神が人類を滅ぼす「怒りの日」・・洪水を悔いた神、新約の源流

 

東京聖書読者会 2011.5.1 高橋照男

 

塚本訳マタ 24:35-44

24:35 天地は消え失せる、しかし(いま言った)わたしの言葉は決して消え失せない。

24:36 ただし(人の子の来る)その日と時間とは、ただ父上のほかだれも知らない。天の使いたちも知らない。

24:37 人の子の来臨は、ちょうどノアの(洪水の)時のようであるから。

24:38 すなわち洪水の前のあのころ、『ノアが箱船に入った』日まで、人々は飲んだり食ったり、嫁にやったり取ったりしていて、

24:39 洪水が来て一人のこらずさらってゆくまで、それに気づかなかった。人の子の来臨もこのようである。

24:40 その時、二人の男が畑にいると、一人は(天に)連れてゆかれ、一人は(地上に)のこされる。

24:41 二人の女が臼をひいていると、一人は連れてゆかれ、一人はのこされる。

24:42 だから(たえず)目を覚ましておれ。あなた達は主がいつの日来られるか、知らないのだから。

24:43 あなた達はこのことを知っているはずだ。──夜の何時に泥坊が来るとわかっておれば、家の主人は目を覚ましていて、みすみす家に忍び込ませはしないであろう。

24:44 だから、あなた達も用意していなさい。人の子(わたし)は思いがけない時に来るのだから。

 

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24:35 天地は消え失せる、しかし(いま言った)わたしの言葉は決して消え失せない。

 

 
 

 

 

 


◎「神の人類殲滅計画」

 

➀洪水によって(ノアの大洪水)。メソポタミアで紀元前4000年頃大洪水あり

口語訳 創  6:5-8

6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。

6:6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、

6:7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣(けもの)も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。

6:8 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。

 

口語訳 創  6:11-13

6:11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた

6:12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。

6:13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう

 

新共同 Uペテ3:6

3:6 当時の世界は、その水によって洪水に押し流されて滅んでしまいました

 

A硫黄と火によって(ソドムとゴモラ)。死海の一部地盤沈下紀元前1900年頃

 

口語訳 創  19:24-26

19:24 主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、

19:25 これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民と、その地にはえている物を、ことごとく滅ぼされた。

19:26 しかしロトの妻はうしろを顧みたので塩の柱になった。

 

口語訳 申  29:23-26

29:23 ――全地は硫黄となり、塩となり、焼け土となって、種もまかれず、実も結ばず、なんの草も生じなくなって、むかし主が怒りと憤りをもって滅ぼされたソドム、ゴモラ、アデマ、ゼボイムの破滅のようである。――

29:24 すなわち、もろもろの国民は言うであろう、『なぜ、主はこの地にこのようなことをされたのか。この激しい大いなる怒りは何ゆえか』

29:25 そのとき人々は言うであろう、『彼らはその先祖の神、主がエジプトの国から彼らを導き出して彼らと結ばれた契約をすて、

29:26 行って彼らの知らない、また授からない、ほかの神々に仕えて、それを拝んだからである。

 

塚本訳 マタ 10:14-15

10:14 しかし人があなた達を歓迎せず、あなた達の言葉に耳をかたむけないなら、(すぐ)その家なり町なりを(出てゆけ。そして)出てゆくとき、(縁を切った証拠に)足の埃を払いおとせ。

10:15 アーメン、わたしは言う、(最後の)裁きの日には、あの(堕落町)ソドムやゴモラの地の方が、まだその町よりも罰が軽いであろう

 

B戦争によって(エルサレム陥落)。ローマ軍によって紀元70年

 

塚本訳 ルカ 19:41-44

19:41 いよいよ(エルサレムが)近くなって(はじめて)都が見えると、イエスは都(に臨もうとしている裁き)を思い、声をあげて泣きだされた。

19:42 そして言われた、「(ああエルサレム、)お前ももし(「平安を見る」という自分の名のように、)きょうでも平安への道が見えたなら(まだ遅くはないのに!)しかし今それはお前の目に隠されている。

19:43 やがて時が来て、敵はお前のまわりに塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め立て、

19:44 お前と、そこにいる『お前の子供たちを地べたに叩きつけ、』お前の中に、そのまま重なっている石が一つもないようにするであろう。恩恵の時を知らなかった罰である。」

 

C終末、再臨 (地球および宇宙の消滅)。時の予測は不可能。突然にやってくる。

 

塚本訳 マタ 24:29-30

24:29 それらの苦難の日の後に、たちまち『日は暗く、月は光を放たず、』『星は』天から『落ち、もろもろの天体が』震われるであろう

24:30 するとその時、人の子(わたし)の徴が天に現われる。するとその時、『地上の民族はことごとく(これを見て)悲しむであろう。』そして『人の子(わたし)が』大いなる権力と栄光とをもって、『天の雲に乗って来るのを』見るであろう。

