201003-2
ΙΧΘΥΣ イクスス(魚)
イエスス(イエス)クリストス(キリスト)、セオス(神)、ヒュオス(子)、ソテル(救い主)
聖書で聖書を読む
初代教会における福音の伝わり方
・・・福音それ自身の力であった・・・
2020年 10月 18日 東京聖書読者会 高橋照男
●キリスト者の皆様お早うございます。来る10月25日の第47回塚本虎二先生記念会感話の結論は次の通り。
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初代教会における福音の広まり方は、偉大な人物によるのではなく、「福音それ自身の力によった」と言われている(ダイスマン)。インターネットによる福音の種まきの現代的姿もここにある。集客でなく福音の発信、これが「21世紀の無教会の姿」であると思う。真理は自然に外に漏れ出る(ルカ8:16-17)。沖に網を下ろせ(ルカ5:1-11)。
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●今朝は、この聖書的根拠を黙想してみよう。
塚本訳 マタ 5:14-16
5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。
5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。
塚本訳 ルカ 13:18-21
13:18 すると言われた、「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。
13:19 それは芥子粒に似ている。ある人がそれをその庭に蒔いたところ、育って(大きな)木になり、”その枝に空の鳥が巣をつくった。”」
13:20 さらに言われた、「神の国を何にたとえようか。
13:21 それはパン種に似ている。女がそれを三サトン[二斗]の粉の中にまぜたところ、ついに全体が醗酵した。」
塚本訳 マコ 5:19-20
5:19 しかし許さずに言われた、「家に帰ってうちの者に、(神なる)主があなたを憐れんで、どんなにえらいことをしてくださったかを、知らせてやりなさい。」
5:20
すると彼は行って、イエスがどんなにえらいことを自分にされたかを、デカポリスに言いふらし始めた。皆が驚いた。
塚本訳 ヨハ 4:28-30
4:28 すると女は水瓶を置いたまま町に行って、人々に言う、
4:29 「さあ来て御覧なさい、わたしのしたことを何もかも言いあてた人がいる。もしかしたら、この人は救世主ではないでしょうか。」
4:30 人々が町を出て、イエスの所に来た。
塚本訳 ヨハ 4:53
4:53 父は、それが「息子さんはなおった」とイエスが言われた時間であることを知り、彼はもちろん、全家族が信じた。
塚本訳 ルカ 24:32-35
24:32 二人は語り合うのであった、「(そう言えば、)道々わたし達に話をされたり、聖書を説き明かされたりした時に、胸の中が熱くなったではないか」と。
24:33 時を移さず二人は立ち上がってエルサレムに引き返して見ると、十一人とその仲間とが集まっていて、
24:34 「ほんとうに主は復活して、シモン(・ペテロ)に御自分を現わされた」と話してくれた。
24:35 それで二人も、(エマオへの)道であったことや、また、どうしてパンを裂かれたことで(主と)わかったかを物語った。
塚本訳 使 16:30-31
16:30 そして二人を外につれだして言った、「先生方、救われるにはどうしなければならないのですか。」
16:31 二人が言った、「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われる。」
塚本訳 使 6:7
6:7 こうして神の言葉は成長し、エルサレムにおける(主の)弟子の数は猛烈にふえていった。また(ユダヤ教の)祭司までが大勢、従順に信仰を受けいれた。
塚本訳 使 12:24-25
12:24 こうして主の御言葉は成長し、信者の数はふえていった。
12:25 バルナバとサウロとは援助を終えると、通り名をマルコというヨハネを連れて、エルサレムから(アンテオケに)帰った。
塚本訳 使 16:1-2
