200516-1

                

さかなまーく ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエスス(イエス)クリス(キリスト)、セオス()、ヒュオス()、ソテル(救い主)

聖書で聖書を読む 

種まきの譬(ルカ8:4−8)

・・・気を落とさずに祈れば、神は耳を開けて下さる・・・

2020年 6月 7日 東京聖書読者会 高橋照男

●キリスト者の皆様お早うございます。今年の年賀状に某氏から「姉は信仰なくして死にました」と嘆きの訴えがあった。「信仰なくして死んだ人は救われるか」。キリスト者にとって身内の救いは深い悩みである。重い十字架で呻きである。生涯の祈りである。今朝はこのことを「聖書で聖書を読む」方法で探求してみよう。順不同、思いつくまま。神学的整合性なし。

 

塚本訳 ルカ 8:4-8

8:4 (ある時)大勢の群衆が集まり、また町々からも人々が押しよせてきたので、イエスは譬を用いて話された、

8:5 「種まく人がその種をまきに出かけた。まく時に、あるものは道ばたに落ちた。踏みつけられたり、空の鳥が食ったりした。

8:6 またほかのものは岩の上に落ちた。(生えるには)生えたが、湿り気がないので枯れてしまった。

8:7 またほかのものは茨の(根が張っている)中に落ちた。茨が一しょに生えて押えつけてしまった。

8:8 またほかのものは善い地に落ちた。生えて(育って)百倍の実を結んだ。」こう言ったあとで、「耳の聞える者は聞け」と叫ばれた。

 

●耳の聞こえる者は聞け                             ●福音を聞く耳なくして死んだ身内も熱心に祈れば来世で救われる

塚本訳 マタ 6:6
6:6
あなたが祈る時には、『奥座敷に入り、部屋をしめきった上で、』隠れた所においでになるあなたの父上に『祈れ。』そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

塚本訳 ヨハ 11:14-15
11:14
そこでイエスが今度ははっきり言われた、「
ラザロは死んだのだ。
11:15
わたしがそこにいなかったことを、あなた達のために喜ぶ。あなた達の信仰を強めることができるからだ。さあ、ラザロの所に行こう。」

塚本訳 マタ 14:29-32
14:29
こちらに来なさい」とイエスが言われた。ペテロは舟から下り、水の上を歩いてイエスの所へ行った。
14:30
しかし(いま一足という所で)強い風を見たため、おじけがつき、沈みかけたので、「主よ、お助けください」と叫んだ。
14:31
イエスはすぐ手をのばし、ペテロをつかまえて言われる、「
信仰の小さい人よ!なぜ疑うのか。
14:32
そして二人が舟に乗ると、風はやんだ。

塚本訳 ルカ 18:1
18:1
なお、
気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子たちに話された、

塚本訳 マコ 7:26-29
7:26
この女は異教人で、スロフェニキア生まれであったが、娘から悪鬼を追い出してほしいとイエスに願った。
7:27
女に言われた、「
まず子供たち(イスラエル人)を満腹させなくてはいけない。子供たちのパンを取り上げて、(異教の)小犬どもに投げてやるのはよろしくない。
7:28
しかし女は答えた、「主よ、是非どうぞ!食卓の下の小犬どもも、子供さんたちのパン屑をいただきます。」
7:29
イエスは言われた、「
それほど言うなら、よろしい、帰りなさい。悪鬼はもう娘から出ていった。」

塚本訳 マコ 11:22-24
11:22
イエスが彼らに答えられる、「神(の力)を信ぜよ。
11:23
アーメン、わたしは言う、だれでもこの山に向かい、『立ち上がって海に飛び込め』と言って心に疑わず、自分の言うことは成ると信ずるならば、そのとおりになる。
11:24
だからわたしは言う、
(神に)祈り求めるものはなんでも、すでに戴いたと信ぜよ。そうすればそのとおりになる

塚本訳 ルカ 7:7-10
7:7
だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。
(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。
7:8
というのは、わたし自身も指揮権に服する人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」
7:9
イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「わたしは言う、
イスラエルの人の中でも、こんな(りっぱな)信仰を見たことがない。
7:10
使の者が家に帰って見ると、僕は元気になっていた。

塚本訳 ヨハ 11:23-26
11:23
イエスは言われる、「あなたの兄弟は生き返る。」
11:24
マルタが言う、「最後の日の復活の時に生き返ることは、知っています。」
11:25
イエスがマルタに言われた、「
わたしが復活だ、命だ。(だから)私を信じている者は、死んでも生きている。
11:26
また、だれでも生きている私を信じている者は、永遠に死なない。このことが信じられるか。


