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アブラハムの偉さ

・・・神第一の人生・・・

2020年 10月 18日 東京聖書読者会 高橋照男

 

キリスト者の皆様お早うございます。以前、録画してあった映画「天地創造」(1966年米伊 合作)を見てアブラハムの偉さに感じた。愛する一人息子を神に捧げるシーンは圧巻であった。アブラハムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教から「信仰の父」として尊敬されているが、その理由はと言えば「神第一の人生」だったからであると思った。そこで今朝はマタイ22:34−40を学んでみよう。

 

塚本訳 マタ 22:34-40

22:34 イエスがサドカイ人を言いこめられたと聞くと、パリサイ人は一しょに(イエスの所に)集まった。

22:35 そしてそのうちの一人の律法学者がイエスを試そうとして尋ねた、

22:36 「先生、どの掟が律法の中で最大ですか。」

22:37 イエスは言われた、「“心のかぎり、精神のかぎり、”思いの“かぎり、あなたの神なる主を愛せよ。”

22:38 これが最大、第一の掟である。

22:39 第二もこれと同じ(く大切である)。──“隣の人を自分のように愛せよ。”

22:40 律法全体と預言書と(聖書)は、この二つの掟に支えられている。」

 

 

マタイ福音書 22章37節。 邦語100年間の各種翻訳並読。

 

聖書協会共同訳2018

イエスは言われた。「『心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』

 

フランシスコ会訳2013

イエスは答えて仰せになった、

「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、

あなたの神である主を愛しなさい』。

 

岩波翻訳委員会訳1995

するとイエスは彼に言った、「お前は、お前の神なる主を、お前の心を尽くしつつ、お前のいのちを尽くしつつ、お前の想いを尽くしつつ愛するであろう。

 

新共同訳1987

イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』

 

前田訳1978

彼はいわれた、「『なんじの神である主を愛すること心いっぱい、魂いっぱい、意志いっぱいにせよ』、

 

新改訳1970

 そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

 

塚本訳1963

 イエスは言われた、「“心のかぎり、精神のかぎり、”思いの“かぎり、あなたの神なる主を愛せよ。”

 

口語訳1955

22:37 イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。

 

文語訳1917

"イエス言ひ給ふ『なんぢ心を盡し、精神を盡し、思を盡して主なる汝の神を愛すべし」  "


次に マタイ福音書22章37節を拙ホームページのTSK日本語版で見てみよう(Treasury of Scripture Knoledge日本語版)http://ej2ttkhs.web.fc2.com/denshou/110910.htm

申命記 6:5

5あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛さなければならない。

 

申命記 10:12

 12イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求められる事はなんであるか。ただこれだけである。すなわちあなたの神、主を恐れ、そのすべての道に歩んで、彼を愛し、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主に仕え、

 

申命記 30:6

 6そしてあなたの神、主はあなたの心とあなたの子孫の心に割礼を施し、あなたをして、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主を愛させ、こうしてあなたに命を得させられるであろう。

 

塚本訳 マコ 12:33

12:33 また“心のかぎり、知恵のかぎり、力のかぎり神を愛する”ことと、“隣の人を自分のように愛する”こととは、どんな“燔祭や犠牲”にも勝っております。」

 

塚本訳 ルカ 10:27

10:27 学者が答えた、「“心のかぎり、精神のかぎり、力のかぎり、”思いのかぎり、“あなたの神なる主を愛せよ。”また“隣の人を自分のように愛せよ”です。」

 

塚本訳 ロマ 8:7

8:7 というのは、肉を追い求めることは神への敵対である。肉は神の律法に服従せず、服従することも出来ないからである。

 

塚本訳 ヘブ 10:16-17

10:16 “「これこそわたしが”彼らと“結ぶ契約である、かの日の後に」と主は言われる、「わたしは彼らの心にわたしの律法を与え、彼らの悟りにそれを書きしるすであろう。」”と言われたあとで、

10:17 「“もはや絶対に彼らの罪”と彼らの不法と“を記憶しないであろう”」とつけくわえられたからである。

 

塚本訳 Tヨハ5:2-5

5:2 神を愛し、その掟を行う時、そのことによって、わたし達は神の子(なる兄弟)たちを愛していることがわかるのである。

5:3 神の掟を守ること、それが神を愛することだからである。そしてその掟は、むずかしいものではない。

5:4 というのは、すべて神(の力)によって生まれたものは、(掟に反抗する)この世(の悪の力)に勝っているからでる。そしてこの世に勝った勝利、それはわたし達の信仰。

5:5 では、だれがこの世に勝つのであるか、イエスは神の子であると信ずる者でなくして。

 

 

●結論

 

人生で一番大切なものと思っているものは、一旦これを神に手放すことをさせられ、その後それを神から新しく頂くことが人間としてのあり方。アブラハムはそれを経験させられ、神第一の人生にさせられたから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、つまり全人類から尊敬されているのだ。


 

 

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