210829-1      

さかなまーく ΙΧΘΥΣ イクスス()    

イエスス(イエス)クリス(キリスト)、セオス()、ヒュオス()、ソテル(救い主)

聖書で聖書を読む 

 

癲癇(てんかん)をなおす(ルカ9:37−43)

2021年 9月 5日  高橋照男

 

塚本訳 ルカ 9:37-43

9:37 次の日、山から下ってくると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。

9:38 すると群衆の中のひとりの人がこう言って叫んだ、「先生、お願いです、伜に目をかけてやってください。独り息子です

9:39 かわいそうに霊がつくと、急にどなり出し、またひきつけさせて泡をふかせ、なかなか離れないで、すっかり弱らせてしまいます。

9:40 それで、霊を追い出すことをお弟子たちに願いましたが、お出来になりませんでした。」

9:41 イエスが答えられた、「ああ不信仰な、腐り果てた時代よ、わたしはいつまであなた達の所にいてあなた達に我慢しなければならないのか。息子をここにつれてきなさい。

9:42 しかし来るうちに、悪鬼がもうその子を投げ倒して、ひどくひきつけさせた。イエスは汚れた霊を叱りつけて子をいやし、父親に返された。

9:43 皆が神の御威光に驚いてしまった。イエスのされたすべてのことに皆が驚いていると、(また)弟子たちに言われた、

 

この主題は、「親の祈りは聴かれる」ということである。私の知人で娘が癲癇(てんかん)で悩んでい人がいる。彼に、「聖書にイエスは癲癇を直した記事がある」ことを話した。そこで今朝は、「子供が病気になった時・・・親の切なる祈りは聴かれる」と題して聖書の類似個所を掲げてみよう。
塚本訳 マコ 7:24-26                    7:24 そこを立って、ツロ地方に行かれた。ある家に入って、だれにも知られたくないと思っておられた。しかし隠れていることが出来ず、                           7:25 汚れた霊につかれた小さい娘を持つ一人の女が、すぐイエスのことを聞きつけ、来て足下にひれ伏した。                7:26 この女は異教人で、スロフェニキア生まれであったが、娘から悪鬼を追い出してほしいとイエスに願った。

塚本訳 ルカ 8:41-42                    8:41 するとそこに名をヤイロという人が来た。この人は礼拝堂の役人であった。イエスの足もとにひれ伏し、家に来ていただきたいと願った。                           8:42 十二歳ばかりの一人娘があって、それが死にかけていたのである。(ヤイロの家に)行かれる途中、群衆はイエスを押しつぶしそうであった。

塚本訳 ルカ 14:5                      14:5 そして彼らに言われた、「あなた達のうちには、
息子か牛かが井戸に落ちたとき、安息の日だからとてじきに引き上げてやらない者がだれかあるだろうか。

塚本訳 マタ 7:8-11

7:8 だれであろうと、求める者は受け、さがす者は見つけ、戸をたたく者はあけていただけるのだから。

7:9 あなた達のうちには、自分の子がパンを求めるのに、石をやる者がだれかあるだろうか。

7:10 また魚を求めるのに、蛇をやる者があるだろうか。

7:11 してみると、あなた達は悪い人間でありながらも、自分の子に善い物をやることを知っている。ましてあなた達の天の父上が、求める者に善い物を下さらないことがあるだろうか。

 


神に「ひれ伏す」ほどの全身全霊の切なる願い、神の力を疑わない一途の祈りは聴かれる。連想する個所を掲げてみよう。

塚本訳 マコ 5:33-34                    5:33 女は自分(の身)におこったことを知っているので、恐ろしくなって震えながら、進み出てイエスの前にひれ伏し、すべてをありのままに話した。                        5:34 イエスは言われた、「娘よ、あなたの信仰がなおしたのだ。さよなら、“平安あれ。”もう病気をせず、達者でいなさい。」

塚本訳 マコ 9:21-24                    9:21 イエスが父親に尋ねられた、「こうなってから、どのくらいになるか。」父親がこたえた、「子供の時からです。       9:22 霊はこの子を殺そうとして、幾たびか、火の中、水の中に投げ込みました。それでも、もしなんとかお出来になるなら、わたしども(親子)を不憫と思って、お助けください。              9:23 イエスは言われた、「もしお出来になるなら(と言うの)か。信ずる者にはなんでも出来る。」                   9:24 即座にその子供の父親が叫んだ、「信じます。不信仰をお助けください。

塚本訳 マタ 8:8-10
8:8 百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。
(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。                  8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」                           8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見たことがない。

塚本訳 マコ 14:35-36                   14:35 そしてなお少し(奥に)進んでいって、
地にひれ伏し、出来ることなら、この時が自分の前を通りすぎるようにと祈って    14:36 言われた、「アバ、お父様、あなたはなんでもお出来になります。どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心がなればよいのです。」

塚本訳 ルカ 4:38-39                    4:38 イエスは立って礼拝堂を出て、シモンの家に入られた。シモンの姑がひどい熱病に苦しんでいた。
人々が彼女のことを願うと、  4:39 近寄って身をかがめ、熱病を叱りつけられた。すると熱が取れ、彼女はすぐさま起き上がって、彼らをもてなした。

塚本訳 ヨハ 11:32                     11:32 マリヤはイエスのおられる所に来ると、イエスを見るなり、
足もとにひれ伏して言った、「主よ、あなたがここにいてくださったら、わたしの・・わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。」

塚本訳 ルカ 13:23-24                   13:23 するとある人が「主よ、救われる者は少ないでしょうか」と尋ねた。人々に言われた、                  13:24 全力を尽くして(今すぐ)狭い戸口から入りなさい。あなた達に言う、(あとになって)入ろうとしても、入れない者が多いのだから。

塚本訳 ルカ 18:1-3                                         18:1 なお、
気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子たちに話された、                                      18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官があった。                                                       18:3 またその町に一人の寡婦(やもめ)がいた。いつもその裁判官の所に来ては、『(早く裁判をして)わたしのため敵に仕返しをしてください』と言っていた。


●結論                            親の子に対する祈りは聴かれる。何事も神の全能の力を信じ込むその一途の信仰が神の心を動かすのだ。その時神は腰を上げて力を発揮する。

 

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