復活の使徒伝承。口伝からインターネットまで
・・・塚本虎二の場合・・・
東京聖書読者会 2010年10月24日 高橋照男
目 次
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1・死の悲しみを慰める使徒伝承。口伝からインターネットまで
インターネットとの関わり
2・高橋照男私家版「塚本訳新約聖書電子版」全(試訳+改訳)の公開 1999年
3・高橋照男編「聖書で聖書を読む」(Bible by Bible)の公開 2003年
4・黒崎幸吉著「新約聖書註解」WEB版の公開。翻訳比較塚本訳 2009年
5・今井館で無教会主要雑誌28種類を公開。「聖書知識」全号含む 2010年
6・日本語訳聖書の系図における塚本虎二訳の位置。個人訳の問題点。標準訳
これからのインターネット公開計画
7・ 黒崎幸吉著「旧約聖書略註」WEB版 詩篇(作業中、あと2年間)
8・ TSK日本語版(作業中、あと7年間)
9・ 聖書知識・新約知識・旧約知識 聖書索引、(作業期間 1年間)
10・インターネットのアクセス数に感じる「残りの者」の存在
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上記目次の内 1と10を掲げる
1・死の悲しみを慰める使徒伝承。口伝からインターネットまで
●復活のキリストの有体的顕現。歴史的ではあるがいわゆる歴史ではない困難
塚本訳 使 10:40-41
10:40
(しかし)神はこの方を三日目に復活させ、(人の目にも)見えるようにされた。
10:41
(ただし)国民全体でなく、神からあらかじめ選ばれていた証人であるわたし達、すなわちイエスが死人の中から復活されたあとで、一緒に飲み食いした者(だけ)に見えたのです。
●使徒伝承の最古層。有体的復活の伝承は主の霊に基づく信仰告白の連鎖現象。
塚本訳Tコリ15:3-4
15:3
まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わたし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、
15:4
葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、
15:5
またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。
●口伝
口語訳 Tコリ1:20-21
1:20 知者はどこにいるか。学者はどこにいるか。この世の論者はどこにいるか。神はこの世の知恵を、愚かにされたではないか。
1:21 この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった。それは、神の知恵にかなっている。そこで神は、宣教の愚かさによって、信じる者を救うこととされたのである。
塚本訳 使 2:14
2:14
するとペテロは十一人(の使徒)と共に進み出て、声高らかに雄弁をふるった。──「ユダヤ人諸君、ならびにエルサレムに住む皆さん、このことを知ってください。わたしの言葉に耳を傾けてください。
塚本訳ロマ
10:14-15
10:14
ところで、(呼ぶだけで救われると言うが、)信じたことのない者を、どうして呼ぶことができようか。聞いたことのない者を、どうして信ずることができようか。説く者がなくて、どうして聞くことができようか。
10:15
(神に)遣わされなければ、どうして説くことができようか。(しかし説く者はある。それはわたし達である。)『善いこと[福音]を伝える人たちの足の、なんと美しいことよ!』と書いてあるとおりである。
●手紙・・福音書の成立・・写本
塚本訳 ロマ
16:22
16:22
(はなはだぶしつけですが、)この手紙を書記しましたわたくしテルテオからも、主にあってあなた達によろしく申し上げます。──
●聖霊による信仰告白としての「使徒信条」。2世紀後半のローマ信条が源流
塚本訳Tコリ12:3
12:3
だから(霊の見分け方について、)あなた達に次のことを知らせる、神の霊に感じて語る者は、だれも 呪われよ、イエス!とは言わない、また聖霊に感じてでなければ、だれも、イエスは主と言うことは出来ない。
「聖なる公同の教会」「聖徒の交わり」→→(霊の交わりの真理を指す)
「身体(からだ)のよみがえり」「罪の赦し」「永遠の生命」 を信ず。
●組織教会の形成、絵画、儀式。中世教会の壁画。絵画、儀式(見える言葉)