 

塚本訳 Uペテ3:10

3:10 しかし主の日は盗人のように来るであろう。(そして)その日天は轟然(ごうぜん)たる響きと共に消え失せ、日月星辰(じつげつせいしん)は燃えて解け去り、地とその上にある(人間の)事業は燃え失せるであろう

 

口語訳 Uテモ3:1

3:1 しかし、このことは知っておかねばならない。終りの時には、苦難の時代が来る

 

塚本訳 マタ 24:14

24:14 すなわち、あらゆる国々の人に(わたしとわたしの業を)証しするために、(まず)この御国の福音が全世界に説かれ、それから最後(の裁きの日)が来るのである

 

24:36 ただし(人の子の来る)その日と時間とは、ただ父上のほかだれも知らない。天の使いたちも知らない。

 

 
 

 

 

 


塚本訳 マタ 24:3

24:3 オリブ山に坐っておられると、弟子たちだけでそばに来て言った、「(宮がくずれると言われますが、)そのことはいつ起るか、また、あなたの来臨と世の終りとには、どんな前兆があるか、話してください。」

 

塚本訳 マタ 24:6-8

24:6 戦争(を目のあたりに見たり、)また戦争の噂を聞くであろうが、あわてないように注意せよ。『それはおこらねばならないことである』が、しかしまだ最後ではない。

24:7 (世の終りが来る前に)『民族は民族に、国は国に向かって(敵となって)立ち上がり、』またここかしこに飢饉や地震があるのだから

24:8 しかしこれは皆(まだ、新しい世界が生まれるための)陣痛の始めである。

 

口語訳 Tテサ5:1-3

5:1 兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない

 

24:37 人の子の来臨は、ちょうどノアの(洪水の)時のようであるから。    

 

塚本訳 ルカ 17:26-29

17:26 ちょうどノアの(洪水の)時にあったようなことが、人の子の(来る)日にも起るであろう。

17:27 『ノアが箱船に入った』日まで、人々が飲んだり食ったり、嫁にやったり取ったりしていると、洪水が来て、一人のこらず滅ぼしてしまった。

17:28 ロトの時にも、ちょうど同じようなことがあった。人々が飲んだり食ったり、売ったり買ったり、植えたり建てたりしていると、

17:29 ロトがソドムから出た日に、『(神は)天から火と硫黄とを降らせて、『一人のこらず滅ぼしてしまわれた。

 

24:38 すなわち洪水の前のあのころ、『ノアが箱船に入った』日まで、人々は飲んだり食ったり、嫁にやったり取ったりしていて、

 

 
 

 

 

 

 


口語訳 創  6:1-3

6:1 人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、

6:2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。

6:3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。

 

塚本訳 ルカ 20:35-36

20:35 あの世にはいる資格を与えられて、死人の中から復活する者は、めとることもなく嫁ぐこともない。

20:36 復活によって生まれる彼らは、天使と同じであり、神の子であるので、もはや死ぬことが出来ない、(従って子を産む必要がない)からである。

 

24:39 洪水が来て一人のこらずさらってゆくまで、それに気づかなかった。人の

子の来臨もこのようである。

 

 
 

 

 

 


塚本訳 マタ 16:1-4

16:1 するとパリサイ人とサドカイ人とが来て、イエスを試そうとして、(神の子である証拠に)天からの(不思議な)徴を示すようにと頼んだ。

16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼けているから』と言い、

16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あなた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分けることが出来ないのか

16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちには、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

 

24:40 その時、二人の男が畑にいると、一人は(天に)連れてゆかれ、一人は(地上に)のこされる。

 

 
 

 

 

 


新共同 Uペテ2:5

2:5 また、神は昔の人々を容赦しないで、不信心な者たちの世界に洪水を引き起こし、義を説いていたノアたち八人を保護なさったのです

 

新共同 Uペテ2:7-8

2:7 しかし神は、不道徳な者たちのみだらな言動によって悩まされていた正しい人ロトを、助け出されました。

2:8 なぜなら、この正しい人は、彼らの中で生活していたとき、毎日よこしまな行為を見聞きして正しい心を痛めていたからです

 

塚本訳マタ 10:34-36

10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平和ではない、剣(けん)を、(戦いを)もたらすために来たのである。

10:35 わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来たのだから。

10:36 『家族が自分の敵となろう。』

 

塚本訳 Tペテ4:17

4:17 審判が神の家『から始まる』時(は既に近づいているの)だから。しかしもし(審判が)まず(神の家すなわちキリストを信ずる)私達から(始まる)とすれば、神の福音に従わぬ者の最後はどうであろう!

