インターネット「塚本虎二訳研究」サイト公開のお知らせ。

 

名訳の誉れ高い「塚本虎二訳新約聖書(全)」は様々な事情で一冊の本にならないでいた。ところが今から15年ほど前に、バプテスト教会連合の中沢啓介牧師から、塚本虎二訳(全)をデジタル化したいという御相談があったので、資料を提供した。すると氏の教会員がこれを打ち込まれた。私はそのうちピレモン書とヨハネ書簡について本文と敷衍の分離を行い、かつ全体にわたって校正再入力して完成した。その段階で聖書知識社の山下次郎先生の御承認を頂き、私のホームページでこれを公開した。これは今から12年ほど前のことである。すると意外なことに無教会ではなく教会の牧師から反響があった。そのお一人が能城一郎牧師(単立教会)である。氏は塚本訳の敷衍と小見出し及びその独特の訳語に注目され、「塚本訳は伝道者訳」だと非常に高く評価された。そしてぜひ「塚本虎二訳新約聖書(全)」の研究をしたいと申され、私に協力を求められた。私としてはまた資料の提供をしたり、独特の訳語などを指摘した。そして出来上がったのが「塚本虎二訳研究」というインターネットのサイトである。音楽でも建築でも傑作は作者の死後になって評価されるケースが多い。塚本先生召されて35年、先生畢生の大事業であった「塚本虎二訳新約聖書」が、今になって教会側に高く評価され始めたことに神の摂理を感じるものである。インターネットのURLは下記の通りである。

http://www.jbible.net/testup/J-Tukamoto/

 

                       2008.10.11 高橋照男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system