●「書物としての聖書」
グーテンベルグ(1398-1468)活版印刷術の発明 ラテン語聖書160-180部
マルチンルター 聖書翻訳完成1534年 印刷術により福音が書物として普及
●CD、DVD 文字の電子化だけでは価値が低い。開くマシンにも限界
●インターネット
神の言葉は繋がれない。情報の公開性、広域性、各種壁(時代、教派)の突破。
塚本訳Uテモ2:9
2:9 私はこの(福音の)ため罪人として縛られるまでに苦しみを受けているが、神の言は縛られてはいない。
10・インターネットのアクセス数に感じる「残りの者」の存在
・・・インターネットの無力性。大切なのは神ご自身の働き・・・
●「恩恵の選びによる残りの者」は多い。インターネットの反響に感じる。
高橋照男のホームページ(「塚本訳新約聖書」「聖書で聖書を読む」搭載)は
アクセス数(氏名は不肖)が58,146回(2010.10.22現在)
黒崎幸吉著「新約聖書註解」のアクセス数(氏名は不詳)は、24,074(2010.10.22現在)一日平均83回。辺境の牧師。又欧州、米国、韓国、台湾、などからも。
塚本訳 ロマ
11:5
11:5
だから、同じように今の世にも、恩恵の選びによる残りの者がある。
塚本訳 ロマ
9:11-12
9:11
なぜか。(同じ父母から生まれた二子であるのに、弟ヤコブの方が、兄エサウを差し置いて相続人になったのである。すなわち)二人がまだ生まれず、(従って)なんの善いことも悪いこともしない先に、──これは、神の選びの計画は不動であり、
9:12
(人の)行いによらず、召されるお方(の御心)による(ことを示す)ためであったが──『兄は弟に仕える』と神はリベカに言われた。
●福音が伝わりゆく原理は文字で伝わる思想でなく「生ける神の霊」の存在
塚本訳 Uコリ3:3
3:3 (実際)あなた達はわたし達によって配達されたキリストの手紙であって、インキでなく生ける神の霊で、また、(モーセ律法とは違い)『石の板』にではなく『人の心の板』に書かれていることが、知れ渡っているのである。
●福音を大脳皮質に説いて失敗したパウロ。大切な事は神ご自身の働き。
塚本訳 Tコリ2:3-5
2:3 [アテネではこの世の知恵で福音を説こうとしたので失敗した。]それでわたしは、弱く、恐れて、またひどく震えて、あなた達の所にいたのである。
2:4 そしてわたしの話も説教も、人を感服させる知恵の言葉によらずに、(神の)霊と力との(直接の)立証によった。
2:5 それはあなた達の信仰が人間の知恵に基づくのでなく、神(御自身)の力に基づくためであった。
●福音は大脳皮質で聞き、その後に神の恩恵の霊を頂くと心の目が開けて解る
塚本訳 Tテサ5:27-28
5:27 主に誓って君達に願う、兄弟一同にこの手紙を読み聞かせよ。
5:28 願わくは私達の主イエス・キリストの恩恵、君達と共にあらんことを!
塚本訳 使 16:14
16:14
するとテアテラ町の紫毛織物の商人で、敬信家のルデヤという婦人が聞いていたが、主はその心を開いてパウロの話に耳を傾けさせられた。
塚本訳 ヨハ
14:21
14:21
わたしの掟をたもち、これを守る者、それがわたしを愛する者である。わたしを愛する者はわたしの父上に愛され、わたしもその人を愛して、その人に自分を現わすであろう。(だからわたしを愛する者だけが、わたしを見ることができるのだ。)」
●エクレシアの真理。人のために祈る祈りは「働くと大きな力がある」
塚本訳 ヤコ
5:15-16
5:15
信仰(による真)の祈りは病人を癒し、主は彼を立たせ給うであろう。そしてもし罪を犯して居るならば、赦されるであろう。
5:16
だから互いに罪を告白し、医されるため互いのために祈れ。義人の(熱心な)祈りは働くと大きな力がある。
●福音をインターネットで発信することの意義。浸透性。教派性の解消。
口語訳 伝 11:1
11:1 あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。
塚本訳ルカ
14:13-14
14:13
御馳走をする時には、むしろ貧乏人、片輪、足なえ、盲人を招きなさい。
14:14
この人たちはお返しができないから、あなたは幸いである。(最後の日)義人の復活の時に、あなたは(神から)お返しをうけるのだから。」
塚本訳Tコリ15:58
15:58
だから、わたしの愛する兄弟たちよ、しっかりしておれ、動かずにおれ、いつも主の仕事にぬきんでよ。骨折りが主にあってむだにならないことを、あなた達は知っているのだから。