6:20 自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。

@−5   前田訳1978
6:20
あなた方のために宝を天につめ。そこではしみも虫も損なわず、盗人が入り込んで取らない。

@−6)新共同訳1987

6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。


@−7)岩波翻訳委員会訳1995

400620むしろあなたたちの宝を天に積め。そこでは衣魚も虫も食わず、泥棒が〔壁に〕穴を開けて盗むようなこともない。

@−8)フランシスコ会聖書研究所訳2011
6
20 あなた方は自分のために天に宝を積みなさい。そこでは虫が食うことも、さびがつくことも、盗人が忍び込んで盗みだすこともない。


@−9)聖書協会共同訳2018
6
20宝は天に積みなさい。そこでは、虫が食って損なうこともなく、盗人が忍び込んで盗みだすこともない。


A「この世のものは有限である」ということに注目し、このマタイ6章20節の各国主要聖書の引照で、心に響くものを読む。ここに永遠の命の希望がある。

 

A−1)塚本訳 ルカ 12:33
12:33
(ただ御国のために働けばよろしい。)持ち物を売って施しをしなさい。(すなわちそれによって)自分のために古び(て破れ)ることのない財布をつくり、泥坊が近づくことも、衣魚が食うこともない天に、使いつくすことのない宝をつんでおきなさい。


A−2)塚本訳 ルカ 16:13
16:13
しかし(この世のことはみな準備のためであるから、それに心を奪われてはならない。)いかなる僕も(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こちらを憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どちらかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。」


A−3)塚本訳 ピリ 3:20
3:20
しかし(私達はそうであってはならない。)私達の故国は天にある。私達は主イエス・キリストが救い主として其処から来給うのを待っているのである。


A−4)塚本訳 Tコリ15:50
15:50
兄弟たち、わたしの言うのはこのことである。血肉の人間は神の国を相続することは出来ず、死滅が不滅を相続することはない。


A−5)塚本訳 ヤコ 5:1-4
5:1
さあ、金持ち、君達に臨もうとする不幸を嘆きながら泣き叫べ。
5:2
君達の富は腐れた。君達の着物は紙魚に食われた。
5:3
君達の金と銀とは錆びた。その錆が君達の(罪の)証拠になり、『火』のように君達の肉を食うであろう。君達は最後の日において(なおも)『宝を積んだ』。
5:4
見よ、畑を刈った労働者に君達が払わなかった『賃金は叫び』、刈り入れをした者たちの叫び声は『万軍の主の耳に』入った。


A−6)塚本訳 Tテモ6:18-19
6:18
善を行うように、善い仕事に富むように、物惜しみせず分け好きであるように、
6:19
かくして自分の未来のために善い資本を積んで、真の生命を捉えるように(命ぜよ。)


A−7)塚本訳 マコ 10:21
10:21
イエスは彼をじっと見て、かわいく思って言われた、「(よく守った。だが)一つ足りない。家に帰って、持っているものをみな売って、(その金を)貧乏な人に施しなさい。そうすれば天に宝を積むことができる。それから来て、わたしの弟子になりなさい。」


A−8)塚本訳 Tペテ1:4
1:4
君達のために天に保管されている、朽ちぬ、穢れぬ、萎まぬ相続財産に与らせ給うたのである。



Bこの世は地球も宇宙も消え去るという別れの悲しさを思い、「世の終わり」ということを聖書に学ぶ。マタイ28章20節の各種翻訳の並読

B−1)文語訳1917
28:20
わが汝らに命ぜし凡ての事を守るべきを教へよ。視よ、我は世の終
(をはり)まで常に汝らと偕(とも)に在(あ)るなり』

B−2)口語訳1955
28:20
あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。


B−3)塚本訳1963
28:20
わたしがあなた達に命じたことを皆守るように教えながら。安心せよ、世の終りまでいつもわたしがあなた達と一しょにいるのだから。」

B−4)新改訳1970
28:20
また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」

B−5)前田訳1978
28:20 あなた方に命じたことをすべて守るよう教えよ。安んぜよ、わたしは世の終わりまでいつの日もあなた方とともにいるから」と。

B−6)新共同1987
28:20
あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」


B−7)岩波翻訳委員会訳1995 
2820私があなたたちに指示したすべてのことを守るように、彼らに教えよ。そして見よ、この私が、世の終わりまで、すべての日々にわたり、あなたたちと共にいるのである」

B−8)フランシスコ会聖書研究所訳2011
28:20
わたしがあなた方に命じたことを、すべて守るようにおしえなさい。わたしは代の終わりまで、いつもあなた方とともにいる。」

B−9)聖書協会共同訳2018
28:20
あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

C「世の終わり」という言葉に注目し、マタイ28章20節の各国主要聖書の引照で、心に響くものを読む。 ここに復活による永遠の命の希望がある。

 

C−1)塚本訳 マタ 13:39-40

13:39 それをまいた敵というのは悪魔である。また刈入れは世の終りであり、刈入れ人は天使たちである。

13:40 だから世の終りには、ちょうど毒麦が抜き取られて火で焼きすてられるようであろう。

 

C−2)塚本訳 マタ 24:3-8

24:3 オリブ山に坐っておられると、弟子たちだけでそばに来て言った、「(宮がくずれると言われますが、)そのことはいつ起るか、また、あなたの来臨と世の終りとには、どんな前兆があるか、話してください。」

24:4 そこでイエスが答えてこう話された。──「人に迷わされないように気をつけよ。

24:5 いまに多くの人があらわれて、『救世主はわたしだ』と言ってわたしの名を騙り、多くの人を迷わすにちがいないから。

24:6 戦争(を目のあたりに見たり、)また戦争の噂を聞くであろうが、あわてないように注意せよ。『それはおこらねばならないことである』が、しかしまだ最後ではない。

24:7 (世の終りが来る前に)『民族は民族に、国は国に向かって(敵となって)立ち上がり、』またここかしこに飢饉や地震があるのだから。

24:8 しかしこれは皆(まだ、新しい世界が生まれるための)陣痛の始めである。

 

C−3)塚本訳 黙  1:18

1:18 また(永遠に)活きる者である。(だからかつて)死んだけれども、視よ、(今)私は(再び)永遠より永遠に活きる者である。私は死と陰府の(門の)鍵を有つ。(私には凡てのものを活かし、また殺す権能がある。)

 

C−4)塚本訳 マタ 13:29

13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜くかも知れない。

 

C−5)塚本訳 ロマ 14:9

14:9 キリストが死んで生き返られたのは、死んだ者と生きている者との主になるためであるから。

 

C)−6)塚本訳 エペ 1:20-22

1:20 彼がこれをキリストの中に働かせ、彼を死人の中から蘇らせ、天上において、『己が右』、

1:21 凡ての「権威」「権力」「能力」「支配者」の上、またこの代ばかりでなく来世においてもありとあらゆる名という名の上に『坐らせ給うた』力である。

1:22 然り、神は『万物を彼』(キリスト)『の足の下に屈伏せしめ』、彼を万物の上にある頭として教会に与え給うた。

C−7)塚本訳 Tペテ3:22

3:22 彼は天に行き神の右に居給うて、使い、権威、権力(等の天使達)がこれに服従している。

C−7)塚本訳 黙  5:4-5

5:4 私はさめざめと泣いた。(広いこの宇宙に、)その巻き物を開いて、それを見るに相応しい者が一人も無かったのである。

5:5 すると(かの)長老の一人が私に言う、「泣くな。視よ、ユダ族の獅子、ダビデの根(である者)が(既に)勝った(から)、彼がその巻き物と七つの封印とを開く(ことが出来る。)」

 

 

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