16:1 それからパウロはデルベとルステラとに行った。すると、そこ[ルステラ]にテモテという(主の)弟子がいた。信者であるユダヤ婦人と異教人の父とのあいだの子で、
16:2 ルステラやイコニオムの兄弟たちの間に評判がよかった。
塚本訳 使 22:12-
22:12 すると(ダマスコに)アナニヤという人がいた。律法的に信心深く、そこに住むユダヤ人全体に評判がよかったが、
塚本訳 ロマ 1:8
1:8 まずもってあなた達の信仰が世界中で評判になっていることを、イエス・キリストにより、あなた達一同のために、わたしの神に感謝したい。
塚本訳 Tペテ3:1-4
3:1 同じく妻達よ、自分の夫に従え、或る夫が(伝道者の宣べる)御言には従わずとも、言葉でなく妻の行いによって、
3:2 (すなわち)お前達の神を畏れる潔い行いを見て捕えられんためである。
3:3 お前達の飾りは髪を(綺麗に)編んだり、金(の装身具)をつけたり、(美しい)着物を着たりする外部のことでなく、
3:4 柔和な、典雅な心ばせを朽ちぬ飾りとする心の中の隠れた人でなければならぬ。これこそ神の前で値打あるものである。
塚本訳 Tペテ3:13-15
3:13 もし君達が善に熱心であるなら、誰が害を加えよう。
3:14 しかし仮に正義のため苦しんでも、幸いである。“彼ら(異教人達)の恐ろしさを恐れず、また驚かされず、
3:15 ただ心に“主”キリスト“を(畏れこれを)聖とせよ”。君達にある希望について説明を求むる者には誰にでも、何時でも弁明の用意をして居れ。
塚本訳 Tペテ4:4
4:4 (しかしかつては共にこれらのふしだらな生活をしていた)彼ら(異教人達)は、君達が(最早)同じ放蕩(生活)の流れに共に身を投じないので、そのことを(驚き)異しみ、(君達を譏るばかりか、遂に)主と神とを冒涜する。
塚本訳 Uコリ2:14-16
2:14 しかし神に感謝せねばならない。神はいつでもわたし達をキリストによる凱旋行列に(虜として)引き回し、至る所でわたし達を通して御自分を知らせる知識の薫りをお広めになる。
2:15 というのは、わたし達は救われる者の間でも、滅びゆく者の間でも、神にささげられるためのキリストのよい薫である。
2:16 ある者には、死から死へみちびく薫であるが、ある者には、命から命へみちびく薫りである。(ああ、)一体だれにこんなことが勤まろう。
塚本訳 Uコリ4:6-7
4:6 というのは、(世界創造の時、)「光、暗闇から輝き出でよ」と言われたその神は、キリストの顔に現れている神の栄光を知る知識が明らかになるため、わたし達の心の中に光を輝かせてくださったからである。
4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためである。
塚本訳 Tコリ7:12-14
7:12 しかしそのほかの人たちに、わたしが言う、主ではない。ある兄弟が不信者の妻を持ち、彼女が彼と一しょに生活することを喜ぶなら、離婚してはならない。
7:13 また、不信者の夫を持ち、その夫が彼女と一しょに生活することを喜ぶ場合の妻は、夫と離婚してはならない。
塚本訳 Uコリ3:3
3:3 (実際)あなた達はわたし達によって配達されたキリストの手紙であって、インキでなく生ける神の霊で、また、(モーセ律法とは違い)”石の板”にではなく”人の心の板”に書かれていることが、知れ渡っているのである。
塚本訳 Tコリ15:3-5
15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、
15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、
塚本訳 ロマ 12:1b
12:1bこの生きた聖なる犠牲こそ、神のお気に入るものであり、(霊なる神を拝むにふさわしい、)あなた達の霊的な礼拝である。(あなた達の礼拝は動物を供えるような不合理なものでなく、全心全霊をささげる合理的な礼拝でなければならならない)
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●結論
福音の伝播は、福音それ自身の力、すなわちキリスト信者の光の生活自身によって広まる。これが死せる世界をよみがえらせたのだとヒルティは言う。(幸福論V「驚くべき導き」)