 

24:41 二人の女が臼をひいていると、一人は連れてゆかれ、一人はのこされる。

 

塚本訳Tコリ15:51-52

15:51 いまここに(最後の日の)秘密を語る。わたし達はみんな眠ってしまうのではなく、(その時生きている者も眠った者も、)みんな変化させられるのである。

15:52 あっと言う間に、瞬く間に、最後のラッパの音で!ラッパが鳴る。すると死人は不滅のものに復活し、(その時生きている)わたし達は変化させられるのである

 

塚本訳Tテサ4:14-17

4:14 私達が信ずるようにもしイエスが死んで復活し給うたならば、神はイエスによって眠った者をも同様にイエスと共に連れ来たり給うであろうから。

4:15 然り、私達の主の御言をもってこのことを(はっきり)君達に言う(ことが出来る)──私達主の来臨(の時)まで生き残っている者は、(既に)眠った者に先立つ(て光栄に与る)ことは絶対に無い。

4:16 何故なら、(その時)主自ら号令と御使いの頭(かしら)の声と神のラッパ(の響き)と共に天から下り給うて、キリストにおいて死んだ死人がまず復活し、

4:17 それから私達(その時まで)生き残っている者が主に会うため彼らと一緒に雲に乗って空中に奪い去られる。かくして私達はいつも主と共に居るのである。

 

24:42 だから(たえず)目を覚ましておれ。あなた達は主がいつの日来られるか、知らないのだから。

 

 
 

 


*「(たえず)目を覚ましておれ。」

 

塚本訳 マコ 13:33-37

13:33 気をつけよ、油断するな。あなた達はその時がいつであるか、知らないのだから。

13:34 それはちょうど、ある人が旅行に出かけようとして家を出るとき、僕たちに全権をゆだねてひとりびとりに仕事をわりあて、また門番には目を覚ましておれ、と言いつけるようなものである。

13:35 だから(たえず)目を覚ましておれ。あなた達は家の主人がいつかえって来るか、夕方か、夜中か、一番鶏か、それとも夜明けかを知らないのだから。

13:36 だしぬけに主人がかえって来て、あなた達の眠っているのを見ないとはかぎらない。

13:37 わたしはあなた達に言うことをすべての人に言う、『目を覚ましておれ』と。」

 

塚本訳 ルカ 21:36

21:36 目を覚まして常に祈っておれ、すべてこれら将来の出来事からのがれて、人の子(わたし)の前に立ち得るようにと。」

 

24:43 あなた達はこのことを知っているはずだ。──夜の何時に泥坊が来るとわかっておれば、家の主人は目を覚ましていて、みすみす家に忍び込ませはしないであろう。

 

 
 

 

 

 

 


塚本訳 Tペテ4:7

4:7 (今や)万事の終わりが近づいた。だから考え深くあれ、また真面目に祈れ

 

塚本訳 ロマ 13:11

13:11 しかも、あなた達は今の時代を、すなわちもはや眠りからさめるべき時であることを、よく知っている(のだから、なおさらのことである。)今は、信仰に入った時よりも、わたし達の救いが近づいているのである。

 

塚本訳2 ピリ 4:5

4:5 君達の優しい心を(信仰の友人ばかりでなく、)皆(世間)の人に(も)知らせよ。主(の来臨)は近い。

 

24:44 だから、あなた達も用意していなさい。人の子(わたし)は思いがけない時に来るのだから。

 

 
 

 

 

 


塚本訳 黙  3:3

3:3 だから、お前は(前に一体)何を(私から)受けたか、また(何を)聴いたか(、よくそれ)を思い出してみよ。そして、(その時受けたこと、聴いたことをしっかり)守って、(今直ぐに)悔い改めよ。それで、もし目を覚まさなければ、私は泥棒のようにやって来る。そして何時(いつ)私がお前の所に来るかを、お前は決して知らないであろう

 

口語訳 ヤコ 5:9

5:9 兄弟たちよ。互に不平を言い合ってはならない。さばきを受けるかも知れないから。見よ、さばき主が、すでに戸口に立っておられる。

 

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人類の殲滅計画を悔いた神・・・新約の源流

 

口語訳 創  8:20-22

8:20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣(けもの)と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた

8:21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない

8:22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。

 

口語訳 創  9:15-16

9:15 こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。

9:16 にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。

 

塚本訳ロマ 3:25-26

3:25 すなわち神は御自分の義を示すために、宥めの供え物としてキリストを提供された。これはキリストの血でなされたものであり、(人は)信仰によ(ってこの恩恵にあずか)るのである。このことは──神が(長いあいだ)忍耐をもって過ぎし日に犯した罪を罰せずにおられたので──

3:26 今の世において、御自分の義を示そうとされたのである。すなわち御自分が義であること、またイエスを信ずる者を義とするお方であることを、(この世に)示されたのである。

 

塚本訳 Tコリ15:3-5

15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと

15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、

15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである

 

塚本訳 黙  21:1

21:1 また私は新しい天と新しい地とを見た。初めの天と初めの地とは消え去ったのである。最早海も無い

 

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