塚本訳 ヨハ 11:39-43
11:39
「石をのけなさい」とイエスが言われる。死んだ人の姉妹のマルタが言う、「主よ、もう臭くなっています。四日目ですから。」
11:40
イエスがマルタに言われる、「
信ずれば神の栄光が見られると、(さきほども)あなたに言ったではないか。
11:41
人々が石をのけた。するとイエスは目を天に向けて言われた、「お父様、(まだお願いしないのに、もう)わたしの願いを聞いてくださったことを感謝します。
11:42
(願わずとも)あなたはいつもわたしの願いを聞いてくださることを、わたしはよく知っております。しかしまわりに立っている人たちのために、(今わざと声を出して感謝を)申したのであります。(わたしの願いはなんでもきかれることを彼らに示して、)あなたがわたしを遣わされたことを信じさせるためであります。」
11:43
こう言ったのち、大声で、「
ラザロ、出て来い」と叫ばれた。

塚本訳 マコ 7:32-36

7:32 人々が聾で舌のまわらぬ人をつれて来て、手をのせて(直して)ほしいと願う。

7:33 イエスはその人をただ一人、群衆の中から連れ出して、指をその両耳にさしこみ、次に(指に)唾をしてその舌にさわり、

7:34 天を仰いで溜息をつき、その人に「エパタ!」[すなわち「開け!」]と言われる。

7:35 すると耳があき、すぐ舌のもつれが解けて、普通に物が言えるようになった。


塚本訳 ヨハ 9:39

9:39 イエスは言われた、「わたしは裁きのためにこの世に来たのだ。・・盲が目明きに、目明きが盲になるために!」

塚本訳 ヨハ 12:46-47

12:46 わたしが光として世に来たのは、わたしを信ずる者はだれも、暗闇の中に留っていないようにするためである。

12:47 しかしわたしの言葉を聞いて守らぬものがあっても、わたしはその人を罰しない。なぜなら、わたしは世を罰するために来たのでなく、世を救うために来たのだから

 



●上記のうち、マルコ7:29は神の力を信じての熱心な祈りは聴かれるということである。福音を聞く耳が無くして死んだ身内も、残された者が、神の力を信じて「あつかましく」「なりふり構わず」「くどく」祈れば、来世で救われる。今朝はこれを深く学ぼう。

●マルコ福音書7章29節。邦語100年間の各種翻訳並読。

聖書協会共同訳2018

29イエスは言われた。「その言葉で十分である。行きなさい。悪霊は、あなたの娘から出て行った。」

 

フランシスコ会聖書研究所訳2011

29 そこでイエスは仰せになった。「それほどに言うのか。よろしい、帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出ていった」。

 

岩波翻訳委員会訳1995

410729そこで彼は彼女に言った、「そう言われては〔かなわない〕。行きなさい。悪霊はあなたの娘から出て行った」。

  新共同訳1987

7:29 そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」

前田訳1978

7:29 彼はいわれた、「それほど言えるなら、お帰りなさい。娘さんから悪霊は出た」と。

新改訳1970

7:29 そこでイエスは言われた。「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」

塚本訳1963

7:29 イエスは言われた、「それほど言うなら、よろしい、帰りなさい。悪鬼はもう娘から出ていった。」

口語訳1955

7:29 そこでイエスは言われた、「その言葉で、じゅうぶんである。お帰りなさい。悪霊は娘から出てしまった」。

文語訳1917

"410729","イエス言ひ給ふ『なんぢ此の言によりて〔安んじ〕往け、惡鬼は既に娘より出でたり』"


●マルコ福音書7章29節。ルター以後500年間の主要国聖書の引照で心に響くものを抜粋。拙ホームページ利用。http://www.asahi-net.or.jp/~EJ2T-TKHS/

塚本訳 マコ 2:11
2:11
「あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰りなさい。」


塚本訳 マコ 5:19
5:19
しかし許さずに言われた、「家に帰ってうちの者に、(神なる)主があなたを憐れんで、どんなにえらいことをしてくださったかを、知らせてやりなさい。」


塚本訳 マタ 5:3
5:3
ああ幸いだ、神に寄りすがる『貧しい人たち、』天の国はその人たちのものとなるのだから。


塚本訳 マタ 8:9
8:9
というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」


塚本訳 マタ 8:13
8:13
それからイエスは百卒長に言われた、「お帰り。あなたの信じたとおりに成れ。」するとちょうどその時に、下男は直った。

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